Juliaの標準開発環境はJunoだったようなのだけど、個人的にはずっとJupyter Notebookを使っていた。しかし去年のJuliaConの発表ビデオを見ていたらどうもVS Codeが押しになっているようなので移行。
設定
普通にVS Codeをインストールする。拡張インストールのパネルで、Juliaとタイプするとかなりたくさんの拡張が出てくるが、julialang.language-julia
がオフィシャルなやつなので、これをインストールする。
後述するinlineでの結果表示はデフォルトではオフなのでオンにする。これには、左下の歯車アイコンからSettingsページをオープンし、テキストフィールドから「julia inline」などと打ち込んで検索する。
下のような設定がでるので、デフォルトがREPL
となっているプルダウンメニューから both
を選択する。
使い方
エディタで編集しているコードの一部を、REPLで実行して、結果を編集コードの一部に挿入してくれる。
こうなっているところで、end
のところでで [shift]-[enter] すると
結果が直接その場に挿入される。
##
で区切られたブロックを「セル」として考え、セルの内部で[shift]-[enter]すると、セル全体が評価される。Jupyterノートブックと同じような感覚で開発をすすめる事ができる。
結果として書き込まれたテキストは、もちろん実際にはファイル中に書かれるわけではなく、セーブしたファイルには存在しない。
デバッグ
コードの左側をクリックするとブレークポイントが挿入できる。
右上の右三角アイコンからDebug File In New Process
を指定して実行すると、ブレークポイントで止まる。これで変数名などを左のペインで見ることができるようになる。
所感
これは相当便利っぽい。Jupyterだと書いたコードからソースを抽出するのに一手間かかったが、これはその手間がない。また複数ファイルにまたがる実装がかんたんにできそう。あれ?でもモジュール宣言とかは当然複数のセルにまたがりそうだけど、どういう扱いになるんだろう。。。