はじめに
今回は、Powershellスクリプトで使用する基本的な文法について複数の記事で説明いたします。
変数とデータ型
変数とは、値を入れておく箱のようなもの
(Powershellの変数は頭文字として、「$」を先頭につける決まりがある。
ただし、New-Variableコマンドレットを使用した場合、宣言時にはつけなくてよい)
$tax=0.08
文字列の定義
Powershellで文字列を扱う場合、値をダブルクォーテンションで囲む。
その際、指定した変数が文字列にある場合は、その変数の値が反映される。
$k="かきくけこ"
Write-Host "あいうえお $k さしすせそ"
出力結果:あいうえお かきくけこ さしすせそ
変数の宣言を強制する
「set-psdebug -strict」というコマンドを付け加える
Set-PSDebug -strict
$I="Hello World!"
Write-Host $I
変数のデータ型を確認する
variable.GetType()を付け加える
variable=変数名
$A="Hello World"
Write-Host "変数 $Aのデータ型は「"$A.GetType()"」です。"
"変数 $Aのデータ型は「System.String」です。"
$B=100
Write-Host "変数 $Bのデータ型は「"$B.GetType()"」です。"
"変数 $Bのデータ型は「System.Int32」です。"
データ型一覧
Powershellで使用できる.Net Frameworkの主要データ型一覧は次の通りです。
共通言語ランタイムの型構造 | 値の範囲 |
---|---|
Boolean | True または False(符号なし) |
Byte | 0~225(符号なし) |
Char | 0~65535(符号なし) |
DateTime | 日付(xxxx年xx月xx日) |
Int32 | 整数(-2147483648~2147483647) |
String | 0個~約20億個ものUnicode文字 |
型変換について
変数名 -as 変数後のデータ型
例:String型のデータをDateTime型のデータに変換する
#日付を代入します
$date="2015-01-01"
#変数「$date」のデータ型を日付型に変換します
$date=$date -as [System.DateTime]
#変数「$date」のデータ型を確認します
$date.GetType().FullName
出力結果:System.Datetime