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基板作成用のVカッターの再研磨

Last updated at Posted at 2018-12-22

目的

 Arduinoの基板は完成したが、そこには志半ばに倒れたVカッターの残骸の山が残った。
 切削開始直後に折れたものも多々あり、これは(勿体ない)可哀そうだ。
 そうだ先端を再研磨して、もう一度使えるように新たな命を吹き込もう。
 ※なぜ折れたのかは、前回の内容におおよそ書かれた通り。
 ※大した値段じゃないのだから、ケチケチしないで捨てればといわれそうですが。

経緯

 前回の施策によりかなり安定して切削可能となり、Vカッターの消耗は激減した。
 しかし、それまでにダメにしたVカッターが多数出来てしまった。
 また、購入したVカッターも先端形状がそろっている保証もなく、切削に不安がある。
 そこで、使用するVカッターの先端の確認を行い、必要とする切削幅に合致しない場合、
 再研磨を行い、基板切削の安定を図る。
 ※Vカッターは焼き入れされていると思われるが、これを再研磨して再焼き入れは未実施。
  実質工具の寿命が短くなっているとは思われるが、現在の所は著しい消耗は見つかっていない。
  下記は所詮しろうとのお遊び。効果は自分で確かめてね。

使用工具

 (1)ダイヤモンド砥石
 (2)デジタルマイクロスコープ
 (3)ルーペ用目盛板 ※Amazonで購入したJT-27 (J&T-F6)を使用、但し今は0.1mmは売っていない。
Image10.jpg

1.正常な先端の確認

 購入したVカッターは下記のような形状をしていた。
 これが一般的なのか、このメーカー特有なのかは未確認。
 (1)刃の形状は、円錐を半分に切ったような形をしている。
 (2)写真のでは判り難いが、半円の一部がカットされている。(逃げ角か?)
 (3)先端は平らにカットされている。多少水平ではないが、これも何か理由が有るかも。
 (4)背面は45度程度にカットされている。
  ※これがないとカッター食い込みが悪く、下降時にトンと基板を叩く音がして着地点がずれる。
Image7.jpg

2.折れた先端の確認

 折れたVカッターの先端を写真で示す。
 切削中に割れて、0.5mm程度短くなった。
Image8.jpg

3.再研磨作業

 手作業で先端を再研磨して、もう一度使えるようにする。
 作業の途中途中には、マイクロスコープで研磨結果を確認しながら行う。
 (1)Vカッターを垂直に保持し、砥石(#1000)上で数回往復して先端を水平に研磨。
  ※削りすぎに注意、結構よく削れる。
 (2)Vカッターを斜め45度に保持し、背面を研磨。
 (3)スケールに当てて、プリント基板での切削幅(刃の太さ)を確認する。
 (4)切削幅が所要の幅を超えている場合、幅を調整(研磨)する。
  ・VカッターをCNCに取り付ける。
  ・モーターを低速で回転させる。
  ・Vカッターに砥石を当てて周囲を削る。
  ※削るのには多少の時間を要するので、大きく折れたものは再研摩不可となる。
  ※回転部に注意し、巻き込まれ等で怪我をしないように。
Image9.jpg

4.再研磨の効果確認

 再研磨したVカッターでプリント基板を切削し、効果を確認する。
 刃面の平滑度が悪くなるので、切れ味も悪くなる。
 切削例で示すようにバリがたくさん出るので、表面にヤスリをかけて綺麗に洗い流す。
 金属片が残っていると、はんだ付け時に回路をショートさせ泣きを見る確率が高くなります。
Image11.jpg

 

 上記記載内容は無保証であり、各自の責任においてご利用願います。
 不都合な結果になっても、当方は責任を取れません。あしからず。

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