ユーザーにストレスを与えないこと
例えば、スーパーなどのセルフレジのタッチパネルは誰でも操作しやすいUIになっており、行いたいことを達成することに適したタスク指向での設計になっています。
これを実現させるために以下のようなことが大事になってきます。
タスク指向=行いたい事(タスク)を起点に設計したUI
オブジェクト指向=目当てとなるオブジェクトを起点に設計したUI
〈直感的なデザイン〉
ユーザーが直感的に理解しやすいデザインが重要。アイコンやナビゲーションが分かりやすく、予測可能な振る舞いを示すことで、ユーザーが迷うことなく操作できる。
〈整合性と一貫性〉
デザイン要素や操作が整合性を持ち、一貫性が保たれていることが重要。同じ操作に対して同様の反応が得られることや、同じタイプのコンテンツが同じ方法でアクセスできることなどが含まれる。
〈負担の少ないデザイン〉
ユーザーが情報を見つけやすく、理解しやすいようにデザインされたUIは、ストレスを軽減。必要な情報や機能が素早く見つかるようなデザインにする。
〈読みやすさと視認性〉
テキストやコンテンツのフォントサイズ、色、配置などが、読みやすさと視認性を向上させます。適切なコントラストや適度な余白を使用することで、情報を見やすくする。
〈ユーザーの誤操作を防止〉
デザインが誤操作を最小限に抑えること。ユーザーが意図しない操作を行わないように、適切なフィードバックやアクションの確認をする。
UIデザインを学ぶ理由
サイトやアプリ、デジタル製品などのユーザーのニーズを理解し、それに応じてデザインを構築し、提供することでユーザーに心地よさやまた使ってもらえる利便性を与え、それを追求しいくためだと思っています。
〈ユーザーエクスペリエンスの向上〉
UIデザインはユーザーエクスペリエンス(UX)の一部であり、良いUIデザインはユーザーがウェブサイトやアプリを使いやすく、楽しいと感じるための鍵となる。
〈創造性を発揮〉
UIデザインは芸術性と科学的アプローチの両方を取り入れた創造的なプロセス。ユーザーの問題を解決し、魅力的で使いやすいデザインを作り出すことができる。
〈キャリアの多様性〉
UIデザインは幅広い産業や分野で必要とされており、ウェブサイト、モバイルアプリ、ゲーム、自動車、家電製品など、さまざまな分野で活躍できる。
読んでおきたいUIデザインを学ぶ3冊
上記を踏まえて、おすすめの書籍を3点紹介します。
『オブジェクト指向UIデザイン ――使いやすいソフトウェアの原理』
・ソシオメディア株式会社/上野学/藤井幸多 著
・上野学 監修(2020)
https://www.amazon.co.jp/dp/4297113511/
〈要点〉
オブジェクト指向プログラミングにおいてUIデザインを行う際に重要な考え方や手法について、具体的な事例を交えて解説しています。オブジェクト指向プログラミングの設計思想をUIデザインにも応用することで、より使いやすく、保守性の高いソフトウェアを実現することができることを言及しています。
『だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる』
・エムディエヌコーポレーション/香西 睦 著(2016)
https://www.amazon.co.jp/dp/4844365827/
〈要点〉
良い例と悪い例を並べ、その理由とポイントを3つに絞って紹介していく構成になっているため、内容が頭に入ってきやすいです。メニューの作り方、新規ユーザーに見てもらうための工夫、FAQやフォームの作り方なども分かる。ディレクター、デザイナーは一読してしとおくと◎
『UXライティングの教科書 ユーザーの心をひきつけるマイクロコピーの書き方』
・キネレット・イフラ 著
・翔泳社/仲野 佑希 監修
・郷司 陽子 訳(2021)
https://www.amazon.co.jp/dp/4798167339/
〈要点〉
Webやアプリなどのデジタルプロダクトで目にするボタン、会員登録フォーム、操作上のアドバイス、エラーメッセージなどのテキストについて、ユーザーに行動意欲を高め、実行をサポートし、エンゲージメントを強化してくれるのがマイクロコピーの役目だとわかる一冊です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ユーザーのタッチポイントとなるUIの作成には客観的にみる感覚が必要になってきます。どうしても作成側は主観的に作りがちですが常に「どうしたら心地よく使ってもらえるか」を意識することでUIの質がグンと上がると思います。
また、記事でご紹介した3冊も機会がありましたら是非チェックしてみてください。
そんなこんなで今日は25日!“アドベントカレンダー”ラストとなりました!
メリークリスマス!素敵な一日をお過ごしください!!