ローレンツ曲線
- 経済的な量の集中度・格差を表現するためのグラフ
- アメリカの官庁統計家 M.O.ローレンツが考案
- ローレンツ曲線は分配の不平等さを表す
- たとえば、横軸に人口の累積相対度数、縦軸に給与の累積相対度数を表してグラフ化する
ジニ係数
- ローレンツ曲線が不平等さを表すグラフに対し、ジニ係数は不平等さを数値で表すもの
- ジニ係数が大きいほど、不平等である
- ジニ係数は、完全平等線と、ローレンツ曲線の間の面積を2倍にしたもの
- 完全平等線は、ローレンツ曲線を描くグラフ上、原点(0,0)と(1,1)を直線で結んだ線
例 ある3つの会社、A,B,Cの従業員の給与の不平等さをローレンツ曲線で表す
- 3つの会社に所属する5人の社員の給与を以下とする
- 給与の低い順に並べている
- ローレンツ曲線では、会社1と会社3との合計給与差は関係ない
会社 |
|
社員 A |
社員 B |
社員 C |
社員 D |
社員 E |
計 |
会社 1 |
給与金額(万円) |
200 |
200 |
200 |
200 |
200 |
1000 |
会社 2 |
給与金額(万円) |
100 |
100 |
200 |
300 |
300 |
1000 |
会社 3 |
給与金額(万円) |
0 |
0 |
100 |
100 |
300 |
500 |
会社 |
|
社員 A |
社員 B |
社員 C |
社員 D |
社員 E |
計 |
会社 1 |
給与金額(万円) |
200 |
200 |
200 |
200 |
200 |
1000 |
|
相対度数 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
0.2 |
1.0 |
|
累積相対度数 |
0.2 |
0.4 |
0.6 |
0.8 |
1.0 |
|
会社 2 |
給与金額(万円) |
100 |
100 |
200 |
300 |
300 |
1000 |
|
相対度数 |
0.1 |
0.1 |
0.2 |
0.3 |
0.3 |
1.0 |
|
累積相対度数 |
0.1 |
0.2 |
0.4 |
0.7 |
1.0 |
|
会社 3 |
給与金額(万円) |
0 |
0 |
100 |
100 |
300 |
500 |
|
相対度数 |
0.0 |
0.0 |
0.2 |
0.2 |
0.6 |
1.0 |
|
累積相対度数 |
0.0 |
0.0 |
0.2 |
0.4 |
1.0 |
|
- 相対度数の表をもとにグラフを書こうと思ったけど、面倒なので最初の表から、chatgptに書いてもらう。
- markdownの表も正しく理解してくれるので、簡単に以下のグラフを出力してくれた
会社 |
ジニ係数 |
会社1 |
0.00 |
会社2 |
0.24 |
会社3 |
0.56 |
したがって、ジニ係数が一番大きい会社3が一番不平等。ジニ係数が0の会社1は完全平等ということになる