この投稿で実施していること

基本部分はこちらなどを参考させていただき、とにかく、あるSlackワークスペースに投稿があったら、普段使っているSlackワークスペースへ転記する部分のGASをまとめました。

（参考にさせていただいたサイト）
[GAS][Slack App]Outgoing Webhook の代わりとして Slack App の Event Subscriptions を使う

それまで「Zapier」で実施していたことの代替です。（ちなみにIFTTTにはSlackをトリガーとするレシピが無いんですね。。）
「OutgoingWebHook」（相当の機能）と「Incomming WebHook」はSlackAPIをそのまま使っています。

1. AppsScript ( Google Apps Script )の作成

投稿した「Slaskのユーザー名」通知には対応できていません。（Slackのユーザー名を表示するためにはユーザーIDをユーザー一覧で紐づけないといけないらしく面倒だったため。。）

コード.gs

function doPost(e) {

  var json  = JSON.parse(e.postData.getDataAsString());

  // slackappのchallenge応答認証対応
  if (json.type === 'url_verification') { 
    return ContentService.createTextOutput(json.challenge);
  }

  var text     = json.event.text;
  var channel     = json.event.channel;
  var thread_ts  = json.event.thread_ts;
  
  // subtypeの取得 2022.4.25
  var subtype = "none";
  if("subtype" in json.event){
  subtype = json.event.subtype;
  }

  // 転送通知するチャンネル(incommingWebHook)
  var postUrl = '[incommingWebHookのURL]';

  // 通知ループを防ぐため、通知先のチャンネルIDを指定 2022.4.25
  var postChannelId = "[通知先のチャンネルID]";
  if(postChannelId === channel) return;

  // exclusion_subtype（除外するサブタイプ）関数 呼び出し 2023.7.26
  if (exclusion_subtype(subtype)) {
    // 通知を行わない場合はここで処理終了
    return;
  }

  // 通知元ワークスペース
  var infoUrl = 'https://app.slack.com/client/[ワークスペースのID]/';

  if (thread_ts === undefined){
    var message = "<!channel> プロジェクトWSに投稿がありました。\n" + "投稿のあったチャンネルはこちら： " + infoUrl + channel + "\n" + ">" + text;
  }else{
    var message = "<!channel> プロジェクトWSに投稿がありました。\n" + "投稿のあったチャンネルはこちら： " + infoUrl + channel + "/thread/" + channel + "-" + thread_ts + "\n" + ">" + text;
  }
  
  var jsonData =
  {
    "text" : message
  }; 
  var payload = JSON.stringify(jsonData);

  var options =
  {
    "method" : "post",
    "contentType" : "application/json",
    "payload" : payload
  };

  if (text !== undefined){
    UrlFetchApp.fetch(postUrl, options);
  }
}

// exclusion_subtype（除外するサブタイプ）関数 2023.7.26
function exclusion_subtype(subtype) {
  // subtypeのブラックリスト 2022.4.25, 関数化 2023.7.26
  // subtype一覧：https://api.slack.com/events/message
  var blacklist_subtype = new Array();
  // ブラックリストにする値を定義
  blacklist_subtype[0] = "channel_join";	//「メンバーがチャンネルに参加しました」
  blacklist_subtype[1] = "channel_archive";	//「チャンネルがアーカイブされました」
  blacklist_subtype[2] = "channel_name";	//「チャンネル名が変更されました」

  // 配列変数「blacklist_subtype」にsubtypeが含まれているかを確認
  return (blacklist_subtype.indexOf(subtype) >= 0);
}

ここで必要なコード内の [incommingWebHookのURL] は、次の工程で Slack API から取得します。

[更新履歴]
・2022.4.25
　「メンバーがチャンネルに参加しました」の転送を除外できるようにしました。
　　※修正ご協力：ランサーズにて(ペンネーム)岩本耕太様、ありがとうございました。
・2023.7.26
　exclusion_subtype（除外するサブタイプ）関数化しました。

2. Slack API の設定

2.1. 常時利用ワークスペースの「Incoming Webhooks」で受信させるチャンネルを設定する

・常時利用中のSlackワークスペース・ Slack API：[Incoming Webhooks] ・そのワークスペースに受信させるチャンネルを作成しておく。 ※GASのコードで使う[incommingWebHookのURL]はここからコピー。

2.2. 「Create New App」で「Outgoing Webhook」（相当の機能）を新規に命名し専用コラボワークスペースに割り当てる

・専用コラボ用Slackワークスペース・ Slack API：[Create New App] ・「Outgoing Webhook」機能として命名（例: message_OUT_[ワークスペース名] ）と割り当てをする。

2.3. 「Event Subscriptions」に移動し「Enable Events」をONにしGASのWebアプリをVerifyする

・ (1) Google AppsScript ・デプロイを管理・ WebアプリのURLをコピーする。・ (2) 専用コラボ用Slackワークスペース・ Slack API：[Event Subscriptions] ・ [Request URL]にGASからコピーしたWebアプリのURLを貼り付けてエンターを押下し結果が「Verified」になったことを確認する。

2.4. 「Event Subscriptions」の「users」に「message.channels」と「message.groups」を設定する

・専用コラボ用Slackワークスペース・ Slack API：[Event Subscriptions] ・「Subscribe to events on behalf of users」に「message.channels」と「message.groups」の２つを設定する。 ※「bot」など他の項目は不要。

2.5. 「Outgoing Webhook」を専用コラボ用ワークスペースへインストールする

・専用コラボ用Slackワークスペース・ Slack API：[Basic Information] - [Install your app] ・ [Install to Workspace]を押下する。

(2024.10.10追記）只今私も久しぶりにやってみましたら、最後のインストールの工程が、
[Install App] - [Install to <ワークスペース名>]ボタン
に変わっていました。