データ分析をやることになったときの話
私は開発ディレクターの仕事をしているのですが、
新卒で入った会社でDMP(データマネジメントプラットフォーム)の開発プロジェクトに携わることになったのを機に、
- CRMデータ分析
- 広告レポートの分析(ビジュアライズ)
- 広告のログ分析
といったデータ分析をやることになりました。
当時の状況としては、
- 学歴的には文系(数学苦手)
- 統計は学生のとき単位落として以来苦手意識あり
- AIってなんかすごいやつでしょ
くらいの感じで全くデータ分析が分かっていなかったのですが、
社内で教えてくれる人もおらず、各種の勉強会もレベルが高すぎる感じがして、
まずは資格を取るところから始めたのでそのときのことを書いていこうと思います。
統計検定
統計には前述の通り苦手意識があったのですが、
当時の上司に勧められて受験することにしました。
筆記試験は年2回ですが、CBT方式(2級・3級のみ)でも受験できます。
私は2級を取ったのですが、基礎的な統計リテラシーという意味では3級で十分だと思います。
データの扱いの基礎や様々なグラフの使い分けなど、基本がバランスよく出題されるイメージです。
私は後々機械学習を使ったプロダクトに携わることになったので、
その点では2級の範囲の学習がかなり役立ちました。
統計になじみのない方が勉強を始めるときの入門書としてはこれが圧倒的おすすめ。
データベーススペシャリスト
みんな大好き情報処理技術者試験。
データベーススペシャリストは高度区分ですが、論文がないので負担は少なめだと思います(※腕の負担)。
既に応用情報技術者試験に合格していたので受けてみたというところが大きいです。
試験内容としてはデータベース設計の比重が大きいので、
既に整備されているデータを分析して可視化する業務であれば得るところが少ないかもしれませんが、
実業務では元データがぐちゃぐちゃなことも多いので、あるべきデータベースの姿を学ぶという意味では勉強になりました。
私の場合だとSQLは書ける状態だったので、知識の面では復習の意味合いが強かったです。
RDBの構造について理解しており、SQLが多少書けるようであれば試験は受けなくてもいいかもしれません。
高度情報は知名度が高いので自信にはなります。
合格体験記を昨年書いたのでよろしければどうぞ。
https://qiita.com/hiroeis/items/bf0a0ac644fc576ebd69
個人情報保護士
いわゆる情報系の試験ではないですが、個人情報保護士も受験しました。
当時「メールアドレスをハッシュ化したものは個人情報にあたるか」という話で揉めて腹が立ったので取りました。
個人情報保護法とマイナンバー法の理解を問われる試験です。
純粋に法律の設問ももちろんありますが、
例えば「メールアドレスよりも病歴の方が厳重に管理されるべき」など、
データの取扱いについて勉強になる内容が多く、以後のデータの管理にも活かせました。
セキュリティ分野はいわゆる情報セキュリティだけでなく、
部屋の入退室管理など物理的なセキュリティも含まれるのでその点は新鮮で勉強になりました。
座席表を壁に掲示しておいてはいけないよとか。
実は2016年に取得してからしばらく放置していたのですが、
今年(2021年)更新手続きを取りました。
更新時研修の資料がかなり充実していて、短時間で知識をアップデートでき非常に良かったです。
個人情報保護法はちょこちょこ改正されるので、継続的にキャッチアップが必要な方には良い資格かなと思います。
資格を取ってよかったこと
資格試験の参考書は学習内容がコンパクトに分かりやすくまとまっているので勉強しやすかったです。
データ分析の分野だと学生時代にしっかり学んだ人にかなわないという話になりがちですが、
これらの資格の勉強を経て専門家とある程度話せるリテラシーはつけられたかなと思います。
あと、個人的にはコツコツ勉強するのが苦手なので、試験の締切効果で勉強が捗ってよかったです。
データ分析に挑戦してみたい方、次に取る資格を検討されている方の参考になれば幸いです。