NFC Forumでは、無線方式として「NFC-A」「NFC-B」「NFC-F」と大きく3つに分けた。
これを「Technology」と呼んでいる。
例えば、MIFARE Ultralight(NXP社)とFeliCa(SONY社)は、それぞれ「NFC-A」と「NFC-F」で異なる無線方式を使っているため、使用するためにはそれぞれ別にアクセス手段を作らなくてはならない。
ただ、同じ無線方式だからといって、同じようにアクセスできるわけではない。
たとえばMIFARE Ultralight(NXP社)と、Topaz(Broadcom社)とは、どちらも無線方式としてNFC-Aを採用しているが、メモリ構造などが異なる。
どう例えるとよいだろうか。
地球の人間であれば、可聴音域は20Hz~20kHz程度(そこまでは聞こえんと思うが)といわれている。
これは、NFCの通信が13.56MHzである、ということと同じである。
NFC-A, B, Fという「Technology」は、可聴音域の中でしゃべる言語の違い、になるか。
先ほど書いた、MIFARE UltralightとTopazの違いは、NFC Forumでは「Platform」と呼んでいる。
文化の違いによって生まれた「方言」くらいになるだろうか。
NFCタグは、搬送波によって電源を供給されて動くOSを持っていると考えてよい。
なるべく安価に仕上げるため、他の言語は解釈しないようになっているだけだと思われる。