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FreeCAD 0.18をPython2スクリプトで実行するときのメモ(Ubuntu18.04)

Last updated at Posted at 2019-06-17

Salome-MecaFrontISTR など、オープンソースの構造解析ソフト が近年充実してきていますね。そんなソフトを使ってFEM解析を大量に行うときに、3Dモデルを作り直すのが本当に手間なので、PythonスクリプトでFreeCAD操作を自動化 してしまおうという試みです。
自動化自体については別記事で紹介するとして、今回は、FreeCADのバージョンを0.17から最新の0.18にアップグレードした事で、以前から使っていたPython2で書いたモデル化スクリプトが使えなくなってしまったので、その解決方法の備忘録として残しておきます。

##対象
Python2スクリプトでFreeCAD 0.18を操作したい人向け。
Python3で操作したいよ!という人はこちらを参考にして下さい。

Qiita
[-Python3スクリプトでFreeCADモデリング(Ubuntu18.04)][link-2]
[link-2]:https://qiita.com/hiro_kuramoto/items/3f1253002fc2ab7d46ab
##環境
OS Ubuntu 18.04
Python 2.7.15(Anaconda)

##解決方法
そもそもFreeCAD 0.18からはPython3に移行した事により、0.17までのPython2スクリプトでは動作してくれません。Ubuntuには、 freecad-python2(2系)とfreecad-python3(3系)の 2つのパッケージが用意されており、通常何も考えずにインストールすると、3系のパッケージがインストールされるようです。
今回のような場合、2系のパッケージとそれ用のライブラリ
をインストールすることで、無事解決しました。

参考にしたのは下記のサイト。

FreeCAD FORUM
[-FreeCAD 0.18 and Python3][link-1]
[link-1]:https://forum.freecadweb.org/viewtopic.php?t=35577

##インストール
FreeCAD 0.18のpython2パッケージとライブラリをインストールします。

$ sudo apt install freecad-common freecad-python2 libfreecad-python2-0.18

インストール先のディレクトリ(/usr/lib)にfreecadfreecad-python2という2つのディレクトリができます。

##リンクの作成
/usr/lib/freecadのディレクトリ内にあるModのシンボリックリンクを**/usr/lib/freecad-python2**のディレクトリにも作成します。
ちなみに元ファイルは /usr/share/freecad 内にあります。

$ sudo ln -s /usr/lib/freecad/Mod /usr/lib/freecad-python2/Mod

準備は以上です。

##テスト
テストに用いたコードは以下の通りです。コマンドラインから実行することで、FreeCADを呼び出しスプレッドシートの寸法値を変更してSTEP形式で保存してくれます。スクリプトのほとんどはFreeCADのマクロを利用して作成しています。
以下のコードでは、スプレッドシートから寸法パラメータの変更ができるように、事前にエイリアスの設定をしておく必要があります。

テストとして適当に作った平板の厚さと幅を変更してみます。

param_b.py
#_*_ coding:utf=8 _*_
#FreeCADのスプレッドシート操作&STEP形式で保存をクラス化

FREECADPATH = "/usr/lib/freecad/lib"
import sys
sys.path.append(FREECADPATH)
import FreeCAD
import Import

class FreecadParams:
    """set parameters for FreeCAD and output STEP data"""
    def __init__(self, fc, st):
        self.fcpath = fc
        self.stpath = st

    def import_fcstd(self):
        FreeCAD.open(self.fcpath)

    def set_value(self, params, value):
        FreeCAD.setActiveDocument("original_model")
        FreeCAD.ActiveDocument.Spreadsheet.set(params, value)
        FreeCAD.ActiveDocument.recompute()
        __objs__=[]
        __objs__.append(FreeCAD.getDocument("original_model").getObject("Pad"))
        del __objs__

    def export_step(self):
        __objs__=[]
        __objs__.append(FreeCAD.getDocument("original_model").getObject("Pad"))
        Import.export(__objs__, self.stpath)
        del __objs__

if __name__ == '__main__':
    fcpath = "/home/Work/original_model.fcstd"
    stpath = "/home/Work/original_model.step"

    f = FreecadParams(fcpath,stpath)
    f.import_fcstd()
    f.set_value('a', '5')   #厚さ
    f.set_value('b', '30')  #幅
    f.export_step()

ターミナルから実行します

$ python param_b.py

###結果
元の形状
image.png

実行後
image.png

図の縮尺は違いますが、うまく寸法変更できています。
以前使っていたPythonスクリプトを何とか再利用することができました。

Python2はサポート終了が迫っていますので、3系への移行作業は進めていかなければなりませんね。

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