【Django】AWS S3 ファイルアップロード

環境

Django　4.2.18
Python　3.8.10

はじめに

AWS利用のための事前準備をします。

• AWSにサインアップする（ルートユーザーの作成）
• IAMユーザーを作成する
• （ルートユーザーで）グループを作りポリシーに AdministratorAccess を設定する

AWSの１年間無料枠を使用しました。

Amazon S3のバケットを準備する

AWSにIAMユーザーでログインします。

S3＞バケットを作成＞アプリ名など任意の名前（ただし一意の値）＞他はデフォルトのまま＞作成

バケットとは、Amazon S3でのフォルダのようなもの。

バケット名（BUCKET_NAME）　は一意の値。ここでは'issue-management0'とします。

DjangoからAmazon S3に接続する

require.txtに以下を追記して保存

django-storages==1.14.6
boto3==1.26.0

最新バージョンはここで調べます。
https://pypi.org/project/django-storages/

インストール実行

pip install -r requirements.txt

最新バージョンでインストールに失敗する場合は、古いバージョンで試します。

Django settings.pyの変更

settings.py

""" 添付ファイルの設定 """
MEDIA_URL = '/media/'
# DEBUG = Trueの時はローカルに保存する
if DEBUG:
    MEDIA_ROOT = os.path.join(BASE_DIR, 'media')
else:
    # AWS S3の設定
    DEFAULT_FILE_STORAGE = 'storages.backends.s3boto3.S3Boto3Storage'
    AWS_STORAGE_BUCKET_NAME = 'issue-management0'
    AWS_S3_REGION_NAME = 'ap-northeast-1'

    AWS_ACCESS_KEY_ID = env('AWS_ACCESS_KEY_ID')
    AWS_SECRET_ACCESS_KEY = env('AWS_SECRET_ACCESS_KEY')

フォルダ構成はこうです。
（mediaフォルダも.gitignoreに入れています。）

AWSのアクセスキーID、シークレットアクセスキーを発行する

IAMユーザーでログインします。
IAM＞ユーザー＞（あなたのユーザー名）＞アクセスキーを作成＞ローカルコードを選択＞次へ＞説明タグを設定（英語のみ）＞アクセスキーを作成

これでアクセスキーID、シークレットアクセスキーが作成できました。

環境変数に書く

アプリに設定します。
重要な情報なので、直接コードに書かず環境変数に入れます。

.env

# AWSの設定
AWS_ACCESS_KEY_ID=****** # あなたのID
AWS_SECRET_ACCESS_KEY=****** # あなたのアクセスキー

Amazon S3にファイルを登録する

まずローカルでrunserver して画像アップロードを試します。
試すときは、一時的に settings.py　で　if → if not にして試します。（True/False を反対にしています）

settings.py

""" 添付ファイルの設定 """
MEDIA_URL = '/media/'
# DEBUG = Trueの時はローカルに保存する
- if DEBUG:
+ if not DEBUG:
    MEDIA_ROOT = os.path.join(BASE_DIR, 'media')
else:
    # AWS S3の設定
    DEFAULT_FILE_STORAGE = 'storages.backends.s3boto3.S3Boto3Storage'
    AWS_STORAGE_BUCKET_NAME = 'issue-management0'
    AWS_S3_REGION_NAME = 'ap-northeast-1'

    AWS_ACCESS_KEY_ID = env('AWS_ACCESS_KEY_ID')
    AWS_SECRET_ACCESS_KEY = env('AWS_SECRET_ACCESS_KEY')

アップロードファイルのアドレス欄にawsが表示されます。
また、Amazon S3＞バケット＞（バケット名）を見ると画像が登録されています。

テスト後、本番環境にアップする前、
if → if not にして試したコードを元に戻しておきましょう。

本番環境にデプロイ

render にデプロイして本番環境で登録しました。

下記の種類を試し、アップロードできました。
[".txt", ".pdf", ".docx", ".xlsx", ".png", ".jpg", ".jpeg"]
".docx", ".xlsx" はPCにダウンロードされました。※ブラウザ（Chrome）の仕様かもしれません。

注意
アプリ上で画像を削除すると、バケットの中身も削除されます。

参考

こちらを参考にさせていただきました。