HPE ProLaint MicroServer Gen10はコンパクトかつ省エネ、HDDが4台入るという非常にNAS向きのサーバです。
是非NASとして使いたいサーバですが、NAS用OSであるFreeNASはそのままでは立ち上がりません。
この記事ではMicroServer Gen10でFreeNASをUSBメモリから起動し、使用する方法を解説します。
必要な物
- HPE ProLaint MicroServer Gen10
- FreeNASのインストールイメージ(FreeNAS 10.0-U4)
- MicroServerとは別のUEFIをサポートしたPC
手順
インストール
MicroServer以外のPCを用意し、FreeNASのドキュメントに従いUSBメモリなどにFreeNASをインストールします。
この際、Boot Modeは Boot via UEFI にしてください。Boot via BIOSにするとMicroServerでFreeNASが立ち上がりません。
FreeNASの起動と設定
FreeNASのインストールに使ったPCにFreeNASをインストールしたUSBメモリを指し、FreeNASを起動します。
FreeNASが起動しない場合はPCのUEFI画面のBoot MenuからFreeNASをUSBメモリを選択して起動してください。
FreeNASが起動したら、ブラウザで立ち上げたFreeNASにアクセスします。
rootでログインし
System > Tunablesを選択し、Add Tunableをクリック
下記の値を設定します。
* Variable: hw.pci.realloc_bars
* Value: 1
* Type: Loader
* Comment: 適当に(必須ではない)
* Enabled: ✓
OK を押し、PCをシャットダウンします。
MicroServerでの起動
FreeNASをインストールしたUSBメモリを、MicroServer Gen10に刺し起動します。
FreeNASがMicroServer上で無事起動します。
FreeNASが起動しない場合はMicroServerのUEFI画面(起動画面でF2/Deleteを押す)からBootを選択し、FreeNASの入ったUSBメモリの優先度を上げてみてください。
その他
HDDの振動がMicroserverの筐体と共振してうるさいので、HDDとケースの間に100均で買った防振ジェルをHDDとケースの間に挟んでみました。
これだけで共振しなくなったので静かになりました。