はじめに
C# を学び始めて2年ほどの僕がいくつか手にとった C#/.NET の本の中で最も役に立った、そしてこれからも役に立ち続けるであろう渾身の一冊を紹介します。
その本はずばり・・・
.NETのクラスライブラリ設計 改訂新版
・・・ため息やツッコミが片田舎の我が家まで聞こえた気がします。
この改訂版が出版された当時は Microsoft の中の人達なども多く話題に挙げていましたし、C#/.NET のエンジニアにこの本を知らない人はいないでしょう。
でも、C#/.NET エンジニアの皆さん、ひとり一冊持っていますか?
この本は・・・
C#/.NET の先達が記す黄金パターン集
自分でコーディングするとき、ソースコードレビューで人の書いたコードを読むとき、「これってどう書くのがいいのだろう」といった些細な疑問を一撃で解決してくれるのがこの本です。頭から読むもよし、辞書的に使うもよし。これはもはやコーディング規約です。(恥ずかしながら弊社ではコーディング規約を制定中で、ほぼこの本の内容が反映されています。)
似たような内容は Microsoft Docs にもありますが、この本は校閲を通った(であろう)きれいな日本語で書かれており、格段に読みやすいです。索引も使いやすく、ネットで調べるよりも早く答えにたどり着けます。(弊社調べ)
キーワード
以下のキーワードにピンときたら、手に取って読んでみてください。
- シナリオ駆動設計
- 命名規則
- クラスかインターフェイスか
- プロパティかメソッドか
- 標準の例外の使い方
- 非同期パターン
- コーディングスタイル
地味に面白いのが、巻末の特別付録。訳者・監訳者による副音声解説的な雑感集です。
こういうので一冊本出しても面白いのではないでしょうか。
C# のバージョンにはご注意
日進月歩の C#/.NET ですから、新バージョンの機能についてはどうしても情報が落ちてしまいます。
そこは MS Docs などで継続的にフォローアップしていく必要がありますね。
一番の難点は金額か?
なかなかにボリュームのある本で、値段もそれなりです。
僕の場合はまずチームで一冊買いました。先述の通り、実装中やレビュー中に書棚へ足を運ぶことは数え切れず、付箋の数も増えていき・・・
「あ、これ買ったほうがいいやつだわ・・・」
翌営業日には机の上に届いておりました。帯や表紙をひっぺがし、付箋を移し替え、レビュー指摘の根拠資料として持ち歩く日々が始まったのです。
要するに
業務・趣味を問わず、C#/.NET のエンジニアの皆様、この本はぜひお手元に一冊置いておいてください。
チームリーダー、マネージャーの皆様、ぜひメンバーに配布してください。 それに合わせて本を広げっぱなしにできる広いデスクも買ってください。
そして、みんなで熱く語り学びましょう。