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Amazon Connectで、オペレーターが着信履歴からユーザー情報を確認する方法

はじめに

電話をかけると、オペレーターに繋げるConnectシステム構築した際、オペレーターが電話に出られず、発信者が電話を切る場合があります。
その場合、オペレーターが折り返しの電話をする必要があり、かつ発信者の名前を知る必要がありました。

Connectのシステムは、事前に電話番号と名前をDynamoDBに登録したユーザーのみが使用できる仕様です。
そのため、オペレーターが着信履歴からユーザー名などを確認できる仕組みを構築しましたので、まとめます。

事前構築

下記のサービス構築を行いました。
DynamoDBでは、パーティションキーを電話番号(user_phone)にし、family_namegiven_nameを属性として加えます。
connectに発信すると、発信電話番号をLambdaが受け取り、Lambdaが発信電話番号から電話番号(user_phone)に一致する項目を取得し、family_namegiven_nameを返すようにします。

その後、オペレータにつなげる、というお問い合わせフローを作成します。
スクリーンショット 2022-03-13 22.26.40.png

お問い合わせフロー

電話をかけてオペレーターに転送するまでに、以下のフローを加えます。
Lambda実行(発信電話番号から、DynamoDBでユーザー情報を取得する)
コンタクト属性の設定
顧客キューフロー
作業キューの設定
キューへ転送

オペレーターが着信履歴からユーザー名を確認できる仕組み構築するためには、コンタクト属性の設定に、着信履歴に必要なユーザーデータを設定する必要があります。
スクリーンショット 2022-03-13 22.12.21.png

Lambda

Lambdaでは、発信電話番号から、DynamoDBでユーザー情報を取得する必要があります。
着信履歴に必要なユーザーデータを、returnでdict型で返します。

return{
  "user_phone": user_phone,
  "family_name": family_name,
  "given_name": given_name
}

コンタクト属性の設定

繰り返しになりますが、オペレーターが着信履歴からユーザー名を確認できる仕組み構築するためには、コンタクト属性の設定に、着信履歴に必要なユーザーデータを設定する必要があります。
Lambdaでreturnした3つをコンタクト属性として、以下のように設定します

user_phone

  • 宛先タイプユーザー定義
  • 宛先属性user_phone
  • タイプ外部
  • 属性user_phone

family_name

  • 宛先タイプユーザー定義
  • 宛先属性family_name
  • タイプ外部
  • 属性family_name

given_name

  • 宛先タイプユーザー定義
  • 宛先属性given_name
  • タイプ外部
  • 属性given_name
    スクリーンショット 2022-03-13 22.28.34.png
    スクリーンショット 2022-03-13 22.28.51.png
    スクリーンショット 2022-03-13 22.29.03.png

顧客キューフロー以降のフロー

顧客キューフロー以降の3つのフローは、下記の記事を参考にしてください

着信履歴からユーザー情報を確認する

では、下準備ができましたので、発信して、オペレータに繋がる前に電話を切りましょう。

電話を切ると、着信履歴は、左タブの問い合わせ検索から確認できますので、クリックします。
スクリーンショット 2022-03-13 22.40.21.png

  • コンタクトIDに発信の詳細が記載されています。
    クリックすると詳細画面に遷移します。

  • キューは、適用されたキューが記載されてます。
    キュー欄に記載がなければ、キューの転送の前に、電話を切れたなどの可能性があります。

  • エージェントは、対応したオペレーター名が記載されます。
    エージェントに記載がなければ、対応したオペレーターがいなかったということです。

スクリーンショット 2022-03-13 22.42.20.png
コンタクトIDをクリックましょう。
一番下に、属性の一覧があり、ここに、コンタクト属性の設定で設定したユーザーデータが反映されています。

スクリーンショット 2022-03-13 22.50.55.png

まとめ

まとめますと、発信者の電話にオペレーターが出られず、発信者が電話を切った場合、
名前を確認してから折り返しの電話する必要があるため、オペレーターは、問い合わせ検索から、エージェント欄が空白のコンタクトIDを探し、そのコンタクトIDの属性から名前を確認できます。

参照

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