rpmコマンドの照会モードのオプションはインストールしたファイルが対象となるため、インストール前のRPMファイルを調べたり、一部のファイルを取り出したりすることはできません。
RPMパッケージをcpio形式のアーカイブファイルに変換して、そこからファイルの一覧を表示したり、ファイルを取り出すことができるようになります。
RPMファイルをcpioファイルに変換するには、rpm2cpioコマンドを使います。
cpio形式のアーカイブファイルからファイルを取り出したり、ファイルの一覧を表示するにはcpioコマンドを使用します。
まず、RPMのソースコード形式のパッケージをダウンロードします。
# mkdir temp
# cd temp
# yumdownloader --source wget
RPMファイルをcpioファイルに変換し、cpioコマンドで、ディレクトリとファイルに出力します。
# rpm2cpio wget-1.14-18.el7_6.1.src.rpm |cpio -idv
xz形式のアーカイブファイルを解凍します。
# tar Jxvf wget-1.14.tar.xz
解凍したディレクトリに移動し、ソースファイルなどを調べます。
# cd wget-1.14
# cd src
# ls
以上です。