はじめに
新しいチームが始動して最初の四半期、「話し合いができるチームになろう!」ということで、さまざまなチームビルディングを行いました。その結果、活発に意見を交わせるチームに成長できたと感じています。今回は、その取り組みの内容を紹介しつつ、実際に行った感想も振り返りたいなと思います。(備忘録も兼ねて)
チーム編成
25〜31歳のメンバー5人。開発はソロが多く、全員で話す機会は毎日数十分のデイリーと週1回のスクラムイベントです。
チームビルディング内容を選定のポイント
- 5人でできる
- 1時間くらいでできる
- 性格・価値観を共有できる要素がある
- 全員が参加し、話し合う形式である
実際にやったチームビルディング5つと率直な感想
ちょっと真面目系
1. 人生のストーリーテリング
方法
自分のこれまでの人生におけるいくつかのテーマについて話す。ルールは、単語・事象だけを話すのではなく、その時の印象的な場面を主観的な考え方、感情を交えて話すこと。
実際に話したテーマは以下の4つ
- 幼少期の習い事(なければ部活や趣味でもOK)
- 大学の学部となぜその学部を選んだのか
- 前職の仕事内容&なぜ就職したか(前職がない人は、新卒で他社を検討したか)
- 今の会社・部署にたどり着いた理由
5人全員が習い事などをしていた&大卒だったのと、前職がエンジニアでは無い人が過半数だったのでこのメンバーで話しやすい話題にしました。
実際やってみた感想
何回でもやりたい!というよりは初めましての人がいるチームでやるのに向いていると思います。
ただの自己紹介だとテーマ選びも難しかったり、謙遜してしまったりしますが、全員共通のテーマが決まっていると話しやすいなという印象でした。メンバーの今の価値観が形成された背景も見えますし、「こんなふうに活躍した経験がある」「しんどい時はこんなふうに乗り越えた」といった、その人の強みを自然と聞くことができました。
部活や専攻していた学問、出身など… 共通の話題がほぼ必ず見つかるので今後の会話にもつながります。5人で1時間は結構カツカツだったのでテーマ数や時間の制限は設けてもいいかもしれません。
2. スキルマップ・好き嫌いマップ
スキルマップの方法
- 仕事で必要なスキル✖️名前の表を作り、☆◎△×をつけていく
- 伸ばしたいスキルには「・」マークをつける
- なぜその記号にしたかを順に話していく
- 名前より下は記号ごとの人数(チームの強みや戦力の偏りがわかる)この数値についても話したいことがあれば話し合っていく
好き嫌いマップの方法
先ほどのスキルマップの記号をつける尺度が好き嫌いになったバージョンです。
仕事編
プライベート編
プライベートな項目はメンバーそれぞれがみんなに聞いてみたいものを追加しました。
実際やってみた感想
仕事の話がメインの真面目なチームビルディング。とはいえ日々の業務では話さない内容も多いのでチームメンバーへの理解が幅広くなります。個人としての周りとのギャップや、チームとしての強み・弱みも知ることができます。
また、伸ばしたい・好きなスキルを共有できることで、それに沿ったタスクを振ってもらえたり、学習教材をシェアしてもらえるなどのきっかけにもなります。定期的に(半年に一回など)行うことで成長の記録にもなるので、またやりたいなと思っています。
盛り上がるゲーム系
1. ito
公式:https://arclightgames.jp/product/ito/
ざっくりルール(「クモノイト」ルールの場合):全員が仲間の完全協力ゲーム。各自の手札に書かれた数字の小さい順に出すことができれば成功です。ただし数字は言ってはいけません。お題に沿った言葉で、自分の手札にある数字を表現します。
実際やってみた感想
価値観を知れる度:★★★☆☆
ゲームとして盛り上がる度:★★★★★
チームで成功OR失敗をかけた協力ゲームなので、会話も盛んになりかなり盛り上がります(盛り上がり度は1位)。成功した時の達成感が超楽しいです。活気が欲しい!というチームにはおすすめです。
ただ、テーマに沿って数字を表現するという内容なので、その人自身の性格や深い価値観をよく知れるという感じではないかなと思います。とはいえ「いやいや、なんで〇〇が90なんだよ〜〜!」と、小さな認識のズレみたいなところはわかりやすく見えて楽しく話し合えるので面白いです。
2. 佐藤です。好きなおにぎりの具は梅です。
公式:https://www.gentosha-edu.co.jp/smp/book/b628835.html
わかりやすい遊び方:https://saikoro-table.com/2023/09/01/satoudesu/
ざっくりルール:テーマに沿った自己紹介をして、それを周りが暗記し、後で当てていくゲーム。
実際やってみた感想
価値観を知れる度:★★★★☆
ゲームとして盛り上がる度:★★★☆☆
自己紹介と、価値観のシェアができるのに加え、記憶力が試されるのでゲーム性も高いです。急には話題に出しにくいこと(恋愛に関する価値観や、家族のことなど)こともゲームの流れに乗って話せたりします。知っていたつもりの人でも、意外な発見があったりしました。
チームプレイでは無いので、「イェーーーイ!(((o(゚▽゚)o)))」となるというよりは「お〜〜👏(^。^)」という雰囲気になります。
3. アンガーマネジメントゲーム 怒りのツボ当て〜る!
公式(一般社団法人日本アンガーマネジメント協会:https://www.angermanagement.co.jp/special/angermanagement-game202312
ざっくりルール:カードのお題に対してどのくらい怒るかを決め、周りがそれを当てる。点数を競うゲーム。
実際やってみた感想
価値観を知れる度:★★★★★
ゲームとして盛り上がる度:★★★★☆
「これは許せない」を共有していくゲームなので、その人が大切にしている価値観を知れます。この人意外とここには厳しいんだ!この人意外とこんなことでは怒らないんだ!と発見が多々ありました。また点数を稼いでいくゲームなので、競争している感もあり、ゲームとしても盛り上がりました。
カードに書かれている具体的な事象に対して「どう感じるか?」を話すので、記憶を呼び起こして話題のネタを探す必要もなく、話しやすかったです。「もし仕事でこんなことがあったら、こういうふうに解決しないとね!」という話も楽しみながらできました。
+α良かった工夫
- チームビルディングで取り組む内容を、チームリーダー以外のメンバーが順番に持ってくるようにしたのがいい取り組みだったなと思っています。各自がオーナーを担当することになると、主体性も上がり、内容も偏らずで良かったです。
- 全員が発言すべき大事な話し合い(振り返りなど)前にやると、議論が活性化して良かったです。あとは長期休暇明けなど、頭を起こしたいタイミングでやるのも良かったです。
まとめ
またチームビルディングをやる機会があれば、個人的には
- 盛り上がりを求むならito、
- 業務の中でのコミュニケーションに生きる価値観共有がメインならアンガーマネジメントゲーム 怒りのツボ当て〜る!
を選びたいかなと思います。
「チームビルディング おすすめ」と調べても情報過多で… 困った経験があったので、ぜひ盛り上がる&業務にも役立つチームビルディングをお探しの方の参考になれば幸いです。