端末とシグナルについて

今日は、端末の設定を変更するtcsetattr関数について学んだ。
この関数でstruct termiosの情報のうち、ISIGというシグナルに関する設定がありますが、このビットを落としたときの挙動について調べてみました。

仕様したサンプルソースは、下記になります。

sample.c

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <signal.h>
#include <termios.h>

void tty_mode( int how );
void set_signal_mode( void );
void f( int signum);

int main(int argc, char *argv[])
{
    int i;
    tty_mode(0);
    set_signal_mode();

    signal( SIGINT, f );
    while(1) {
        printf("hello\n");
        sleep(1);
    }

    tty_mode(1);
    return 0;
}

void tty_mode( int how )
{
    static struct termios original_mode;
    if( how == 0 ) {
        tcgetattr(0, &original_mode); 
    } else {
        tcsetattr(0, TCSANOW, &original_mode); 
    }
}

void set_signal_mode( void )
{
    struct termios info;
    tcgetattr(0, &info); 
    info.c_lflag &= ~ISIG;
    tcsetattr(0, TCSANOW, &info); 
}

void f( int signum )
{
    tty_mode(1);
    exit(1);
}

このソースをコンパイルして、動かして同一ターミナルからCtrl + c しても動作は
継続しました。

別端末からSIGINTを送信してみた。(※実行バイナリはa.outとして作成してあります。)

kill -2 `pidof a.out`

この結果は、signalハンドラが呼ばれて処理が終了していました。
以上を踏まえて、ISIGは同一端末上からのシグナルに対する設定のようです。
ちなみに下記のようにSIG_IGNした場合は、他の端末から送信してもシグナルは無視されます。

signal( SIGINT, SIG_IGN );