ウィキペディアにはスマホでの閲覧用アプリがあり、そこからウィキデータの説明欄を更新できるようになっています。以下はiOS版ウィキペディアアプリでの操作例ですが、Androidでも同様のことができます。
アプリから「説明」欄を更新
ウィキペディアのアプリで記事をブラウズしていると下記赤枠のように「記事の説明を追加」という文字を目にすることがあります。
ここには、ウィキペディア記事の冒頭に書かれている概要をさらに簡潔に要約した一言コメントのような内容が表示されるのですが、その実体はこの記事に関連付けられたウィキデータ項目の「説明」欄を参照しています。(PC画面ではウィキペディア記事左サイド「ウィキデータ項目」からリンクされたウィキデータ項目をたどれます)
ここで「記事の説明を追加」を選ぶと説明の編集画面に遷移するので、
ごく簡単な要約を記述して「説明を公開」をクリックすると、
ウィキデータの「説明」欄にその内容が書き込まれます。(ウィキデータは匿名でも更新できますが、ウィキペディアのアカウントを持っていればそれを使うこともできます。)
いかがですか。これがいちばん(※個人の感想です)手軽な、ウィキデータ編集への参加方法です。
空白が多い「説明」欄
ウィキペディアの「記事」に相当するコンテンツのひとまとまりはウィキデータでは「項目」と呼ばれ、その見出し部分は「ラベル」「説明」「別名」の3つから成っています。「ラベル」はウィキペディアの記事名をほぼそのまま当てられるので機械的にコピーできますが、「説明」は文章の要約が必要なために機械的な処理が難しく、現在は人力に頼っているため「説明」欄が空欄のまま未設定状態のウィキデータ項目が多数あります。
このアプリでは以下のように文字列や地図上で記事を検索できますが
その際に説明が空欄のものを見つけたら記事を開いてごく簡単な要約を「説明」として更新してもらえると、ウィキデータ項目の充実に大きく役立つと同時に、ウィキペディア記事が多数並んでいる際に目的の記事を探し出す重要なヒントになります。
「説明」を記述する際のガイドライン
ウィキデータには説明に関するガイドラインがあり、おおまかには以下の通りです。
・ラベルと併せてその項目を他と識別するための最小限の記述をします。
・同名があり得る項目(例えば「白髭神社」)の説明は、例えば「千葉県松戸市にある神社」のように一意に識別できる程度の地名+それが何なのかを表す内容とあわせて記述します。
・変化しそうな情報は避けます。例えば「小池百合子」の説明には「東京の都知事」ではなく「日本の政治家」を使います。
・主観を交えた表現は避けます。
・体言止めを使用し、最後の句点(。)は付けません。
まぁ、説明欄には正解がひとつだけという訳ではありませんので、他の記述例を参考に気軽に更新してもらえればと思います。