文字の出力
文字を出力するときはprintを使用します。
print("hello world")
hello world
変数
数値
Aという変数に10、Bという変数に5として、変数CにA+Bとして計算することができます。
A = 10
B = 5
C = A + B
print(C)
15
この場合、print(C)は15として計算されます。
文字
Aという変数に文字列の「Poke」、Bという変数に文字列の「mon」を入れて、変数CにA+Bとすると文字列を接続することができます。
A = "Poke"
B = "mon"
C = A + B
print(C)
Pokemon
この場合、print(C)はPokemonと表示されます。
算術演算子
Pythonで使用できる算術演算子には他のプログラミング言語のように以下のようなものがあります。
演算子 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
+ | 加算 | 足し算 |
- | 減算 | 引き算 |
* | 乗算 | 掛け算 |
/ | 除算 | 割り算 |
// | 整数除算 | 割り算を整数で返す |
% | 余り | 割り算のあまり |
** | べき乗 | AのB乗などのべき乗を計算 |
算術演算子の例その1
price = 240
tax = 8/100
taxincluded = price + price*tax
print(round(taxincluded,0))
259.0
算術演算子の例その2
A = 11
B = 3
C = A%B
print(C)
2
文字列の操作
シングルクォーテーションとダブルクォーテーション
文字列を記述するときは('文字列')シングルクォーテーションもしくは("文字列")ダブルクォーテーションで囲みます。
print('こんにちは')
こんにちは
print("こんにちは")
こんにちは
バックスラッシュとraw strings
バックスラッシュ(\)を使用するとクォーテーションをエスケープできます。
print('don\'t')
don't
改行(\n)としてみなされたくないときは、クォーテーションの前にrをつけることでエスケープできます。
print('C:\data\number')
C:\data
umber
print(r'C:\data\number')
C:\data\number
様々なクォーテションの使い方
三連のクォーテーションにすることで文字列を複数列にまたがって書くことができます。またバックスラッシュをつけることで改行を文字列として扱わないようにできます。
print("""\
こんにちは
さようなら
また明日""")
こんにちは
さようなら
また明日
文字列は加算演算子(+)で連結、乗算演算子(*)で反復をさせることができます。
print("す"+"も"*8 + "のうち")
すもももももももものうち
長い文字列を書きたいときは、文ごとにクォーテーションをつけて書くことによって出力時に連結することができます。
print("吾輩わがはいは猫である。"
"名前はまだ無い。"
"どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。"
"何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。"
"吾輩はここで始めて人間というものを見た。")
吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。
インデックス
文字列はインデックスを指定して文字を取得することができます。0を指定すると最初の1文字目が取得できます。また、マイナスをつけると右から文字を取得できます。
text = "あいうえお"
print(text[0])
あ
text = "かきくけこ"
print(text[-1])
こ
スライス
スライス(:)は、文字列のうち、一部の文字列を取得することができます。また、text[:i] + text[i:]は常にtextと等しくなります。
text = "あいうえお"
print(text[:2])
あい
text = "あいうえお"
print(text[2:])
うえお
text = "あいうえお"
print(text[:2] + text[2:])
あいうえお
文字列の変更について
Pythonの文字列は、不変 (immutable) なので変更できません。変更する場合は、新しく文字列を作成します。
text = "あいうえお"
text = "か" + text[1:]
print(text)
かいうえお
文字列の長さ
文字列の長さ (length) を計る場合は、len()を使用します。
text = "あいうえお"
print(len(text))
5
リスト型(list)
リスト型は、コンマ区切りの値 (要素) の並びを角括弧で囲んだものとして書き表されます。リスト型は、異なる型を並べることもできますが、通常は、同じ型の値を持ちます。また、リスト型でも、スライス、連結をサポートし、可変 (mutable) 型なので、要素を入れ替えることができます。
リスト型の使い方
number = [1,2,3,4,5]
print(number)
[1, 2, 3, 4, 5]
number = [1,2,3,4,5]
print(number[0])
1
number = [1,2,3,4,5]
print(number[:2])
[1, 2]
number = [1,2,3,4,5]
number = number + [6,7,8,9,10]
print(number)
[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
number = [1,2,3,4,5]
number[2] = 30
print(number)
[1, 2, 30, 4, 5]
append
appendを使うと、リストの末尾に新しい要素を追加することができます。
number = [1,2,3,4,5]
number.append(6)
number.append(7)
print(number)
[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7]
リスト型におけるスライスとlen
スライスでは、代入やサイズの変更、削除などの操作ができます。また、リストにおいてlenを使用すれば、要素の数を数えることができます。
animal = ["いぬ","ねこ","ねずみ","さる","ぶた"]
print(animal)
['いぬ', 'ねこ', 'ねずみ', 'さる', 'ぶた']
animal = ["いぬ","ねこ","ねずみ","さる","ぶた"]
animal[2:4] = ["鼠","猿"]
print(animal)
['いぬ', 'ねこ', '鼠', '猿', 'ぶた']
animal = ["いぬ","ねこ","ねずみ","さる","ぶた"]
animal[2:4] = []
print(animal)
['いぬ', 'ねこ', 'ぶた']
animal = ["いぬ","ねこ","ねずみ","さる","ぶた"]
print(len(animal))
5