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リストの登場でSlackでのタスク管理がしやすくなった

Last updated at Posted at 2024-06-30

はじめに

Slackにリストというタスクを管理できる機能がリリースされました。
利用できるようになってから1週間程度なのでまだ使いこなすことはできてはいませんが、それでもSlackでのタスク管理がしやすくなったという実感があります。

リストの概要

リストはSlack内でタスクやプロジェクトを管理する機能です。
有料プランの利用者は順次使えるようになっているそうです。

これまでSlackでタスクを管理する方法としては「後で」(ブックマーク)を使う方法や外部ツールと連携する方法をとっていましたが、それらと比較するとリストには以下の優位性があると感じています。

  • 「後で」(ブックマーク)との比較
    • 表形式で確認できるため一覧性が高い
    • カテゴリごとにリストを分けられる
    • 設定次第でステータスを細かく管理できる
      • 「後で」には完了しかない
    • リストを他の人と共有できる
      • 自分専用のリストも作成できる
    • Slackのワークフローから登録できる
  • 外部ツールとの比較
    • Slack内で完結する
      • 連携に必要な設定が不要
      • 追加料金がかからない

リストの基本的な使い方

ここで掲載する内容は基本的な使い方だけですので詳細はSlackのマニュアルをご確認ください。

リストの表示

ナビゲーションバーから表示できます。
初期状態だと「その他」の中に入っていると思います。

ナビゲーションバー.png

リストの作成

リストは空のリストもしくは既存のテンプレートから作成することができます。
リストには任意のフィールドを追加できます。

リスト新規作成.png

フィールドの型として指定できるフィールドタイプが豊富で例えば以下のような選択項目も設定できます。

選択項目.png

アイテムの登録

ひとつひとつのタスクをアイテムと呼ぶのですがアイテムは以下の方法で登録できます。

  • リストの「アイテムを追加する」から追加
  • メッセージの「リストに追加」から追加
    リスト追加.png

リストの共有

リストの右上にある「共有」ボタンからリストを共有することができます。
共有の対象はユーザーまたはチャンネルです。
また、リストのURLを教えて共有することもできます。

リストの共有.png

ワークフローの使用

リストはワークフローで使用することもできます。
今回はワークフローを使用してコードレビュー依頼の登録ができるようにしました。

対象のリスト

リスト.png

項目 内容
レビュー対象 レビュー対象の概要およびリンク
ステータス レビューの対応状況
依頼者 レビューの依頼者。フィールドタイプを「作成者」とするとアイテムの作成者が自動的に入る
依頼日時 レビューの依頼日時。フィールドタイプを「作成時刻」とするとアイテムの作成時刻が自動的に入る
Slackメッセージ レビュー依頼時のSlackメッセージへのリンク。フィールドタイプを「メッセージ」とするとその項目からメッセージに移動できる

ワークフローの作成

ワークフローはナビゲーションメニューの「自動化」から作成できます。

  1. イベントとして「Slack内のリンクから」を選択

  2. 1つ目のステップとして「情報をフォームで収集する」を作成
    レビュー依頼フォーム.png

  3. 2つ目のステップとして「チャンネルでメッセージを送信する」を作成
    メッセージ送信.png

    • フォームのレビュワーがSlackユーザーなので{} レビュワーへの回答はメンションになる
  4. 3つ目のステップとして「リストに項目を追加する」を作成
    ワークフロー項目追加.png

    • コードレビューは依頼して終わりではなくその後のコミュニケーションが発生するため、{} メッセージのリンクを入れることでレビュー依頼ごとにスレッドを分けてコミュニケーションできるようにしている
    • 上記の理由からここではメッセージの送信を挟んでいるが、それが不要であればフォームから直接リストに登録することもできる

できあがりは以下のような状態になります。
ワークフロー完成図.png

このワークフローのリンクをSlackのメッセージに張り付けて実行するとフォームの入力内容を対象のチャンネルのメッセージを書き込んでその内容をリストに登録するという動作をします。
なお、初回はリンクから実行する必要がありますが2回目からはショートカットから選択できるようになります。

リストを起点としたワークフロー

リストを起点としてワークフローを実行することもできます。
例えば、今回のリストの例だと以下のような設定をしてレビューに着手したタイミングでスレッドに通知するといったことができます。

  1. イベントとして「リスト項目が更新された時」を選択
    リストイベント1.png

  2. ステップとして「スレッドでメッセージに返信する」を作成
    リストイベント2.png

    • リストの項目を変数として使用できる
    • フィールドタイプが「メッセージ」の項目を返信先として指定できる

このワークフローを設定するとリストのステータスが「進行中」に変わったタイミングでコードレビューの依頼者にメッセージを送ることができます。

まとめ

このようにリストの登場によりSlackにタスク管理の機能が提供されるようになりました。
使用方法で難しいところも特にないと思いますので、Slackでのタスク管理で悩んでいる人は使ってみることをおすすめします。
少なくとも私にとっては非常にありがたい機能でした。

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