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Code Push(Flutter)を触ってみた

Last updated at Posted at 2023-09-11

概要

アプリ開発をしていて、急な仕様変更やバグ修正が発生した時に
「申請通さなきゃ...」とか「アップデート版を浸透させなきゃ...」とか
本当に悩ましい問題だなと感じながら日々仕事をしていました。

そんな時に以下の記事を見つけて「すげぇ」ってなったので触ってみることにしました。

Code Pushって何?

記事内でも言及されていますが、簡単にいうと
ストアを介さずにコードを修正できるツールです。
これによって、

  • 申請を通すのに時間がかかる
  • アップデートしてくれたユーザーしか変更が反映されない

といったアプリ特有の課題を全て解決してくれそうです。
Apple / Googleがよく怒らないな...と感心。

使えるのはReactNativeとFlutterだけっぽいです。
ReactNativeは結構前から技術あったみたいですね...

今回はFlutterで触ってみることにします。

環境

  • Mac OS Monterey 12.6.3
  • Android Studio Giraffe | 2022.3.1
  • Flutter 3.13.1
  • Dart 3.1.0

本題

実際に使ってみます。

Code Pushの導入

まずはFlutterプロジェクトを作成します。
Flutterの導入方法については、以下の記事が参考になると思います。

今回は簡単に以下のように作りました。

Widget build(BuildContext context) {
    return Scaffold(
      appBar: AppBar(
        title: const Text('Code Push Test'),
      ),
      body: Center(
        child: Column(
          mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
          children: [
            Container(
              height: 100,
              width: 200,
              color: Colors.red,
              alignment: Alignment.center,
              child: const Text(
                  "野球",
                style: TextStyle(
                  fontWeight: FontWeight.bold,
                  fontSize: 20,
                ),
              ),
            ),
            Container(
              height: 100,
              width: 200,
              color: Colors.blue,
              alignment: Alignment.center,
              child: const Text(
                  "サッカー",
                style: TextStyle(
                  fontWeight: FontWeight.bold,
                  fontSize: 20,
                ),
              ),
            ),
            Container(
              height: 100,
              width: 200,
              color: Colors.pink,
              alignment: Alignment.center,
              child: const Text(
                  "バレーボール",
                style: TextStyle(
                  fontWeight: FontWeight.bold,
                  fontSize: 20,
                ),
              ),
            ),
          ],
        )
      )
    );
  }

表示させると以下のようになります。

Screenshot_20230901_055945.png

続いて、Flutter用のCode PushはShorebirdが開発しているとのことなので、早速公式を見てみます。

ログインすると導入手順が出てくるので、それに従って操作していきます。
(実際の操作はログインして確認してみてください)

初期化

初期化用のコマンドを実行します。

スクリーンショット 2023-09-01 4.20.09.png

ここではshorebird.yamlを生成して、shorebirdをプロジェクトに埋めてるっぽいです。

リリース

続いてリリースコマンドを実行。

スクリーンショット 2023-09-01 15.51.33.png

shorebirdも含めたaabファイルを作成しています。
このバイナリを実際にストア公開する形になります。
今回はこの状態でapkを作成し、エミュレータにインストールしておきます。

書き換えた処理を反映させてみる

では、ここまででリリースしたと仮定して、一部コード変更を反映させてみます。
今回はScaffoldの中のColumnをRowに変更します。

return Scaffold(
    appBar: AppBar(
        title: const Text('Code Push Test'),
    ),
    body: Center(
-       child: Column(
+       child: Row(
            mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
            children: [
                // 中略
            ],
        )
    )
);

このコード変更を行った状態でpatchのコマンドを実行します。

スクリーンショット 2023-09-01 15.57.42.png

これで完了したっぽいです。

結果

エミュレータ上のアプリを再起動したところ、以下の様な表示に変わっていました!

after.png

この間、エミュレータへのビルドも行っていないので、Code Pushが正常に動いていると判断できました。

shorebird上のコンソールを確認すると、新しいpatchがアップロードできていました。

スクリーンショット 2023-09-01 16.04.19.png

考察

起動時の処理としては以下のようになっているのかな?と実装しながら考えてました。configを読み込む要領でコード自体を読み込むイメージですね。(あくまで推察です)

ネイティブ言語でCode Pushがないのも少し納得です。(あくまで推察です

感想

手軽に変更を反映できるというのはかなりいいと思いますが、その分リスクも大きいなぁ...と感じています。Code Pushで触れる範囲が限定できる、とかができれば嬉しいですね。

最後に

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