はじめに
今となっては、かなり昔となっていますが2013年に「MacBook Pro 13 (Retina, 13-inch, Late 2013)」を購入しました。
2019年になっても、全く問題なく使えていて、Windowsのノートも使っていますが、古さを感じさせず、かなり重宝しています。
当時は SSD がそれなりに高価であったので 256GB 仕様で注文していました。
最近になって、残り容量が少なく、色々と制限が出てきたので内蔵 SSD を大きな容量にアップグレードする事にしました。
既に、6年も経っているので、安く導入出来るだろうと思っていましたが、調べてみると、凄く高く、「玉」も少ない事が判り、ガッカリしました・・・
さらに調べてみると、最近マザーボードの標準になりつつある「M.2 SSD」で、PCIe 3.0 接続バージョンなら、変換コネクタを使えば接続出来る事が判りました。
PCIe 3.0 接続の SSD はシリアル ATA に比べれば割高ではあるものの、MacBook 専用に比べれば半額以下です。
そこで、必要な物を集めて、アップグレードに挑戦しました。
また、環境の持ち越しは行わず、新規インストールとしました。
部品と工具
まず、以下の物が必要です。
- PCIe 3.0 仕様、M.2 SSD (Intel SSD 7 512GB)
- PCIe 3.0 to MacBook Pro 変換コネクタ
- 5溝、1.2mm星型ドライバー
- T-5トルクスドライバー(Anex 製)
- 16GB以上のUSBメモリ
SSDは、インテル製を選びました。
※最近「大陸」製の怪しげなSSD(ロットアウトしたとみられるチップを偽装して実装している)が流通しており、注意が必要と思います、人によっては、普通に使えるので問題無いと言っている人がいるようですが、SSDの品質をテストするのは簡単ではなく、専用のツールや環境が無いと出来ません。
使っているうち(ファイル書き込み総量)に劣化が進みやがて使えなくなります、その期間は長い方がいいです。
自分は、「ハズレ」を引かない少しの努力をするだけです。
工具の注意点として、裏蓋を開けるのに使うドライバーは特殊なもので、トルクスドライバーが「6溝」であるのに比べ、「5溝」となっています。
また「T-5」のトルクスは、SSD を固定しているビスを緩めるのに使います。
※T-5 トルクスはホームセンターでも買えると思います(自分は以前に購入していました)
インストールOSの準備(Mojave)
まず、USBメモリに、OSのインストールイメージを書き込みます。
今回、最新の「Mojave」を利用しました。
OSイメージをダウンロードして、コマンドラインを使って書き込みます。
※詳細な方法についてはぐぐって下さい。
※自分は、オフィシャルな情報で行いましたが、それなりに苦労しましたが、無事、USBに書き込む事が出来ました。
% sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MAC_USB
Password:
Ready to start.
To continue we need to erase the volume at /Volumes/MAC_USB.
If you wish to continue type (Y) then press return: Y
Erasing disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 100%
Copying to disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 40%... 50%... 60%... 70%... 80%... 90%... 100%
Making disk bootable...
Copying boot files...
Install media now available at "/Volumes/Install macOS Mojave"
※上記は、コマンドラインから、USB メモリに Mojave を書き込んだ場合です、「MAC_USB」は USB メモリの名前です。
SSD交換手順
USBメモリにOSイメージをインストール出来たら、SSDの交換に移ります。
※新規のSSDにインストールする場合、失敗しても、元に戻せるので、安心です。
※必要に応じてバックアップしておいて下さい、自分はしていないですが・・
裏蓋のネジを専用ドライバーで緩めます。

この時、力の加減を覚えておいて下さい、締める時、その加減で締めます、強く締めすぎると、バカになり、弱すぎると、緩んで外れてしまいますので、「加減」は重要ですが、これは、説明が難しく、経験してスキルを掴むしかありません。
※ネジにはネジロック剤が塗ってあり、緩める時の方が力が要るので、その辺りの加減はそれなりに調整して下さい。
※「赤く囲まれたネジ」は、MacBook Pro の場合ですが、他のネジと長さが違う(少しだけ短い)ようなので、注意する必要があります。
※紙に簡単な図を書いて、テープで外したネジを貼っておけば、緩めた場所と同じ場所に戻す事ができます。
※ネジは非常に小さい物なので無くさないように細心の注意を払う必要があります。

SSDは、T-5 のトルクスネジで止まっているので、それを外し、ソケットから引き抜きます。

M.2 SSD に変換アダプターを挿して、MacBook のソケットに差込ます。
この時、変換アダプターを含めた長さが丁度元のSSDと同じになります。
元の SSD を固定していたネジを使い、固定します。
※この時にも、ネジの締め付け具合を、緩めた時の感覚で加減して下さい。
※ネジにはネジロック剤が塗ってあり、緩める時の方が力が要るので、その辺りの加減はそれなりに調整して下さい。
裏蓋を元に戻します。
OSのインストール
先に作成したUSBを挿して、電源を入れ(少し時間がかかります)るとメニューが出ます。
ここで、「ディスクユーティリティー」を使って、新規SSDを初期化して、パーテーションを作ります。
※もし、ドライブのメニューにそれらしい物が無い場合、一旦電源を切り、SSDの接続が確かか確認します。
パーテーションが構築出来れば、OSのインストールで、それを選べますので、OSを新規インストールできます。
最後に

今回は、以前の環境を持ち越さずに新規インストールとしましたが、以前の環境を持ち越す事もできるようなので、その場合は、ぐぐって下さい。
インテルのSSD7は、以前のSSDに比べて大きな違いは無く快適です。
※起動時間が以前より長いように思います・・、この辺りは調査が必要です・・
追記
どうも、Mojave は自分のMacBook Pro では、一応「対応」のようだが、明らかにWiFiの動作がおかしい・・・
接続にひどく時間がかかったり、パスワードを入れても蹴られたり、接続しているのに通信が出来ないなど、色々不具合がある。
ネットの情報を見て、色々対策してみたが、思ったように改善しない。
そこで、「High Sierra」にダウングレードしてインストールをやり直した。
今度はマシになった。
ただ、自宅環境では、外部のWiFi電波が乱立しており、非常に環境が悪い、今まで、自宅で使う事が少なかったので、気づいていないだけのようにも思う。
この辺りは、もう少し様子を見たい。