言語は異なっても、プログラムの組み方はなかなか変えられないもの。
自分のパターンのメソッド名でラップして自分のライブラリに置いておきたい。
nodeでクラス化して置いておきたい場合はどうする？
ということで、nodeモジュールの作成方法のメモ。

環境

Node.js v6.11.0

参考

Node.js v6.11.0 Documentation

仕様

Node.jsでは、ファイルとモジュールは1対1で対応しています（各ファイルは個別のモジュールとして扱われます）。

たとえば、foo.jsという名前のファイルを考えてみましょう。

foo.js

const circle = require('./circle.js');
console.log(`The area of a circle of radius 4 is ${circle.area(4)}`);

最初の行で、foo.jsは、foo.jsと同じディレクトリにあるcircle.jsモジュールをロードします。
circle.jsの内容は次のとおりです。

circle.js

const { PI } = Math;
exports.area = (r) => PI * r * r;
exports.circumference = (r) => 2 * PI * r;

モジュールcircle.jsは、関数area()とcircumference（）をexportsしています。
関数とオブジェクトを追加するには、それらをexportsオブジェクトに追加します。

モジュールがNode.jsによって関数にラップされるため、モジュールのローカル変数はプライベートになります。この例では、変数PIはcircle.jsに対してプライベートです。

モジュールのエクスポートのルートを関数（コンストラクタなど）にする場合や、一度に1つのプロパティを作成するのではなく、1つの割り当てで完全なオブジェクトをエクスポートする場合は、エクスポートの代わりにmodule.exportsに割り当てます。

以下、bar.jsはコンストラクタをエクスポートするsquareモジュールを使用します。

bar.js

const square = require('./square.js');
const mySquare = square(2);
console.log(`The area of my square is ${mySquare.area()}`);

squareモジュールはsquare.jsで定義されています。

square.js

// assigning to exports will not modify module, must use module.exports
module.exports = (width) => {
  return {
    area: () => width * width
  };
};

モジュールシステムはrequire（ 'module'）モジュールに実装されています。

実践

例えば、Slack APIを操作するためのラップされたクラスを用意したいとします。
私のクラス名命名規則は接頭辞にHKを付けているので、クラス名をHKSlackとします。
また、ファイル名とクラス名を一致させてるので、以下の様なファイルになります。
Slack Web API

HKSlack.js

/**
 * constructor
 *
 * @return void
 */
var HKSlack = function(token)
{
    this.token = token;
}
/**
 * Set Token
 *
 * @param string $token
 * @return void
 */
HKSlack.prototype.setToken = function(token)
{
    this.token = token;
}
/**
 * Get Token
 *
 * @return string
 */
HKSlack.prototype.getToken = function()
{
    return this.token;
}
/**
 * Post Chat Message
 *
 * @param
 * @return void
 */
HKSlack.prototype.postMessage = function(json)
{
    var Slack = require('slack-node'); // slack-node モジュールを読み込んでいる
    var slack = new Slack(this.getToken());
    slack.api('chat.postMessage', json, function(err, response) {
        console.log(response);
    });
}
module.exports = HKSlack;

最後に、作成したクラスをmodule.exportsに割り当てています。
このモジュールを利用する場合、以下の様になります。

post_slack.js

var token = 'xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx';
var HKSlack = require('./HKSlack.js');
var slack = new HKSlack(token);
slack.postMessage({
    'channel': '#mychannel',
    'username': username,
    'text': text
});

今回はここまで。

nodeモジュールを作成する

環境

参考

仕様

実践