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フューチャーAdvent Calendar 2022

Day 10

個人的docker composeおすすめtips6選

Last updated at Posted at 2022-12-23

(2024/06/21追記)
本記事のアップデート版を弊社技術ブログに投稿しました
Tipsの追加に加え、既存Tipsの内容も更新していますので、よろしければご確認ください。

はじめに

皆さん、docker composeを利用しているでしょうか?
複数のdockerコンテナをまとめて立ち上げたり、環境変数を定義できたり便利ですよね。
今回はある程度docker composeを利用している方向けに私が便利、便利そうと感じたdocker composeの機能を挙げてみました。

docker compose cli v2を利用

docker-composeではなく docker composeコマンドも利用可能になってます。
Docker Desktopでは v3.4.0から利用可能で、基本的にはコマンドの互換性あります。

Docker image名やコンテナ名のプレフィックスをディレクトリ名から変更する

通常は ${ディレクトリ名}_${サービス名}でイメージが作成されます。
環境変数COMPOSE_PROJECT_NAMEでプロジェクト名を指定することにより
${プロジェクト名}_${サービス名}にイメージ名を変更可能です。
個人的なおすすめはdocker-compose.yamlと同一ディレクトリに .envファイルに追加することです。

  • 例: sample_${サービス名}でイメージを作成したい場合
.env
COMPOSE_PROJECT_NAME=sample

--project ${プロジェクト名}を指定することによりコマンドライン引数でも指定可能です。

docker compose build --project ${project}

ヘルスチェックの設定

Dockerfileでも指定できますが、docker-compose.ymlでも指定可能です。
コンテナに対しコマンドを実行し終了コードなどによりヘルスチェックができます。
ヘルスチェックを利用することで依存関係の設定、サービス完了まで待機でサービスが healthyになるまで待機することが可能です。

docker-compose.yml
healthcheck:
  test: ["CMD", "curl", "-f", "http://localhost"]
  interval: 1m30s
  timeout: 10s
  retries: 3
  start_period: 40s

依存関係の設定

以前はコンテナの依存関係しか指定できませんでしたが、docker compose2.1からサービスがhealthyになった後に起動する、正常終了したあとに実行するなど、より高度な依存関係を定義できるようになりました
使用可能な条件は以下

  • service_started: 依存するサービス開始まで待機。(ステータスは問わない)
  • service_healthy: 依存するサービスが healthyになるまで待機
  • service_completed_successfully: 依存するサービスが正常終了するまで待機
docker-compose.yml
version: "2.4"
services:
  web:
    build: .
    depends_on:
      db:
        condition: service_healthy
      redis:
        condition: service_started
  redis:
    image: redis
  db:
    image: postgres
    healthcheck:
      test: "exit 0"

サービス完了まで待機

docker compose up--waitオプションを利用することで、ヘルスチェックが設定されたサービスが定常状態になるまで待機することが可能です。
(執筆時点では--waitオプションはドキュメントに記載されていませんが)
以前はワンショットのサービスには --waitが効かないバグがありましたがv2.7.0で修正されたようです。

サービスをグループ化

profilesという機能を利用し、複数のサービスをまとめて起動・終了などをすることが可能です。
以前からdepends_onで依存関係を指定することで依存したサービスをまとめて立ち上げることができていましたが、profilesによって依存関係がないサービスもまとめて立ち上げることが可能になりました。

docker-compose.yml
version: "3.9"
services:
  web:
    image: web

  mock-backend:
    image: backend
    profiles: ["dev"]
    depends_on:
      - db

  db:
    image: mysql
    profiles: ["dev"]

  phpmyadmin:
    image: phpmyadmin
    profiles: ["debug"]
    depends_on:
      - db
docker compose --profile dev up

おわりに

本記事により皆さまのdocker composeライフが少しでも豊かなものになれば幸いです。

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