この記事の目的
この記事では、中国で売られているArduio UNO R3の互換機(またはArduino UNO R3偽物)にLEDをつけ、LEDを点滅させる(Lチカ)をすることをゴールとします。
免責
この記事について書かれているとおりにして発生した如何なる事象についても、筆者および関係者は一切の責任を負いません。
中国製Arduino互換機について
Arduinoはオープンなハードウェアです。
基板データが公開されているされているため、設備があれば誰でも互換機を作ることができる1ため、Arduinoの互換機が作られています。
Arduino UNO R3と中国製互換機の違い
いろんなところで互換機が作られているため一概に違いを述べることはできませんが、USB-Serialのチップが違うことが多いです。
Arduino UNO R3はUSB-SerialのチップにATmega8u2が使われていますが、中国製の互換機では中国WCH社製のCH340というチップが使われていることが多いようです。
互換機を使う前にCH340のドライバをインストールする必要があります。
ドライバをインストールすればあとはArduino UNO R3と全く同じように使えます。
CH340のドライバのインストール
Windows
http://www.wch.cn/download/CH341SER_EXE.html のサイトを開き、Windowsのドライバがあるのでダウンロードしインストールしてください。
Mac
http://www.wch.cn/download/CH341SER_MAC_ZIP.html のサイトを開き、Macのドライバがあるのでダウンロードしインストールしてください。
「公式のドライバをインストールすると互換機を接続時にクラッシュする」として、他のサイトから公開されたドライバをインストールするように促しているサイトもあります2。
Arduino IDEのインストール
ArduinoのサイトからArduino IDEをダウンロードしてインストールしてください。
サイト上部のメニューから Software
→ Downloads
を選択するとダウンロードページに遷移します。
記事執筆時点での最新版は 1.8.5
です。
LEDをつなげる
写真の通りにLEDをつなげます。
LEDの足の長い方(LEDの+)を13番に刺し、LEDの足の短い方(LEDの-)をGNDに刺します。
逆に刺すとLEDが光りませんが壊れることはまずないので、もし光らない場合はLEDの足を逆にして刺してみてください。
プログラムを書き込みLチカしてみる
Arduino互換機とPCをUSBで接続し、Arduinoのアプリを立ち上げます。
メニューの[Tools] → [Port]から /dev/cu.wchusbserial142220
を選びます。
また、[Tools] → [Board]から Arduino/Genuino UNO
を選びます。
下記のコードをエディタ部に入力し、 [Sketch] → [Upload]を選択します。
するとLEDが1秒おきに点滅します。
const int led = 13; // LEDの接続を13番ポートにする
void setup() {
pinMode(led, OUTPUT); // 13番ポートを出力にする
}
void loop() {
digitalWrite(led, HIGH); // LEDを光らせる
delay(1000); // 1秒待つ
digitalWrite(led, LOW); // LEDを消す
delay(1000); // 1秒待つ
}