はじめに
この記事はarchlinuxにSAMBAを導入する手順紹介(備忘録)です。
SAMBAとはWindowsとの互換性を持ったファイル共有システムで、これによってWindowsPCからはもちろん、スマホからもアプリを使って共有ファイルにアクセスできる様になります。
※元作業の関係上、基本的にルートユーザーで作業を行っています。
SAMBAの導入
必要パッケージのインストール
# sambaパッケージのインストール
pacman -S --noconfirm samba
# その他インストールに必要なパッケージ
pacman -S --noconfirm wget
共有するディレクトリの作成
# 共有ディレクトリ作成
mkdir -p /nas/samba
# ディレクトリの所有者の変更
chown arch:arch /nas/samba
ユーザーの追加
# sambaで接続するユーザーを追加する
pdbedit -a -u arch
(archユーザーのパスワード)
samba設定ファイルの設定
# samba.confのダウンロード
wget "https://git.samba.org/samba.git/?p=samba.git;a=blob_plain;f=examples/smb.conf.default;hb=HEAD" -O /etc/samba/smb.conf
# smb.confのバックアップ
cp -p /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.bkup
# smb.confの変更
vim /etc/samba/smb.conf
>>> smb.conf変更内容 >>>
# Global Settings > [global]ブロックの変更
## ログファイルの指定を以下に変更(55行目)
log file = /var/log/samba/%m.log
## プロトコルに関する設定を追加(110行目)
## (スマホから接続可能にするために必要だった)
server min protocol = LANMAN1
# Share Definitions > [homes]ブロックに以下を追加(117行目以降)
valid users = %S
# Share Definitions 末尾に [share]ブロックを追加
[share]
path = /nas/samba
read only = no
browsable = yes
writable = yes
guest ok = yes
<<< smb.conf変更内容 <<<
sambaサービスの起動設定
# OS起動時に自動起動させる設定
systemctl enable smb
systemctl enable nmb
# サービスの起動
systemctl start smb
systemctl start nmb
# 起動確認
systemctl status smb
systemctl status nmb
動作確認
- WindowsPCがあれば、エクスプローラーの上部ウィンドウにSambaを導入したPCのアドレス(プライベートIPアドレス)を入れる
- ¥¥192.168.XXX.XXX¥share などで接続する
- スマホの場合、アプリ(AndroidならFile Commanderなど)をインストールして動作確認を行う
無事共有フォルダを開けたらOK!
接続できない場合
設定手順を間違えていないかを確認。
ファイアーウォールを設定している場合、SAMBAが使っている以下のポートを開けていないと接続できない場合がある。
UDP|137, 138
TPC|139, 445
以上