前人未到の「永世七冠」の達成と翌日のアルファゼロの発表と盛り上がったが,羽生永世七冠がアルファゼロの可能性について著書『人工知能の核心』NHK出版,2017年.の中で予測していた.
34頁からやや長く引用する.
「もし、アルファ碁の探索の設定が詳らかになれば、将棋やチェスにも応用できる可能性があるのかもしれないと、考えています。そして、それが何を意味しているのかというと、チェスや将棋や囲碁は、競技としては違うけれども思考のロジックには共通のプラットフォーム(基盤)があるかもしれない、という可能性です。異なったルールであっても、思考や論理的な考え方そのものには、突き詰めると、根本的なところで共通するものが存在する。もしそうなら、それは「知性」そのものの汎用性を考える契機にはならないでしょうか。」