#触ってみた感想
- アプリ動作はほぼWindows10 Proそのもの
例えばMicrosoft StoreやEdgeなど初期プログラムがないことを除けば、ほぼWindows10 Proとして使える。
リモートデスクトップのクライアントにもサーバにもなれる。
非ストアアプリ、例えばGoogle ChromeやAcrobat Reader、7-zip、自社開発のWin10向けアプリは問題なく・動作しているように見える。
- WindowsUpdateについて
- ロックダウン機能は魅力的だが結構複雑、面倒
基本的にはCUI(PowerShell)やプロビジョニングパッケージ(*1)を使ってカスタマイズする必要がある。
設定用アプリを自社開発されている製品(ex. Epson Direct)もあるようだ。
レジストリならまだGUIでも管理できるが…。
*1:構成情報のコンテナのようなもの。[.ppkg]ファイルを作成してWクリックで適用、
「設定」アプリからアンインストール、で管理する。
以下である程度説明する
- 怖いというか面倒くさいというか
【設定を戻すのにリカバリが必要になるパターンがある】
→プロビジョニングパッケージの削除で設定が戻らないものがある
→打ち消すプロビジョニングパッケージのインストールで戻す
→打ち消す記述がないもの(Enable/Disabelではなくそもそも記述なくす、
レジストリで言うところのキー削除ができない)がある
→リカバリ。しかも場合によっては失敗する…。
ロックダウン機能
参考資料
ロックダウン機能の有効化
- コントロールパネル(>プログラムのアンインストール)>Windowsの機能の有効化または無効化>①「Device Lockdown」または②「デバイスのロックダウン」と表記されている部分の有効化
- Windows10 Proにもあり、全機能のチェックボックスがあるがMSドキュメント的にはIoTかEnterpriseかEducationのみ有効と書かれている、実際10Pro 20H2だと思うように有効にならなかった
→これで【機能がインストール】されるが、有効化するにはCUI(PowerShell)またはプロビジョニングパッケージを作成し利用する必要がある。
各機能ごとの起動と説明
- 各機能を起動するには、それぞれ①PowerShellで起動コマンドを叩くか②機能を定義したプロビジョニングパッケージをインストールする。
- 各機能ごとの詳細な内容は別記事に譲る。
プロビジョニングパッケージ(.ppkg)とWindows ICD
- Windows ICD=Windows イメージおよび構成デザイナー。
- プロビジョニングパッケージ(.ppkg)ファイルをGUIで作成できる。
- Windows ADK に含まれる。ADKのインストーラから必要なものをインストールする。
- 定義ファイルを作成するツールなので、適用したいPCとは別のファイル作成用PC【A】にインストールして.ppkgファイルを作成、
OSの初期設定を終えた対象PC【B】にUSBメモリなどで.ppkgファイルを移動し適用する。 - 実際作業するのは以下【注意点】も確認してからにしてほしい。
以下参考資料
細かい作成方法や具体的な設定は上段「Windows10 Enterpriseでロックダウン機能を有効化する方法」も参考に。
構成ファイルの適用と削除
- 適用は.ppkgファイルWクリックでよい。全ユーザに適用されるように見えるが管理者ユーザで実施したほうが安心だとは思う。
- 適用後再ログイン、または再起動後に適用される。項目によっては適用時に「1分以内に再起動します」とウィンドウが出て強制的に再起動が走るので注意。
- Usersグループユーザで適用するには管理者アカウントでの認証が勿論必要。
- 削除は設定アプリ>アカウント>職場または学校にアクセスする>右側 関連項目内「プロビジョニング パッケージを追加または削除する」から行う。Usersグループユーザだと実行時に管理者アカウントでの認証を求められる。
【重要】注意点
- 「アンインストール時に元に戻される設定」という記事がある=ここにないものは構成ファイルを削除/アンインストールしても元に戻らない。
そしてロックダウン機能が格納されるSMISettings、UnifiedWriteFilterは「元に戻される設定」に含まれていない。 - つまり機能を停止するには、不要な構成ファイルを削除後に設定項目を「Disable」「False」等に設定した打ち消し用構成ファイルなどを用意し、インストールしないと有効化した機能を無効にできない。
- しかも、例えばSMISettings>KeyboardFilter>Enableなど、SMISettings配下のEnableは「False」がないため上書きで打ち消すことができない(ようにみえる)項目がある。
- またこれは厳密には「無効化する」という定義を加えているわけで、元に戻しているわけではない。
- このため、設定を無効にするには初期化/リカバリが必要になることがある(に見える)。
- 実際のところ、構成ファイルを削除すると無効になる機能もある。しかし無効にならない機能もある。つまり削除によって無効になっていることが保証されない=安心を得るにはリカバリしかない。