Raspberry Pi 3 にUbuntu MATEをインストールする記事はたくさんありますが、wifiやgpioが使えると書いてある記事と使えないと書いてある記事があったので、まとめました。
環境
Raspberry Pi 3 Model B++
イメージ作成PC : Ubuntu 16.04
SDカード : サンディスク 32GB
インストールOS : Ubuntu MATE
インストール手順
OSイメージのダウンロード
公式サイトでUbuntu MATE
を選択し、表示された画面で順にDownload Ubuntu MATE
、Raspberry Pi
、16.04.02
、ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img.xz
と選択します
イメージを解凍
$ xz -dv ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img.xz
SDカードへOSイメージを書き込む
$ df -h # デバイス名のチェック。こちらの環境では/dev/sde1, /dev/sde2でした
$ sudo umount /dev/sde1
$ sudo umount /dev/sde2
$ sudo dd bs=4M if=ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img of=/dev/sde
参考 Linux(Ubuntu)で、RaspberryPiのSDカードをインストールする方法
Raspberry Piの起動
Raspberry PiにSDカードを挿入して起動します。表示された画面に従って言語などの設定を行います。
wifi, bluetooth
特別な設定をしなくても使用可能です。
Raspi専用カメラ
Terminalで以下のコマンドで設定画面を表示し、Interfacing Options
-> Camera
を選択しEnable
にします。
$ sudo raspi-config
再起動後raspistill
コマンドで撮影できます
$ raspistill -o image.jpg
参考 Raspberry Pi Ubuntu Mate Setup Guide Part 1
GPIO
特別な設定をしなくても使用可能です。以下のコマンドでGPIOの状態を確認できます。
$ gpio readall
pythonでGPIOを使う場合はライブラリのインストールが必要です。
$ pip install RPi.GPIO
python3を使う場合はpip3
としてください。
LEDを点灯させるテストコードも作成しました。3秒おきにLEDが点滅します。
import RPi.GPIO as GPIO
import time
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(21, GPIO.OUT)
GPIO.output(21, False)
state = True
for i in range(0, 5):
if state == True:
GPIO.output(21, False)
state = False
else:
GPIO.output(21, True)
state = True
GPIO.cleanup()
その他設定
日本語入力
セットアップ時に言語を日本語にしていてもそのままでは日本語入力ができません。
- デスクトップの左上のメニューから
システム
->設定
->ユーザ向け
->言語サポート
を選択する - 表示された画面で
インストール
を選ぶ - 再起動
-
システム
->設定
->ユーザ向け
->言語サポート
を選択する -
システム全体に適用
を選択 - 再起動
-
システム
->設定
->ユーザ向け
->言語サポート
を選択する -
キーボード入力に使うIMシステム
でfcitx
を選択 - 再起動
参考 第49回「ラズパイ3×Ubuntu MATEで遊ぼう!(1)日本語入力の設定方法」
SSH
$ sudo apt install openssh-server
$ sudo ufw allow 22
$ sudo /etc/init.d/ssh restart
$ sudo systemctl enable ssh
xwindowを使う場合は更に以下を設定する
$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
X11Forwarding yes # no になっていればyesに変更する
$ sudo /etc/init.d/ssh restart