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【Azure】VMコストについて突然聞かれて困ったときに使うやつ

Last updated at Posted at 2021-11-04

はじめに

いつも大変お世話になっております。

急にVMのコストのことを聞かれて困ることありますよね?
いきなりなんだ?って感じですけど、私はよくあります。

そりゃAzureのことは一般人よりわかっているほうですが、基本とはいえVMとか普段ほとんど使わないので記憶がおぼつかなくなっていることが多く、「ええっと…」ってなります。
そこで今回は、VMでよく聞かれるコストのことをここにまとめておくことにしました。

コストはどれぐらいかかるの?

なんといっても一番聞かれるのはこれですよね。
ではまず料金計算ツールを開きましょう。

「製品」から「仮想マシン」を選択します。「保存されている見積もり」タブに移動すると、仮想マシンの見積もりが表示されます。

image.png

まぁここまでは聞いてきた人も来れているはずです。

VMの価格を左右する勘どころ

A.インスタンスシリーズ

当たり前ですが__インスタンスの種類は、パフォーマンスと価格に直結します!__

image.png

カテゴリを開いてみましょう。開くとそれぞれのインスタンスの利用用途として推奨されているカテゴリが表示されます。
ここで、適切なものを選択するのが第一歩です。カテゴリに合致する用途のインスタンスのみ、インスタンス一覧に表示されるようになります。

しっかり要件が決まっているものであれば適切なインスタンスを選択すればよいですし、要件が全然固まっていないのであれば…ある程度想定より高いパフォーマンスを持てるインスタンスを選択することをお勧めします。

インスタンスについて、細かい情報は以下をご参照。

ここで言えるのは、正確で安い見積もりを出したいならまず要件をしっかりまとめてください、ってことですね!!!(重要)

B.Reserved Virtual Machine Instances を検討する

1年、3年運用することが前提なのであれば、__Reserved Virtual Machine Instances__を必ず検討しましょう。
最大で72%程度の節約が可能です。
Reserved Virtual Machine Instances は解約費用を支払えば途中解約することもでき、絶対にインスタンスタイプが変更できないわけではありません。

これも要件がしっかり決まっている場合に取り得る選択肢ですね!(重要)
要件が決まっていない場合でも、要件が固まって運用開始すればこの程度のコスト削減が見込めますよ、と最初にアナウンスしておくだけでも、お客様は好意的な感情を持ってくれるかもしれません。

C. Managed Disks

image.png

VMにはManaged Diskという形でディスクボリュームを設定します。
レベルとして、「Standard HDD」「Standard SSD」「Premium SSD」の3つから選択することになります。

これもIOPSの要件がしっかり決まっているのであれば適切なディスクを選択してもらうだけなのです。
しっかり決まっていない場合は…Standard SSD以上にしておくのが無難です!
Standard HDDは、思ったよりパフォーマンスが出ません。ほんとに。検証や開発環境以外で利用するのは控えるのが無難です。

冗長性は、今のところ東日本リージョンではLRSのみ選択可能です。他のリージョンを利用する場合は、ZRSを選択することができます。
LRSとZRSについてはこちらをご参照。

ディスクサイズは、要件が決まっていれば利用したいディスクサイズを選択しましょう。
決まっていなければ…やはり大きめを指定するのが無難です。
スナップショットは必要に応じて設定します。

D.その他

image.png

ストレージトランザクション

ストレージトランザクションは、どれだけストレージに対してトランザクションが発生するか、を入れるのですが…これ実際に運用開始してみないと何とも言えないことが多いはず。
そんなにコストに影響する項目でもないので、適当にオーバーに入れておくぐらいの認識でよいと思います。

帯域幅

Azureの場合、基本的にAzure⇒インターネットの送信量に応じて課金が発生します。
ここにこれを入れるのですが…これも運用開始してみないと何とも言えないことが多いと思います。
ストレージトランザクションと同じくそんなにコストに影響する項目でもないので、適当にオーバーに入れておくぐらいの認識でよいと思います。

おわりに

見積もる際は、オーバーなスペックで見積もっておくのがクラウドの基本かと思います。
運用後に無駄があるようであれば、インスタンスタイプを調整したりして柔軟にパフォーマンスを調整できるのがクラウドの強みですね。

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