前回(2019/上期)は建物数が対前年比109.2%と伸び率が鈍っていたが、増加のペースは今回2019/11/26段階ではどうなっただろうか。以下シリーズ6回目の統計として、この約1年間の伸びを分析した。
1.都道府県別OSMマッピング状況表_20191126
2018年の表に2019年分を追加したものがこちら。T-Y及びAG-AM列のグリーン列が今回更新分。
2.概況
建物数については2018/12/7時点での対前年比150.7%に対して、上期では109.2%と伸び率が落ち込んだが、今回通年では124.2%とやや復調。
道路距離については102.0%と微増。
amenityは114.9%と1割強の伸び率であった。
3.建物数
3.1 マッピング済み建物数(絶対数)
上から北海道、静岡、愛知は変わらず。東京がオリンピックの影響か4位に伸びてきた。5位は大阪。
3.2 建物数伸び率
アクティブなOSMerの登場で急激にマッピングされるようになった地域やクライシスマッピング対象域が上位に現れることが多い。今回は長崎、長野、栃木、沖縄、千葉といったところ。長崎はたぶんワリと個人的な頑張り(笑)。以下は豪雨災害関連か。
3.3 建物コンプリート率(推定)
建物数は人口との相関があることが想定されるため、人口の半分の数が建物数というアバウトな仮説を立てた場合の建物マッピング達成率。静岡が初めてトップに。以下北海道、鳥取、福島の4強に続き、京都が5番目に。
4.道路距離
4.1 道路コンプリート率(推定)
国や自治体の管理道路の総距離に対するOSM道路距離数の比率。主要道路はほぼ描き終えて、管理道路に入っていない住宅街道路、山道、歩道といったところがどれだけ描かれているか、という目安を表すのではないか。全体的に微増。神奈川、大阪、静岡、京都、熊本といった順番は前回と変わらず。
5.その他
5.1 amenity密度
amenityだけの数だが、POIマッピングの進展状況を横比較する目安にはなりそう。人口1000人あたりのamenity数を密度と表現。
京都、高知、鳥取、山形、宮城といった順。宮城は大きく伸びた。
5.2 病院
統計対象とせず。
5.3 河川
統計対象とせず。
詳細分析してみたい方はスプレッドシートをコピーしてご自由にどうぞ。CC0としています。