この本のまとめを先に言っておきます。
項目 | 説明 |
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何について書かれている本か | キャリアの歩き方、生産性向上、学び方、お金の増やし方が書かれている |
どんな本か | ソフトウェア技術者の全てが読むべき本でありながら、実用性と具体性を備え、明日からでも役立つ本 ソフトウェア技術者のキャリアの歩き方のバイブルと呼ぶべき本 |
私はソフトウェア技術者としてのキャリアがまだまだ浅く、いろいろな技術書を読んでいこうと思っていた時期でありました。
そこでいろいろWebの海を漂っていると、この本がどうやら良いらしいと知りました。「ソフトウェア技術者が読むべき名著~選」などの内容の、複数のブログ記事で取り上げられていました。
実際に読んでみて、素晴らしい本だと思ったので、紹介してみたいと思います。気になった方は読んでいただけると幸いです。
では解説に参ります。
項目 | 説明 |
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この記事の対象者 | ソフトウェア技術者、キャリアを向上させたいと考えるソフトウェア技術者以外の方々も |
この記事は何か | 書籍「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル」のまとめ |
この記事を読んで分かること | 書籍の概要、生産性向上に有効な「ポモドーロ作戦」の概要 |
普通のソフトウェアの技術書なんかじゃない
この本はプログラミングコードが書かれているような技術書ではありません。
ソフトウェア技術者のキャリアの歩き方に重点を置いた書籍です。
とはいえ書店の新刊書に一時期だけ置かれるような自己啓発本でもありません。
今後数十年実用的であり続ける書籍だと思います。
私がこの書籍が実用的であり続けると思うのは、
ソフトウェア技術者がキャリアを歩く上にやらなければならないことが具体的に書かれているからです。
具体的とはいっても、pythonをやれとか、そういう具体性ではなく、
どのソフトウェア技術者にもあてはまると言う点では一般的なのですが、
読者はこの書籍を読むと、何を考えて行動すべきかが具体的に想像できる、という点で具体的なのです。
例を挙げますと、
- 会社員、フリーランス、アントレプレナーという働き方の違い
- 全て体験した作者ならではの比較で、例えばフリーランスの時間の使い方の話が出てくる
- 専門を狭くした方が、職は探しにくいが待遇は良くなりやすい
- 責任が重くなる状況に自分を置こう
だとか、経験を交えながら話してくれます。
作者はソフトウェア技術者であるため、非常に合理的で、論理的であると思いました。
例を読んでいただけると分かると思いますが、この書籍を読む方はソフトウェア技術者に限らず、
キャリアを良くしていきたいと思う方全員に読んでいただきたいと思う本です。
ポモドーロ作戦を実践してみる
ある程度は疑うべきなのは分かっていますが、
とにかくこの書籍の書いてある通りにやってみればいいんじゃないか、
そう思わせるほど実践的なことが沢山書かれています。
書籍に書かれていて、私が今実践していることとして、ポモドーロ作戦があります。
ポモドーロとはトマトの意味です。
とはいってもトマトを食べろというのではありません。
トマト型のタイマーが売られているそうで、そのタイマーを使った業務効率化の方法です。
ポモドーロ作戦では1タスク2時間とし、2時間をさらに4つの25分のサブタスクに分けます。
20分余ると思われるかも知れませんが、25分の後に必ず5分のブレイクを入れます。
25分は何があっても集中を切らさず、メールが来てもなるべく無視して没頭します。
トイレにもなるべく行きません。
こういうタスクの切り方をすることで、集中力が上がるというものです。
「そんなやり方知ってるよ」と言われそうですがポモドーロ作戦の真価はタスク管理にあります。
作者は週の初めとかにやるべき事をタスクに区切ってかんばんボードに放り込みます。
作者お気に入りのタスク管理ツールまで紹介されています。
KanbanFlow
カラムの区切り方まで書いていて私はそのまま実践しています。
上の画像の通りでなく、月曜日~日曜日のカラムを用意して整理します。
(書籍に例が載っているのでぜひ)
これの何が良いかというと、1タスクの間に何が出来るんだと考えることになります。
なぜかというとポモドーロ作戦では1タスクをちょうど25分でやるように厳しく求められるからです。
なのでこの仕事にはどれだけ時間が掛かるんだと必死に考えるので計画の立て方がうまくなります。
またタスクを25分で絶対に終わらせようと思うので集中力が上がります。
効率がぐんぐん上がること必至です。
また効率アップと同じくらいある効用として、気分が落ち着くと言うことがあります。
やるべきことが整理され、漠然と沢山仕事やんなきゃと思うことがなくなります。
計画を一度立てたら、そのタスクを実行すれば良いだけなので、余計なことに悩まなくてよくなります。
またポモドーロ作戦と同じくらい有効な作戦に、10ステップシステムの学び方というものがあります。
何か新しいことを学ぶときに、初めにどの範囲まで学ぶか(スコープ)をきめたりします。
また10ステップ目に「人に教える」という項目があります。
この作戦も素晴らしく、私はすぐに実践に移しています。
またの機会に詳しくまとめることがあるかもしれません。
ソフトウェア技術者のキャリアの歩き方
ポモドーロなど生産性向上の話も非常に良いですが、
キャリアの話が中心に置かれているだけあって、そちらも必ず読んでいただきたいと思います。
先ほどソフトウェア技術者ならではの合理性があると言いましたが、
目標の実現のためならできる手段は何でも活用するという意志が感じられます。
例えばお金を増やすために不動産投資をやろうとか(具体的なやり方も書かれています)
上司にアピールするための振る舞い方だとかが書かれています。
それでいて出生術だけで終わるのではなく、
技術者としてのスキルを取得するために勉強が大事なことや、
プロ意識を持つことの重要性も説いているところが好感を持ちます。
私も含め技術者は技術や目の前の仕事に夢中になりがちですが、
キャリアについて考えを改めるきっかけとなりました。
所感
- ポモドーロ作戦や学び方の10ステップはすでに試していて効果を上げている。
- キャリアを考えるきっかけになった。
3行まとめ
項目 | 説明 |
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何について書かれている本か | キャリアの歩き方、生産性向上、学び方、お金の増やし方が書かれている |
どんな本か | ソフトウェア技術者の全てが読むべき本でありながら、実用性と具体性を備え、明日からでも役立つ本 ソフトウェア技術者のキャリアの歩き方のバイブルと呼ぶべき本 |
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