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今年公開した資料やブログで振り返る2022年のStripeアップデート

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この記事はJP_Stripes Advent Calendar 2022最終日の記事です。

公開したコンテンツ量

コンテンツは、種類や用途にあわせて以下の3プラットフォームに公開しました。

プラットフォーム コンテンツの種類 公開数
Qiita 新機能紹介や組み込み・運用に関するTips 160記事
Zenn ワークショップ・マイグレーションガイドなど、1つのテーマにフォーカスしたEBook 3本
SpeakerDeck コミュニティイベントやカンファレンスでの登壇資料アーカイブ 25本

合計188コンテンツ、「あと12本作れば200本達成」だったと思うと、ちょっと惜しいですね。

来年は公開するコンテンツの種類・性質をすこし変えていく予定ですので、本数自体は2/3 - 1/2くらいになるかもしれません。

2022年紹介できなかった製品や機能

紹介できるほどの製品知識がなかったことや、日本で利用できない製品なことなどの理由から、以下の製品については2022年あまり紹介することができませんでした。

  • Connect
  • iOS / Android SDK
  • Subscription Schedule API / Quotes API
  • Climate / Revenue Recognition / Sigma / Data Pipeline
  • Terminal / Issuing / Treasury / Capital / Atlas / Identify / etc..

これらの製品の変更ログを確認されたい方は、ドキュメントサイトに公開している内容(英語)をご確認ください。

Connectやモバイルアプリ向けSDKなどは、来年紹介できるように努めてまいります。

大きな製品リリース

ここからはQiitaやSpeaker Deckなどで紹介した記事をもとに、2022年を振り返ります。

Stripe Tax日本ローンチ

厳密には2021年12月ですが、Stripe Taxが日本で利用できるようになりました。

日本での軽減税率への対応や、海外各国で付加価値税を徴収・納付する必要が発生した場合、「商品ごとの税額の計算」や「徴収した金額の集計・レポート」などが必要です。

これらの用件を、ほぼノーコードで実現できる有料オプションとしてローンチされたのがStripe Taxです。

Qiitaでは、製品の概要やユースケース、Billingでの使い方などを紹介しました。

Stripe Apps

Stripeのダッシュボードやワークフローをカスタマイズ・拡張するためのプロダクトとして、「Stripe Apps」がベータローンチしました。

Appsでkintone上で管理している顧客・請求情報などを、Stripeと連携させる方法などをJP_Stripesで紹介しました。

また、Qiita Advent Calendarにて、Stripe Apps を25日間紹介し続ける Advent Calendar 2022を開催しました。

アプリの使い方から開発・公開方法まで、このアドベントカレンダーで一通り確認できるようになっています。

銀行振込・コンビニ決済サポート

もっとも反響の大きかったリリースは、この「銀行振込・コンビニ決済のサポート」でした。

2022年4月のリリース時には、Elementで利用できないなどの制限がありましたが、現在はConnectを含むほぼ全ての製品で利用できます。

定期課金・サブスクリプションで導入する際の注意点(未払い・未入金・残高不足への対応など)についても、Qiitaで紹介しています。

Stripe APIメジャーアップデート

Stripe APIの新しいバージョンがリリースされました。

今年のメジャーアップデートでは、Checkoutまわりに大きな変更が入りましたので、確認方法をQiitaで紹介しています。

アップデート内容の詳細や、最新情報を入手するには、以下のページをブックマークすることをお勧めします。

カスタマーポータルのノーコード対応

サブスクリプションのプラン管理や請求履歴確認など、顧客向けの請求マイページをノーコードで作れるようになりました。

Payment Linksと組み合わせた運用方法の例として、STUDIOへの組み込みを紹介しています。

また、決済に失敗した際のメッセージ表示や再決済への案内などもカスタマーポータル上でできるようになっています。

これまで通りAPIで組み込みをする場合、顧客やユースケースに応じて機能をカスタマイズする方法もQiitaで紹介しました。

埋め込み料金表の登場

サブスクリプション申し込み時の、料金表と申し込みページを埋め込みウィジェットとして扱える製品も登場しました。

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Web Componentで提供されていますので、フレームワークやライブラリに依存せずに利用できます。

Search API

Stripeの顧客・決済・請求データなどを検索するためのAPIがリリースされました。

QiitaやSpeakerDeckでは、LINEを例にその使い方を紹介しています。

サブスクリプションの時間経過・請求サイクルをテストできる「テストクロック機能」

期間途中のプラン変更や解約、未払いが発生した場合の対応など、サブスクリプションでは時間経過に応じたイベントが数多く存在します。

これらのイベントを事前にシミュレートできる「テストクロック機能」がリリースされました。

CLIやAPIを利用しての実行も可能です。

オープンソースのMarkdownオーサリングツール: Markdoc

Stripeがドキュメントサイトで利用しているMarkdownオーサリングツールがOSSとして公開されました。

その利用方法やカスタマイズ方法をQiitaにて紹介しています。

マイナーアップデートの多かった製品ピックアップ

これ以外にもStripeではさまざまなAPIアップデートがありました。

製品ごとに反響の大きかったものをいくつかピックアップしていきます。

Stripe Checkout: リダイレクト型決済フォーム

「利用規約に同意する」チェックボックスのサポート

サービス申し込み時の「利用規約に同意する」チェックボックスをCheckoutでも利用できるようになりました。

Checkoutの表示言語をカスタマイズ

Checkoutページの表示言語を、APIパラメータで指定できるようになりました。

アプリ側のユーザー設定で言語を指定できる場合、その設定言語に応じてCheckoutの表示言語を変更できます。

ゲスト顧客

アカウントなどを作成しない「ゲスト注文」の際に、カスタマーデータがStripe上に作成できないように設定できます。

これにより、ダッシュボードで顧客情報を検索する際に「ゲスト注文のカスタマーデータ」に必要なデータが埋もれることがなくなります。

独自ドメイン

Checkoutやカスタマーポータルに独自ドメインが設定できるようになりました。

Qiitaでは、AWS Route53での設定方法を紹介しています。

Stripe Payment Links: URL型決済フォーム

Payment Linksでは、アップセル・クロスセルなどの売上拡大につながる機能や、クエリ文字列を使った分析などの機能が追加されました。

以下の記事に機能とユースケースをまとめて紹介しています。

Stripe Element (Stripe.js): 埋め込み型決済フォーム

住所を入力するフォームをサポート

決済情報だけでなく、請求・発送先住所を入力するためのフォーム要素も追加しました。

これにより、ECサイトなどの組み込みがより簡単になります。

Payment Elementでの見た目のカスタマイズ

セキュリティの関係などで、埋め込み型の決済フォームはiframe内に描画されます。

そのため、通常のCSSによるカスタマイズの難易度が高いと言われていました。

現在では、Elements Appearance APIを利用してより柔軟にカスタマイズできます。

決済方法の選択UIのアコーディオン型サポート

複数の決済方法を選択する際のUIにアコーディオン型が追加されました。

スクリーンショット 2022-11-21 17.34.01.png

デフォルト設定や見た目の調整方法などを、以下の記事で紹介しています。

Stripe Billing: サブスクリプション決済システム

カード情報を登録せずにトライアルを開始する

サブスクリプションでトライアルを提供する場合、Checkout経由でもカード情報入力を省略できるようになりました。

トライアル終了前に通知メールが送信されますので、カスタマーポータルなどを利用して情報を入力できる体制を用意しましょう。

Elementで、Webhookを使わずにサブスクリプションを開始する

Stripeのドキュメントなどでは、Elementを利用したサブスクリプションの開始方法でWebhookの利用を紹介しています。

2022年のアップデートより、パラメータを追加することで、Webhookを利用したステップが省略できるようになりました。

そのほか

デバッガー向けのアップデート

Stripe APIのエラーレスポンスに、ダッシュボードのAPIログURLが追加されました。

このURLにアクセスすることで、リクエスト内容・レスポンス・エラーメッセージなどを簡単に深掘りできます。

Amazon EventBridge連携ワークショップ

AWSがAmazon EventBridgeとStripeを連携する機能をリリースしました。
それにあたってワークショップ記事を用意しています。

日本向けのマイナーアップデート

日本の法改正やローカライズに向けたアップデートも数多くリリースされました。

その中でも、反響の大きかったアップデートを3つ紹介します。

3Dセキュア2対応

2022/10より、従来の3Dセキュア(3Dセキュア1)のサポートを多くのカードネットワークが終了しました。

そのため、Stripeを利用した決済フローでは、ユーザー側の追加作業の必要なく、3Dセキュア2での認証に切り替わっています。

「3Dセキュア2に対応していない一部の古いAPI(token / charge / sourceなど)」での、マイグレーション方法については、Zennでガイドを用意しています。

Payment Intent / Checkoutで日本語のクレカ明細表記設定をサポート

クレジットカードで決済された場合、その決済内容がカード会社発行の明細書に記載されます。

この明細書に記載するテキストを日本語で設定できるようになりました。

アカウント全体での設定だけでなく、決済ごとにカスタマイズする方法も紹介しています。

WooCommerceをお使いの方向けの、設定方法も用意いたしました。

Checkout・Payment Linksの改正特定商取引法対応

2022/06より施行された改正特定商取引法、この中では価格や支払い時期・解約方法などを決済ページに表示することが求められています。

CheckoutやPayment Linksで、この法改正に対応するための作業内容を、Qiitaにて公開しました。

おわりに

Stripe入社1年目、DevRel職1年目ということもあり、とにかく伝えれる内容を伝えれるだけ紹介し続けた1年でした。

コミュニティイベントやオフでお会いした際にいただいたフィードバック・提案などをもとに、2023年はより実践的な内容やすでに運用を開始している方でも試せるTipsなどを紹介していきたいと思います。

2022/12に開催したJP_Stripes DeepDiveでは、第一歩目として「運用・顧客サポートチームがStripeを使いこなすためのTips」を紹介しました。

これ以外にも、開発チームに負担をかけることなくワークフローを自動化するアイディアなどを紹介できればと思います。

2023年もStripeとJP_Stripesをよろしくお願いいたします。

良いお年を。

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