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Stripeのノーコード決済システム「Payment Links」にある、サブスクリプションビジネスを効率化する6つの便利機能

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ビジネスを行う中で、決済を受け付けるシステムは必須不可欠です。ただし立ち上げ期には、サービスのコア部分に開発リソースや人手を優先したいところでもあります。

StripeのPayment Linksを使うと、サブスクリプションの申し込みフォームをノーコードで複数作ることができます。

今回は、Payment Linksが持つさまざまな機能と、その使い所の例を6つ紹介します。

6つのPayment Links便利機能(サブスクリプション向け編)

1: 「アップセル機能」で、より長期のお得なプランを紹介する

顧客により長期のプランを契約してもらうことで、キャッシュフローやLTV(顧客生涯価値)を高めることができます。

顧客側にも、多くの場合「1ヶ月分割引」や「10%オフ」のような、長期間の利用を約束することで、追加のメリットが期待できます。

Stripeの場合、「同一の商品」で「より長期で、総額が安くなる料金」が存在する時に、アップセルの提案ができます。

決済ページには、「X円(同一契約期間換で比較)の割引」のテキストが追加表示されます。

スクリーンショット 2022-10-03 16.31.31.png

この機能は、管理画面から、料金ごとに数クリックで設定できます。

スクリーンショット 2022-10-03 16.38.10.png

2: 「クロスセル機能」で、オプション・追加機能を提案する

オプションプランの申し込みや関連商品の提案など、「クロスセル」についても数クリックで設定できます。

スクリーンショット 2022-10-03 16.39.42.png

商品ごとに、セットでの購入を提案したい商品を登録しましょう。

スクリーンショット 2022-10-03 16.40.10.png

3: クーポンコードをデフォルト適用する

CRMやMAツール・チャットボットなどで、特定の顧客にセールのスペシャルオファーを行えます。

Stripe Payment Linksでは、URLに`prefilled_promot_code={クーポンコード}`のクエリ文字列を追加するだけで、アクセスした人がクーポンコードによる割引を受けることができます。

URLの例: https://buy.stripe.com/test_XXXX?prefilled_promo_code=XXXX

スクリーンショット 2022-10-03 16.43.16.png

クーポンコードに利用回数や有効期限を設定すると、限定セールのオファーにも使えます。

4: Google Analyticsと連携して、コンバージョン(CVR)などを計測する

SNSやメールキャンペーンごとにCVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)などを計測することもできます。

この場合、Payment LinksのURLパラメータにUTMパラメータを追加して、決済完了後のリダイレクト先で計測します。

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Google Analyticsが利用できるサービスで、注文完了ページを用意する必要がありますので、ご注意ください。

5: QRコードを印刷して、実店舗での申し込みに対応する

2022/10現在、カードリーダーなどを利用した実店舗での決済(Stripe Terminal)は日本で利用できません。

Stripe Terminalの代替手段として、Payment LinksのURLをQRコード化する方法があります。

Payment Linksは、ダッシュボード上でQRコードを生成できます。

スクリーンショット 2022-10-03 16.55.06.png

このQRコードを顧客にスマートフォンで読み取ってもらうことで、実店舗でのサブスクリプション申し込みや商品の決済を行うことができます。

6: Zapierと連携して、申し込み情報を外部管理する

サブスクリプションの申し込み状況を、kintoneやGoogleシートなどで管理したい場合、ZapierやAmazon EventBridgeなどで連携できます。

以下のプレゼンテーションでは、サブスクリプション申し込みのデータを、Zapier経由でkintoneに登録するワークフローが紹介されています。

スクリーンショット 2022-10-03 17.20.04.png
https://www.slideshare.net/EriHiruma1/kintonestripepdf

データ連携だけでなく、Gmailなどでメールを送信を自動化することも可能です。

+α: Customer Portalで、契約管理ページを用意しよう

サブスクリプションビジネスでは、「請求履歴の確認」や「支払い情報の更新」、「プランの更新・キャンセル」などの顧客管理機能が必要です。

Stripeでは、Customer Portalを利用することで、これらの画面もノーコードに用意できます。

スクリーンショット 2022-10-03 15.09.08.png

ドキュメントサイトにアクセスして、設定方法やカスタマイズ方法を確認しましょう。

有料機能で、バックオフィス業務も効率化しよう

この他にも、有料のStripe製品を組み合わせて、バックオフィス業務の効率化も可能です。

ここでは、「消費税の徴収・計算」と「会計データの作成・出力」そして「不正請求の予防・対策」の3つを紹介します。

Stripe Taxで、消費税の計算や徴収・申告を効率化

提供する料金プランが多い場合や、グローバルに展開している場合などでは、徴収・納付する必要のある消費税または付加価値税の計算・把握が手間になります。

Stripe Taxを有効化すると、消費税の価格反映や集計・データ出力が手軽になります。

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Revenue Recognitionで、会計データ・収益レポートを作成

売り上げや入金など、月ごとの会計データをStripe内で作成・出力できます。

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また、顧客や取引ごとの履歴や仕分けの確認など、財務情報の監視にも利用できます。

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Radar for Teamsで、3Dセキュア認証などの不正請求対策ルールをカスタマイズ

高額な商品の提供やグローバルに展開する場合などでは、不正なカード利用への対策が必要です。

Radar for Teamsを有効化すると、3Dセキュア2での追加認証のルールのカスタマイズやレポートの確認が可能になります。

スクリーンショット 2022-10-03 17.31.41.png

また、特定のIPやメールアドレス・ドメイン、国・カード番号などで許可リスト・ブロックリストを作ることも可能です。

Payment Linksについてもっと知る・最新情報を取得する方法

Payment Linksで新しい機能がリリースされた場合、以下のドキュメントページから利用方法を確認することができます。

また、ノーコードで利用できるその他の製品について、知ることができるページも公開されています。

こちらもあわせてご確認ください。

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