注意
本稿は2022年4月28日時点のもので、以降にデプロイしたWindows Server 2022 Azure Editionでは不具合が解消されている可能性があります。
久しぶりの投稿になります。
検証を行っている間に偶然見つけたバグです。
バグの症状
Azure上のWindows Server 2022に「Azure Edition」なるものがあります。
SMB Over QUICやHOT Patch、Azure Extended Network、の3つの機能が利用できるWindows Server OSですが、なんとライセンス認証できないというバグがあります。
一般的にAzure上のVMがWindowsライセンス認証できない構成パターン
- NSGで送信方向Any Any Denyでインターネット接続をすべて拒否している場合
- 強制トンネリングでWindows VMのライセンス認証元IPアドレスがAzure以外のものになっている
の2パターンが最有力候補です。
しかし本件はWindows OSのバグのため、この2点はどちらもあてはまりません。
NSGで送信方向で宛先がInternetでPermit、Azure基盤から直接インターネットに接続されている、という状態でも起こります。
回避策
回避策というほどのものではないですが、SRで問い合わせたところ、「ライセンス認証できていないのは表示上の問題で実際はライセンス認証できている」とのことでした。
念のためPowerShellでライセンス認証されているか確認し、認証されていれば表示上の問題ということで無視して良いようです。
PowerShellでの確認
以下のコマンドをPowerShellで実行してください。
Get-Date; cscript c:\windows\system32\slmgr.vbs /ato
と
Get-Date; cscript c:\windows\system32\slmgr.vbs /dlv
です。
本件あまり知られていないようなので周知の意味も込めて記事にしました。
今日はここまで。