Mac OS X El Capitan(10.11.4)、ELECOMのマウス(M-XGL10DBシリーズ)の環境でFusion360を使用したとき、マウスホイールをクリックしながらのドラッグで平面視点移動できない現象が生じたときの対策方法です。
1. エレコム マウスアシスタントのアンインストール
MacでELECOMの5ボタンマウス(特にボタン4、ボタン5)を使用するにはエレコムマウスアシスタントが必要になります。しかし、エレコムマウスアシスタントで割り当てられている「中ボタン」の設定によってFusion360のホイールクリックが機能しないことが分かりました。
プルダウンメニューで割り当てを変更することもできますが、「切」にしたりカスタムキーの割り当てで「なし」に設定してもボタンそのものが機能しなくなるようで効果はありませんでした。
したがって、ここではエレコムマウスアシスタントがインストールされているかを確認し、インストールされているのであればアンインストールします。
エレコムマウスアシスタントの確認方法
Finderからアプリケーションフォルダを選択し、[ユーティリティ]内にELECOM_Mouse_Util.appがあればインストールされています。また、ELECOM_Uninstall.appも同時にインストールされているはずなので、これを実行してアンインストールします。アンインストール後、再起動します。
2. Karabinerのインストール
エレコムマウスアシスタントのアンインストールでFusion360のマウスホイールクリック+ドラッグによる平面視点移動ができるようになりましたが、このままでは5ボタンマウスのボタン4と5が使えません。そこで、Karabinerをインストールして5ボタン機能すべて使用できるようにします。
インストール方法および設定は下記の2サイトを参考にしました。ありがとうございます。
Macで5ボタンマウスを使いたい! | Tanweb.net
Macで効率良く作業を行うには「5ボタンマウス」 | iPhoneアプリ開発日記 by Clover Tecnology:
設定が終わったらFusion360とWEBブラウザの戻る/進むでホイールクリック、ボタン4、ボタン5が機能することを確認します。
3. 終わりに
私が元々Windows使いで5ボタンマウスに慣れており、最初からMagic Mouseを使っていれば見舞われなかった現象かもしれません。WEBブラウジングにおける5ボタンマウスの快適さは一度使ったらもう戻れません(Magic Mouseによるジェスチャーの方がもっと快適かもしれませんが・・・)。また、CADソフトやドローソフト全般にいえますが、視点操作の快適さは作業効率に直結します。タッチパッド+shiftキーによる移動操作も可能ですが、利便性の点から標準機能のマウスによる操作にこだわりました。
それではよいFusion360ライフを!