はじめに
Microsoft Build 2023 の Cloud Skills Challenge の期限が来週に迫っています。日本時間 6/21(水) 午前1時 1 までにオンライン講座を受講することで、一部のMicrosoft認定資格試験を無料で受験する権利を獲得できます。いまから始めても週末でじゅうぶん完了できる内容と思いますが、私はこれまでMS LearnやMS資格試験に触れたことがなく、ルール面で戸惑う点が多かったので、備忘を兼ねてまとめます。
Cloud Skills Challenge
The Microsoft Learn Cloud Skills Challenge MICROSOFT BUILD EDITION(長い!)は、指定されたチャレンジのどれかひとつを期限までに完了することで、一部のMicrosoft認定資格試験を無料受験する権利を獲得できるイベントです。知るべき情報はすべて イベントページ と 公式ルールページ に記載されていますが、後者はちょっと翻訳が怪しいので、 英語版の公式ルール と見比べながら読む必要がありました。
無料受験可能になる試験
対象の試験は下記の7種で、このなかからひとつを選択し、1回だけ無料で受験できます。通常の受験料はAI-900のみ¥12,500、それ以外はすべて¥21,103となっています。
チャレンジの選択
権利を獲得するには、イベントページ 中程にある8種のチャレンジから自分に適したものを選択して期限までに受講します。
おおむね資格試験に呼応する各分野のチャレンジが並んでいますが、ここで選択したチャレンジの分野と、付与される受験資格の分野には関連がありません2。たとえば、AI分野の資格である AI-900 を受験したい場合はMicrosoft Build:Azure AIチャレンジ を完了する必要がある、 ということではありません 。いずれかひとつのチャレンジを完了すれば、どの試験でも受験できるようになります。チャレンジは複数選択できますが、複数完了しても、付与される受験権利は1回分だけです。
各チャレンジはそれなりにボリュームがあり、おそらくひとつ1週間ほどかけて取り組む内容なのかなと感じました。なので、完全未経験の分野をいまから開始してこの週末にクリアする、というのはちょっと苦労しそうですが、そこで私のオススメが右列上から二番目の「開発者ツールチャレンジ」です。このチャレンジはモデル受講時間が24h25minとなっていますが、前半はgitの利用方法の学習なので、既にgitの利用経験がある方であればAzureの知識がなくとも前半は難なくクリアできると思います。
チャレンジの流れ
「開発者ツールチャレンジ」の場合は24の章に分かれていて、各章でテキストを読む ⇒ 演習 ⇒ 知識チェック、という流れで進みます。演習は必須ではないので、既に理解している内容であればスキップできます。各章の最後にある知識チェック(確認テスト)は選択式で、全問正解する必要はありません。知識チェックの回答を終えるとその章は完了になります。回答を終えると下記のようなポップアップが表示されますが、「実績のロックを解除」をクリックしなくとも特に問題ないようです。不正解だったときは「回答を確認する」から正解を確認し、「戻る」から再回答できますが、チャレンジとしては全問正解でなくとも完了しています。
チャレンジの完了
すべての章を終えるとチャレンジは完了です。若干のタイムラグの後、チャレンジの進捗バーが100%になります。(私の場合、反映されるまで15分ほどかかりました。) 無料受験資格の獲得条件は以上です。おつかれさまでした!
試験の予約
私の場合、チャレンジ完了を知らせるメールが翌日に届きました。今後の申し込み要領については追って連絡があるとのことですが、無料受験の期限は2023年9月27日であり、9月8日までに試験を予約することが推奨されています3。
なお、Expertの認定資格には前提条件となる資格が設定されています。前提条件を満たさずに試験のみを受験することも可能ですが、その場合は合格したとしても前提条件を満たすまではMicrosoft認定資格を取得することができない4、とのことです。たとえばAZ-305だけを受験して合格したとしても、前提条件であるAZ-104を別途受験し合格するまでは、認定資格「Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert」を取得できない、ということのようです。
英語について
チャレンジを日本語で受講可能なのはとても助かるのですが、ところどころ翻訳が怪しく、甚だしくは下記のように確認テストの問題文の意味が逆転してしまっているものもありました。
Which of the following files is least essential to an open-source project?
次のファイルのうち、オープンソース プロジェクトに最低限必要なものはどれですか?
今回オファー対象となっている7種の試験はすべて日本語でも受験可能となっていますが、試験本番の日本語の質は気になるところです・・・。その意味でも、無料で気軽に受験できるのは大きなメリットなのかなと思います!
まとめ
Microsoft Build 2023 の Cloud Skills Challenge の期限が来週に迫っていますが、いまから始めても週末でじゅうぶん間に合います。いったん無料受験資格を獲得してしまえば、受験の期限は2023年9月27日なので、それまでじっくり準備できます。週末のお供にいかがでしょうか?