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1.5h x 15回の授業で納めるチーム開発

Last updated at Posted at 2022-12-10

✍ 前置き

  • 自己紹介

    24 卒の大学院 1 年生です
    普段は光工学の研究をしてます。

    サークル活動やバイトで python を触ってます
    フロントはあんまり触ったことがなかったのでほぼ初挑戦でした

  • 注意事項

    体験記という体の記事なのでがっつり技術の記事ではないです

📝 概要

以下の条件下で授業内チーム開発を行いました。この記事はそのまとめを書きます。

  • 授業内容

    「SGDs に関連して、何か物を作る、あるいはその構想を練って発表しなさい。」

ちょうどいい雑さ

  • 前提条件

    同じ研究科で 5~6 人のチームを組む。

    同じ研究科といっても、物理や地域創成関係、農学関係もいる。

    歴代の生徒は構想を発表してきた(by 先輩@研究室)。

    1 授業当たり 1.5 時間の 15 回授業

    実働可能時間は 1.5 (h/class) * 15 (class) = 22.5 hours

💭 テーマ決定までの会話

「何作る?」

「あー。んー。分からんけど、みんなの研究で近いもの作ればいいんじゃね?」

「俺防災公園の研究してるよ」

私「へぇ…(ネットポチポチ-->宇都宮市のオープンデータソースを発見)
え、防災地図とかどう?」

「実際に作るの?できそ?」

私「まぁ、大丈夫じゃね?(はなほじ)」

軽いノリですが本当にでこのくらいで決定しました。
実働 24h 以下なのにできるん?

🎉 制作物

以下の url において制作物を公開しています。時間のない人はこちらから!

  • 使用データ

    宇都宮市オープンデータ

  • 仕様技術

    bootstrap, overleaf, geopandas

制作物詳細について

📊 宇都宮市のオープンデータプラットフォーム

市内に住んでいてもあまり目につかないのですが、ちょっと探すと以下のようなデータプラットフォームが市から提供されています。

こちらの避難場所情報を使ってマップを作成しました。

カントウ最果ての地もスマートシティーに向けて動き出しているようです

💡 自班の課題設定

避難場所データは存在するけれど、防災設備やその周知についての情報は存在していませんでした。

我々の班はそこに目を付けて、自分たちで情報を集めてマップにする Mamorukun を提案しました。

そんなこんなで決定した課題と作成物は以下の通りです。

  • 対象 SGDs

    「No. 11 住み続けられる街づくりを」

  • 制作物

    「防災マップ Mamorukun」

    宇都宮市で一時避難場所や広域避難場所となっている公園が備えている防災機能の周知を目的とした防災マップです。

    宇都宮市内の避難場所の区分や防災設備が確認できます。

    Mamorukun に意図はありません(安易すぎぃ)。

❓ 避難場所や防災機能ってどんなもの?

同じチームの防災公園情報を監修してくれた人と挙げた代表的な例が以下のようになります。

  • サイト内で紹介している避難場所について

    • 一時避難場所

      一時的に避難できる公園や広場、学校の校庭などです。

      災害の様子をうかがったり、広域避難場所への避難の前段階として住民が集まる場所として使われます。

    • 広域避難場所

      大規模災害などが起こった際に避難する収容人数の大きな避難所のことです。

      一時避難場所が危険な場合などに移動先として使われることがあります。

  • 防災機能一覧

    以下には代表例を挙げさせています。

    授業中は私も初めて知る設備が多くて勉強になりました

    詳しい説明はgithub 上の防災公園の設備についてに代えさせていただきます。

    1. 防災トイレ Disaster prevention Water closet
    2. ソーラー発電灯 solar power generation lamp
    3. 揚水ポンプ Pumping pump
    4. 防火水槽 Fire protection water tank
    5. 応急給水槽 Emergency water tank
    6. ヘリコプター臨時離着陸場  Helicopter temporary takeoff and landing site
    7. かまどベンチ Kamado bench
    8. 防災東屋 Disaster pavilion
    9. 防災備蓄庫 Disaster stockpile

制作話

🚧 具体的にどんなことしたの?

  • 開発
  1. オープンデータカタログから xlsx データを持ってきて geojson に変換
  2. 実働側からデータをもらってそれらを geojson に付与
  3. ページの大枠を作って(overleaf, bootstrap)データを読み込ませて表示
  • 実働
  1. 防災設備に関するデータをフィールドワークで収集、データをまとめる
  2. 市に許諾を取って公園の画像を撮影
  3. 集めたデータをまとめて開発側へ
  4. 一時避難場所・広域避難場所のロゴ、github に載せるための説明文の作成

🦾 どこに一番苦労したか

  1. 開発サイドと実働サイドの仕事の比率をどう分けるか

    最初の内は、最悪自分で開発周りと対外紹介をほとんどやってしまうことを想定していました。

    しかし一人だけでは対外的な発信やフィールドワークの承諾を得る作業に対応できないことがわかります。

    4 回目の授業あたりで中間発表に向けた話し合いの結果、開発を私が担当、フィールドワークや紹介文の作成を各人にお任せする形に決定しました。

    仕事内容は 1 に本人の希望、2 に知識で分担、特に分けきれない仕事量のフィールドワークなどは全員に頼んで、私が情報を集計・整形するといった分け方をしました。

  2. 初めて触る web をどうやって時間内に収めるか

    当初は先にオープンソースデータを使った開発を行っていた地産地消マップさんを fork して、データを差し替えることで時間に収まるだろうという想定でした。

    しかし、そのうちドメイン知識が違うせいでこのまま転用が難しいことが授業の半ば(8 回目授業)ごろにわかります。

    そこからは overleaf のチュートリアルを持ってきて拡張子手を繰り返し、手を変え品を変え、友人にも教えてもらいながら、授業時間内に収めました(実際にはもう少しかかっていたかもしれませんね w)

  3. チームメイトとの連携

    フィールドワークや文章の校閲の結果は大学の teams や, line の Keep 機能を使って共有を行うことでリアルタイムで情報の連携を行いました。

    本来は slack や google workspace、onedrive などを使うべきだと思いますが、授業時間内で出来るだけ開発に時間を回すために手元にあったツールをかき集めたといった形でした。

    今回は校閲チェックやデータ整形が開発部分の人間 1 人で対処しきれる程度の大きさで間に合いましたが、今後同じような開発をもう少し大規模で行う際にはこのあたりに課題が出てくるかなと思います。

👤 役割分担と期限設定

  • メンバーの役割

    石塚 駿(リーダー兼説明監修)

    齋藤 響(防災公園の説明監修)

    高橋 駿平(取材調整・マネジメント)

    鈴木 潤季(ロゴ作成)

    小笠原 大貴(ロゴ作成)

    私(開発)

  • 期限設定

    中間発表 : 6 月中旬

    最終発表 : 8 月下旬

♻️ まとめ

1.5x15 回の授業で作成した防災マップの制作裏側について書きました。

これらの経験を通して得られた大きな教訓は以下の二つで

  1. 想定が変ってしまったときには早くチームメイトと共有することでタスクの明確化と分配がスムーズになる

  2. 早い段階で 1 つは成功例があるとチームのモチベーションが上がる

ということです。

1 つめは、当初の想定を超えた作業量が必要であった時点でその問題点をチームで共有できたことによって得られた教訓です。

作業量が膨大になって対処しきれないという問題が発生したのは、「自分以外の視点で開発を見ることができなかったこと(自分の支店の視野を実装時の問題点まで広げられなかったこと)」、「作業工程に入る前の検討時間を十分に取れなかったこと」が主な原因だと考えています。

2 つめについては、私たちの場合 geojson の制作が早い段階で終わり、チームの協力度合いが目に見えて上がったところから得られた教訓です。

1 が早い段階で共通認識として得られた上に、現時点で出来ていることが示されたのでできていないことがフォーカスされたのだと思います。
チームメイトには非常に申し訳なかったのですが、開発以外の点で協力を得ることができて非常にスムーズに発表まで到達することができました。

これからも研究等にこれらの知見を活かしていきます!

読んでくださってありがとうございます 🙇‍♀️

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