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[2020年12月]Herokuにlaravelアプリケーションをデプロイする方法

Last updated at Posted at 2020-12-06

herokuにLaravelアプリをデプロイする方法について解説します!

前提

①アカウント登録ができていること
②heroku CLIをインストール済であること
公式のガイドを元にherokuのコマンドラインを打てるようにしておきましょう。

2020年12月時点での情報
過去のherokuデプロイ系の記事を見つつ実際にデプロイしたところ、細かい手順で変更があるのを確認しました。
今後も変更があるかもしれないので、うまくいかないことがあったら
公式リファレンスを確認しましょう。

リファレンスページ上部の最終更新履歴(↓画像の赤枠部)が新しくなっていたら、リファレンスの方法に沿ってすすめるのがイイかと!
(日本語版リファレンスもありますが、翻訳が最新版と異なる可能性がある点にだけ注意)
image.png

ざっくり手順を解説

  1. laravelのプロジェクト作成
  2. gitリポジトリを作成
  3. ProcFile作成
  4. herokuアプリケーションとして登録
  5. herokuへpushする
  6. config(設定)を行う
  7. DB設定をする
  8. マイグレーション実行

既にアプリをgithubにpushして開発している方は、手順3ProcFile作成から参照してください。
では、やっていきましょう!

方法

手順1 laravelプロジェクトの作成

composerコマンドでlaravelのプロジェクトを作成します。
自分の場合はver8のLaravelとlivewireというライブラリを触りたかったのでlivewire-applicationという名前にしました。

composer create-project  laravel/laravel livewire-application --prefer-dist "8.0.*"

手順2 gitリポジトリを作る

herokuにはgithubへpushしたコードを毎日自動デプロイしてくれるなど、便利な機能があります。
逆にいえば、herokuにデプロイするにはgitを使う必要があるということ。

なので、Laravelのプロジェクトを自分のリポジトリにする必要があります。

githubのアカウントページで新しいリポジトリを作成し、pushしましょう。

cd livewire-application/src
git init
git add .
git remote add origin https://github.comユーザー名/リポジトリ名
git commit -m "new livewire project"

これで自分のgithubリポジトリにlaravelプロジェクトが作成されているはず!

手順3 ProcFile作成

Procfileは「あなたのアプリがデプロイされているherokuサーバにアクセスがあった時に、どこを参照するか?」を設定するファイルです。これをLaravel用に設定しましょう。

echo "web: vendor/bin/heroku-php-apache2 public/" > Procfile
git add .
git commit -m "Procfile for Heroku"

上記の通り、Procfileは公開しても問題ないのでgitコミットしてます。

設定について解説すると、

Laravelリファレンス/設定/Publicディレクトリより

Laravelをインストールできたら、Webサーバのドキュメント/Webルートがpublicディレクトリになるように設定してください。

と書かれている通り、Laravelのアプリはpublicディレクトリがアクセスのエンドポイントになります。
heroku側の初期設定がpublicになってないので、設定を変更しているワケですね。

手順4 herokuアプリケーションとして登録

Procfileを作成した場所で、そのままheroku createコマンドを打ちます。

hirog:livewire-application hirog_engineer$ heroku create
Creating app... done, ⬢ shallow-waters-42026
https://Protected-waters-42026.herokuapp.com/ | https://git.heroku.com/shallow-waters-42026.git

ざっくりいうと、これはgitコマンドのgit initと同じです。
「この場所を起点に、これからherokuのアプリを新規登録しますよ。」と宣言しています。

また、ここでheroku側でのアプリ名も決定されます(名前はランダム)。
今回はProtected-waters-42026という名前になりました。

手順5 herokuへpushする

git push heroku masterというコマンドを打ちます。

hirog:livewire-application hirog_engineer$ git push heroku master
Enumerating objects: 123, done.
Counting objects: 100% (123/123), done.
Delta compression using up to 4 threads
Compressing objects: 100% (101/101), done.
Writing objects: 100% (123/123), 68.26 KiB | 1.95 MiB/s, done.
Total 123 (delta 9), reused 0 (delta 0)
remote: Compressing source files... done.
remote: Building source:

このコマンドを打つことで、gitを元にアプリのmasterブランチにあるコードがherokuにpush(送信)されます。

ちなみに、この時点でProcfileを作成し忘れていると、以下のようなメッセージが途中に出てきます。

image.png

「Procfileがないから、アクセスがあった時はrootディレクトリを参照されるようにしたよ」という意味です。
ただ、先ほども書いた通り、Laravelのアプリはpublicをエンドポイントにしなければいけません。

手順を戻ってmasterブランチにcheckoutしてProcfileを作成しましょう。

手順6 config(設定)を行う

herokuにpushする時にも.gitignoreは有効になっているので、ここまでの手順で環境変数.envはheroku上にありません。。

.envに書くような情報はheroku用のコマンドを使って設定する必要があります。
最低限、設定しておく項目は、、、

KEY VALUE 役割
APP_NAME 任意(アプリケーション名) ブラウザタブのタイトルなど、アプリ名の表示に使用
APP_KEY key:generateコマンドで発行 認証情報の暗号化
SESSION_DRIVER database/fileなど(認証方法による) セッション管理の方法
APP_DEBUG true/false デバッグモードON/OFF

※DBの接続情報、外部API連携キー、メールサーバ接続情報なんかも同じ要領で設定します。

SESSION_DRIVERはデフォルト値がfileですが、認証に使っているライブラリによっても変わります。.envに書かれている値をそのまま入れます。

※最初にデプロイする時はAPP_DEBUGをtrueに設定することをオススメします。デプロイ初期にエラーが起こっている時、デバッグモードじゃないと原因の把握がしづらいため。認証周りを含めデプロイがうまくいったところでfalseに変更するといいかと。

config設定の方法はCUI(コマンドライン)とGUI(herokuのアプリページ内)の2種類。書き換え・確認のしやすさからGUIでやるのがオススメです。

CUIでconfig設定する

srcディレクトリ内(Procfileがある場所)からheroku config:setコマンドで設定できます。

// 例
// 暗号化キー
heroku config:set APP_KEY=$(php artisan --no-ansi key:generate --show).
# APP_KEY: base64:.... みたいな表示がされる

// アプリ名
heroku config:set APP_NAME=livewire-project

// アプリのベースURL (git push heroku master で表示されたURLを入力)
heroku config:set APP_URL=https://sutara79-laravel.herokuapp.com

// セッションドライバ
heroku config:set SESSION_DRIVER=database

// デバッグモード
heroku config:set APP_DEBUG=true

// 設定の確認コマンド
heroku config

GUIでconfig設定する

①Dashboardページから、アプリを選択します。
image.png

②アプリページ内のタブ一覧からSettingsを選択、Config Vars欄に、
KEY-VALUEの形式で値を入力するだけ!
image.png

手順7 DB設定をする

DBの設定は、それだけでひと仕事になるので、別記事を用意しました。
長文ですが、初めてデプロイする方でも分かりやすいよう書いたので、
よかったら参照してください。

herokuデプロイ時のDB設定まとめ

手順8 マイグレーション実行

herokuにpushした場合、composer installは自動でしてくれているので、
他の初期設定やマイグレーションをやっていきましょう。

heroku runに続けてartisanコマンドを打ちこみます。

heroku run php artisan migrate

production環境では以下のような表示があるかもですが、気にせずyes
image.png

マイグレーションが終わったら、アプリケーションのURLにアクセス!

エラーなく画面が表示されたらAPP_DEBUGをfalseにするのを忘れずに。
image.png

お疲れさまでした!

その他やっておくと便利な設定・コマンド

個人的な目線でコレしたいな、というものを数点紹介。
今後、自分で実践したら記事にしたいと思います!

httpsを強制する

ログを確認する
heroku logsコマンドで確認(参考資料)。

ファイルをS3へ保存する

注意書き

herokuの記事はたくさんの方が投稿して下さっているのですが、過去の記事に書かれていた設定手順が、今となっては不要になっている、というトコロも数点ありました。

・PHPの国際化用拡張モジュール(intl)を使う
↓のようなエラーが出て実行できなかったため、断念
image.png

BuildpacksにPHPを設定
image.png

↑の通り、git push heroku masterした時にheroku側がpush内容から自動でBuildPackを設定してくれているっぽいです。
GUI(herokuのアプリ管理画面)のSettingsタブにもPHPが設定されているのが確認するだけでOKかと。

あくまで私自身がやってみて不要だった、というだけなので、場合によってはこれらの設定も必要になるかもしれません。

参考資料

公式リファレンス
Laravel5.7: Herokuにデプロイする
【Heroku】LaravelとMySQLでデプロイする
(youtube動画)How to Deploy Laravel Project with Database on Heroku for Free | Step by Step Tutorial by Code Band
Herokuでpg:psqlを実行しようとしたらThe local psql command could not be located
HerokuのPostgreSQLのdbをみる方法

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