概要
以前、新人エンジニアを指導する機会があり、どのポイントを意識して指導したかを本記事にまとめる。
意識したこと
- 実業務で今後活躍できるよう意識することが大切なので、実業務もしくはそれに紐づくタスクを考える。
- 本人のキャリア志向を尊重する。志向の具体的なものがない場合は、どの志向に進んだ時もより応用が効きやすいタスクになるべくする。
- 業務に必要な具体的な技術スキルや社内スキル(ハードスキル)はもちろん、考え方の面もより深化・向上させれるような資料・座組みを考える(ソフトスキル)
キャリア志向のロードマップについて
①エンジニアスキルとしては、Developer Roadmapsを利用
例えば、frontend・backend・DevOpsでの具体的なスキルの積み方が明示してある。
その中で、どの位置・どのスキルのことを習得するために、今の業務・タスクをアサインしようと考えているかを伝えた。
仮に本人に具体的な志向が無かったとしても、それぞれの共通部分(例えばキャリア序盤ならインターネットの考え方やプログラミング、OSの考え方など)もあると思われるため、そのような部分に重点を置いた業務・タスク割り振りを考えた。
②プロダクト全体像の中の立ち位置としては、プロダクトトライアングルを利用
仮に本人がエンジニアにこだわってなくても、プロダクトやサービスの全体の中から、開発者起点からどういう職種へのパスがあるか?を伝える(参照記事は更に各種プロダクト構造から、具体的な職種の位置付けについても言及しておりよりイメージしやすい)
各種Tips
ハードスキル
- 実務も研修も学び手を動かす系を優先的に考える(実際手を動かさないとなかなか定着しない)
- 包括的理解のための手段として資格の導入も検討(資格ありきでは考えない)
- 社内の部署の位置付けや、そもそも部署の設立経緯・歴史を共有する
- 扱っているプロダクトの技術やその技術選択・導入の流れを共有する
- 社内や技術・ビジネスの共通言語で参考になりそうな本や資料などあれば、共有する
- 技術的な不明な用語・構造や社内での共通言語は、都度調べる・聞けるようにする
ソフトスキル
- 振り返りと課題洗い出し・具体的改善策の習慣づけ
- 自責型思考の習慣づけ(自分のコントロール範囲がどこか?)
- メタ認知のサポート(360度のフィードバックの中で、自分の強みと課題の洗い出し)
- 周囲もスキルの高いメンバーの中に入れ、自分の出来ることを見出すなど出来れば理想
- その中で、自分も追いつこうとする力学が働くし、チームの中で自分がその時点で必要とされている部分・価値を発揮できる部分はどこか?を訓練することはやはり重要であると思うため。
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