Wazi as a Serviceとは?
公式には以下のような説明となっており、IBM CloudのVPC上にLinuxサーバーなどと同様の手順でz/OSの開発環境が作れます。
IBM Cloud® Virtual Private Cloud(VPC)上のz/OS Virtual Serverで、クラウドネイティブの開発とz/OSアプリケーションのテストを加速します。 これは、プライベートクラウドのセキュリティーとパブリッククラウドの俊敏性を備えた、IBM Cloud内にお客様が所有する保護スペースです。
[参考]IBM Wazi as a Service
Wazi as a Serviceの作成手順
冒頭にも記載した通り、基本的にはVPCでIAサーバーを構築する手順とほぼ同様です。
1. VPCの作成
IBM Cloudコンソール左上のハンバーガーメニュー(≡ ※実際は4本線)から以下順序で画面遷移を行いVPCの作成を行います。
VPC
> 仮想プライベート・クラウド
> 作成
を押下
VPC作成手順は本記事では割愛します。以下の記事を参考に作成してください。
2. サーバータイプ
Wazi aaSを構築するとき、サーバータイプでIBM Z、LinuxONE
を選択します。
本手順ではホスティングタイプはパブリック
を使用します。
執筆時点では専用ホスティングは選択できませんでした。
3. ロケーション
任意のリージョン・ゾーンを選択します。
本手順では アジア太平洋
> 東京
> 東京1
を選択。
本記事執筆時点では利用可能な日本国内リージョンは東京のみで、ゾーン1、2、3が選択可能でした。
東京、サンパウロ、トロント、ロンドン、で利用可能のようです。
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/7/897/ENUS222-257/index.html
4. 詳細
サーバー名、リソースグループ、タグなどを任意の値で設定します。
5. オペレーティング・システム
イメージタイプをストック・イメージ
、オペレーティング・システムをIBM z/OS
を選択します。
バージョンは、現在利用可能なibm-zos-2-4-s390-dev-test-wazi-5
を選びます。
本記事執筆時点ではz/OS 2.4のみが選択可能です。
6. プロファイル
IAのインスタンス作成同様にプロファイルを選択します。
プロファイルは1vCPU-4GBRAMから16vCPU-128GBRAMまで幅広い選択肢がありました。
今回は、mz2-2x16
(2vCPU-16GBRAM)を使用します。
7. SSH鍵
事前に準備したSSH鍵を登録します。
SSH鍵の準備については、1.1同様以下の記事を参考に実施してください。
8. ブートボリューム/データ・ボリューム
ブートボリュームについては以下画面にてサイズ等を編集して、必要なサイズとしてください。
データボリュームについても同様にデータ・ボリューム
の作成
を押下し、名前・サイズ・プロファイル・IOPSなどを設定し作成します。
※画面取得が漏れたため割愛します。
9. ネットワーキング
使用するVPCを選択します。
インターフェースの編集を選択し、IPアドレスの選択(本手順ではインスタンス作成後に浮動IPを設定しています)
適用するセキュリティー・グループの選択を行います。
10. インスタンスの作成
一通り選択した内容を確認し、右のサマリー
画面下部にある仮想サーバーの作成
ボタンを押下し、インスタンスを作成します。
仮想サーバーの作成
を実行後インスタンスの概要画面で状況が開始中
となるため作成完了まで待ちます。
11. 稼働後の画面
作成が完了すると状況が稼働中
となり完成です。
12. 浮動IPの割当
最後にネットワークインターフェースに浮動IPの付与を行います。
※事前に準備していれば、1.9の手順で完結すると思います。
最後に
VPCのLinuxサーバー同様に簡単に作成出来ました。
作成手順は以上となります。