はじめに
2023/9にDevOps Institute認定試験「DevOps Foundation」に向けた研修を受けた。
DevOpsという言葉に惑わされ、本来の伝えたい世界観がちゃんと伝えられていないと感じ、些末ながらメモを起こす。
尚、今の時点でDevOps Instituteの提供元組織がPeopleCertに吸収合併されているが、PeopleCertによりDevOps Instituteとしての資格体系は残るとされている。
PeopleCert側に元々あった「DevOps Foundamentals」は今後廃止され、DevOps Instituteに一本化される流れ、とのこと。
所感
私が感じたDevOpsとは、
- テクノロジ(技術)の指針ではない。
- メソドロジ(方法論)のベストプラクティスでもない。
- ビジネス理論であり、組織論であり、
技術者のマインドの在り方である。 - 新しい文化であり、学びとコラボレーションの文化である。
単に、DevelopmentとOperationを一緒にするよー、って話じゃない。
ツールや技術が必要だよーって話は、二の次。
テクノロジ(技術)は大事ではある。
だがしかし、それよりもテクノロジを使う人々のマインドや文化の方が、重要である。
テクノロジにより、人々や組織の安心感が育ち、マインドや文化が醸成されていく。
重要なのは、人々のマインド・文化を育てること。
その手段として、テクノロジを駆使する。
DevOpsの成り立ち
DevOpsがどのように出来てきたか、が、DevOpsの世界観(伝えたいこと)を理解することの近道となる。
- DevOpsは草の根活動として、ユーザーコミニティから発症した。
- 組織を超え、国を超え、世界を超え、人々の想いがつながった。
- 現状を超え、新たな世界へ漕ぎ出してきた記録である。
- 現状の課題を乗り越えるために、新しい考え・取り組み・文化にチャレンジしてきた、実践的なノウハウ集である。
- AgileやITIL,PMBOK,ISOなどのように、定義されたものはない。
- 文化そのものである。
DevOpsのマインド・文化
- 違う価値観、目的の人々が、どのようにコラボレーションするか。
- どの繋がって、更に大きな価値を、素早く生み出すか。
- × インサイト・アウト(自分たちにフォーカス)
- ○ アウトサイド・イン(顧客にフォーカス)
- サイロを破壊することが必須である。
- CALMS、これに尽きる。文化醸成が重要。そこから始める。
- Cluture:文化・マインド
- Automate:自動化
- Lean:効率化・無駄の排除・継続的改善・失敗の祝福
- Measurement:測定・可視化
- Sharing:共有・分かり合い
さいごに
あくまでもメモ程度の内容なため、趣旨が伝わりにくいと思う。
ましてや、文化やマインドなんてものは、言葉だけでは理解できない。
けれども、技術的な話でしょ?とか、方法論だよね?、とか、自分たちには必要とない、と思い、そもそも理解をしようともしない人が多いと感じている。
変化が加速し、価値の多様性が増す中、技術がコモディティし、技術者人口も減っている。
現状を変えなきゃいけないことは理解しつつも、不安や拒絶感を払しょくできない。
そんな人たちも多いけれども、一緒に新しい世界へ行くために、このようなDevOpsマインドなどを少しでも伝播していきたい。