Stripeでは、ノーコードでのサブスクリプション・決済受付からフルスクラッチでの決済やマーケットプレイスシステム構築まで幅広い用途での開発ができます。
その分、APIやダッシュボード・ドキュメントの量に圧倒されてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、Stripeでの開発を便利に進めるためのツールを紹介します。
Stripeをこれから始める時に便利な、4つのStripeダッシュボード・ドキュメント機能
1: クイックスタートで、好きな言語を使ってStripeを試そう
ECサイトの注文処理や、サブスクリプション登録処理など、「できることはわかっても、どう作ればいいかわからない」ケースに使えるのが「クイックスタート」です。
Stripeでは、ドキュメント内にシンプルな実装サンプルを言語・ライブラリ別に表示・ダウンロードできる「クイックスタート」を複数用意しています。
サンプルコードを解説付きで閲覧できるだけでなく、サンプルコードをまるごとダウンロードして、手元で動かすこともできます。
製品ごとに用意されていますので、新しい機能や製品を触る場合は、一度クイックスタートがないか確認してみましょう。
2: Stripe APIの呼び出しが意図した通りかを確認できる「APIログ機能」
StripeのAPIに対して、どのようなリクエストが送信されているかをデバッグすることができます。
Stripeダッシュボードのログ確認ページを利用すると、「いつ、どのAPIが、どこから呼び出されたか」の調査が可能です。
リクエストパラメータが条件によって動的に変わる場合などで、意図しないパラメータが生成されていないかを確認する方法として、ご活用ください。
エラーレスポンスから、直接ログページに移動する
Stripe APIのエラーレスポンスには、ダッシュボードのログページURLが含まれています。
このURLをエラートラッキングツールなどに表示させる設定を行うことで、エラー発生時の調査をよりスムーズに進めることができます。
3: ブラウザでStripe CLIを利用したWebhookデバッグができる「Stripe Shell」
Stripeをシステムに組み込む場合、さまざまなWebhookイベントとの連携を行う必要があります。
そしてこのWebhookイベントをシミュレートするには、Stripe CLIを利用するか、ダッシュボードでそのイベントが発火する操作を行わなければなりません。
Stripeのドキュメントサイトに実装されている「Stripe Shell」を利用すると、Stripe CLIをインストールする必要なく、入力補完付きでStripeのWebhookイベントを手動送信することができます。
4: サブスクリプションの時間経過を試せる「テストクロック機能」
サブスクリプションを組み込む場合、「契約期間中にプラン変更や解約されたケース」や「契約日と請求サイクルが連動しない(翌月1日請求など)ケース」など、時間経過を含む状態変化をテストする必要があります。
Stripeの場合、「Stripe内の時間経過をシミュレーションする機能」として「テストクロック」を提供しています。
この機能を使うことで、請求サイクルや差額の日割計算、未払い時の対応などを事前にテストすることができます。
ダッシュボードを活用して、決済・サブスクリプションOPS(オペレーション)を効率化しよう
Stripeのダッシュボードを活用することで、よりシステムの組み込みや運用を効率的に行うことができます。
調査段階や開発初期フェーズでは、なかなか気づきにくい機能もあるかと思いますが、この記事をきっかけに触れていただけると幸いです。