はじめに
2024年12月2日(月)~6日(金)にかけて開催されたAWS re:Inventに参加してきました。
社内公募の枠で参加させていただき、会社には感謝しかありません
re:Invent初参加でもとても楽しめましたが、楽しむためには準備が非常に大切だと実感したのでどういう準備や持ち物が役に立ったかというTips集のようなものを書いていきます。
セッションの技術的な内容には触れませんのでご了承ください。
(一番伝えたいことはセッション関連で準備していったことに記載しております)
旅程概要
大阪在住ですので、関西国際空港からホノルル経由の便で行きました。
- 11/30(土) 関空からホノルルへ
- 11/30(土) ホノルルでトランジット
- 12/01(日) ラスベガス着
- 12/02(月)~ セッション参加
- 12/05(木) 深夜に帰りのフライトへ
- 12/07(土) 夕方に関空着(完)
翌週の業務復帰を考えて早めに帰るフライトを選びましたが、re:play(最終日夜のパーティ)をゆっくり楽しむには1日遅らせてもよかったかもな…と思いました。
(re:playではZeddのパフォーマンスもありましたが帰りのフライトのため見られず…)
セッション編
セッション関連で準備していったこと
re:Inventが開催されるラスベガスはエンターテインメントのためにつくられた眠らない街ということもあり、様々なショーやカジノがあり行くだけでも楽しいですが、
re:Inventを楽しむという意味ではやはりセッションを有意義に過ごせないと苦しいです。
実際、内容をあまり理解できなかったり役に立たないかなと思ったセッションが続いた日は結構テンション落ちました。
私はAWSの知識が浅く(業務であまり触っていない)英語も堪能ではありませんが、以下の準備をすることで6,7割くらいのセッションは楽しく参加できました。
AWSの何らかの資格は取得しておく
初学者向けのセッションもありますがAWSの最低限の知識はあった方が参加できるセッションの幅が広がり絶対に楽しいので、何らかの資格は取得していった方が良いと思います。
私は2年前くらいに取得していたSAAの知識で何とか…という感じでした。
AWS Developers の動画を見ておく
AWS DevelopersというAWS公式のチャンネルがyoutubeにあります。
このチャンネルの動画は数分~20分以内程度と短めで、英語の発音も聞きやすい動画が多いです。また初学者向けの動画も多いです。
AWS Developersから面白そうかつ時間が10分以内で短めに終わる動画を一つ選んで、その動画の内容をすべて聞き取れるまでリピートするというのがおすすめです。
いきなり昨年のre:Inventのセッション動画などを見ると、長いし難しいしで挫折します(しました)。
AWSの勉強になりますし、何より英語のリスニング練習によかったです。このおかげで結構理解できたセッションもあったと思います。
セッションカタログをよく見てスケジュールを組む(重要)
10月中旬ごろにセッションカタログが公開され、人気のセッションはすぐに埋まります。
一旦予約して後でキャンセルする人が多いので、favoriteに登録してこまめにチェックしておけば全然参加できます。
また予約枠が埋まってもwalk-upという枠があり、セッション開始30分~1時間くらい前から並んでおけば席が空いていれば参加できます。
当たり前かとは思いますが、このセッション選びが非常に重要です。
私はre:Invent直前まであまりカタログを確認できておらず、飛行機移動中などに確認したら面白そうなセッションはほとんど埋まっていて、現地についてからこまめにチェックして空いていれば予約、を繰り返して何とか参加していました。
これが意外と気を遣い、あまり分からないけど何となく面白そうだから参加してみようかな、と空いているセッションにある意味妥協して参加したりもしましたが、ほとんど内容が分からず後悔しました。
貴重な機会なのに参加しても理解できず持ち帰れるものが無い、と苦しい気持ちになります。これは絶対に避けた方が良いです。
よくカタログを見て「これは絶対に面白い!」と確信できるセッションを探してちゃんと予約していくことをおすすめします。
朝のセッション開始時間が早い上に夜は連日パーティなども開催されて寝不足気味になる日が多い+時差ボケもあると思いますので、眠気が心配な場合はできるだけハンズオン系のセッションに参加するのがおすすめです。
おすすめのセッションの受け方
英語翻訳用・写真用で2つスマホを使えるとかなり快適に受けられました。
(会場にはWi-Fiが通っているので、一つは私用旧スマホなどSIMが使えない端末でOKです)
- 一つは翻訳アプリでスピーカーの英語をリアルタイム翻訳用
- 一つはスライドを撮って記録する用
- スライドは後で確認できるセッションもありましたが、自分はリアルタイムでメモしながら参加していたので写真を同時に撮れると快適でした
セッション形式ごとに参加した感想
セッション形式は以下以外にも数多くありますが、私が参加したものに絞って記載します。
keynote
- 12/03(火)8時開始のCEO keynoteに参加
- 7時半くらいに会場入りして、すごい行列に並びながら一応ライブの席に座れた(ただしかなり後ろ)
- 遅いとOverflowという別の会場に案内され生配信される映像を見るだけなので可能ならライブ会場に行きたい
- PC持っていってメモしながら参加が絶対におすすめ(長いので内容忘れます)
- 2時間半英語を聞き続けるのはさすがに疲れるので、途中で他企業ゲストがAWS活用事例を話すパートあたりで少し休憩しながら聞いていました
builder's session / workshop
- 自PCで参加するハンズオン系のセッション(builder's sessionとworkshopのどちらも参加したけど違いがよく分からなかった)
- AWS Builder ID を使用するので事前に取得しておくとスムーズ
- セッションは、指定されたURLからセッション用のコードを入力してワークショップの環境に入れる
- 黙々と各自でハンズオンを進め、疑問点をAWSスタッフに質問する形
- 自PCで和訳しながら進められるとはいえ、制限時間内に終えるのが結構きつかった
- 睡眠不足気味の日は個人的にはBreakout sessionよりハンズオンの方がおすすめ(ただ聞いているだけよりは眠くならない)
Breakout session
- スピーカーの1時間程度の解説をただ座って聞くだけ
- 後日youtube公開されるとはいえ、現地で参加すると普通に楽しいです
- 会場によっては一つの広い部屋の中で複数開催され、スピーカーのマイクは一般的な拡声器ではなく各席にあるヘッドホンをつけるとクリアに声が聞こえる、という形式でした(かなり聞き取りやすかった)
- サイレントセッションというらしい
- この形式の場合はスマホの翻訳が使えないので注意
- 思ったより英語聞き取れたのが嬉しかった(AWS Developersの動画を見ていたおかげだと思っています)
- スライドの横のモニターにスピーカーの話した英語が同時に表示されるので、それも見ながらだと割と理解できる(気がする)
- スピーカーが話した後に遅れて表示されるため、文字を見ていると話から遅れてしまうのが難点
持ちもの・準備編
日本で準備していったこと
eSIMを購入しておく
re:Invent会場にはWi-Fiが通っていますが移動中はSIM必須です。
私はAiraloの5GBを購入していきましたが、半分くらい余りました。
USDに両替しておく
現地で現金を使うシーンはほぼ無く、チップとカジノで少し遊んだときだけ現金を使いました。合計6~7千円くらい。
一応3万円分を両替して、チップ用に1ドル札を15枚くらい入れてもらって現地では重宝しました。
ホテルや空港で荷物を預かってもらったとき、ホテルの部屋掃除用に朝置いておくときなどにチップを使いました。
クレジットカード会社に海外渡航予定を事前連絡
突然海外で立て続けにカード利用すると止められることがあるそうです。
私はVISA, Masterなど複数のカードを持っているので念のため各会社に連絡をしておき、止められることは無く無事に使えました。
Uber / Lyft のアプリDL,登録
一応どちらも登録していきましたが、現地ではUberのみ使いました。
持って行って便利だったもの
-
のどぬーる濡れマスク
- ホテルで濡れマスクなしで寝てると喉が痛くなりました…必須レベルです
- 普通のマスク
- 防寒対策にもなりますし、ところどころ匂いが気になる場所もあったのでこれも必須でした
- 酔い止め薬(飛行機用)
- 私は乗り物酔いしやすいのでこれも必須でした
- 酔い止めは眠くなる副作用があるものも多いと思いますので、フライト中寝られて丁度良いです
- モバイルバッテリー
- ハンズオンセッションであれば基本的に充電できましたが、Breakout sessionなどは充電できません
- 1日中移動しますので個人的にはPCやスマホ充電用に持って行った方が良いです
- セッションの間で待っているときに米国人参加者へ貸してあげて少し仲良くなれたりもしました
- 歯ブラシ・フロス
- ホテルに無いのでこれも必須です
- 複数ケーブルをつなげる充電器
- 多摩電子工業 PD65W対応 AC充電器 を持って行きました
- ハンズオンセッション中にPCとスマホの両方を充電できて便利です
- スマートタグ(スマホアプリでバッグなどの位置が分かるタグ)
- iPhoneユーザーならAirTagやAnkerのタグが使えるかと思いますが、私はAndroidユーザーなのでtileを2個買ってパスポートケースとスーツケースに入れておきました
- 実際には紛失しませんでしたがあるとかなり安心です
不要だったもの
- 耳栓(飛行機用)
- 基本的にスマホで動画を見たりしていたので使いませんでした
- 携帯の衣類洗剤セット
- 現地ホテルで洗濯しようかと持って行きましたが、本格的な洗濯はする余裕がありませんでした
- 下着類はボディソープとかで軽く手洗いしておけば帰国後に匂いとかも気にならなかったです
食事編
- 朝食・昼食は会場のホテルにて無料で提供されます(時間は限られているので注意)
- 朝食・昼食以外の時間にも午前と午後に軽食が出ます(会場内の広めのスペースとかに出ます)
- なのでセッション時間の都合で朝食や昼食を逃しても、軽食でつなぐことはできます
- 味については、個人的には普通に美味しいものばかりでした
現地の移動手段編
ハリーリード国際空港~ホテルまでの移動
UberかLyftが必須です。
Ride App PickupとかValetなどの案内表記がライドシェアの乗り場です。
不安な場合は空港の乗り場を事前に確認しておきましょう。
帰りのホテル→空港の移動もUberかLyftです。
帰りのフライトが深夜01:30だったため21時半頃に呼びましたが数分で来ました。
会場間の移動
いくつか移動手段があるので注意です。
- モノレール
- 主要な会場ホテル間はモノレールで移動できます(re:Invent参加者は無料)
- 私は滞在ホテルがSAHARA LasVegasという会場より北のホテルだったのでモノレール5日間パスを購入しました
- シャトルバス
- おそらくすべての会場間をこれで移動できます
- モノレール範囲外の会場などはシャトルバスで移動
- Uber/lyft
- 会場間移動には基本的に使いませんでした
- 早朝ランニングイベントに参加した同僚は、モノレール始発だと間に合わなかったのでUberで早朝に向かったらしいです(結局枠が埋まっていて参加できなかったようですが…)
- Keynoteも朝早くに並んで前列を確保したい場合はUberかLyftを使うのがおすすめです
その他
チップの渡し方について
- 慣れていない方は一応youtubeなどで勉強していった方が良いと思います
- 私は以下の動画で予習していきました(飛行機がハワイ経由だったのでハワイ在住youtuberの方の動画です)
概要は以下の通りです。
- 自分で料理を受け取る形式(スタバとか)は基本チップ無くてよし
- 支払機器のモニターにチップが出るがNo Tipsを選んでOK
- 料理を運んできてもらうレストラン的なお店はチップ必須
- こういうお店でチップを払わないというのはよっぽど酷いことをされたときのみらしい
- クレカ払いでレシートにチップを書く場合のやり方
- 先にカードを渡して処理してもらうと、レシートを渡される
- このレシートに、料理代とチップ目安金額が書かれている
- お店控えのレシートに自分でチップを合計した金額を書いて渡す(顧客用控えは自分で持って帰る)
ホテルについて
シャワーの形注意
壁面から横に生えた円柱のレバーが設置されているのみで温度調節のレバーなどがなく、初見では温水の出し方が分からず焦りました…。結局フロントに電話して拙い英語で説明して何とかスタッフに来ていただき、レバーを限界まで回すと温水が出て解決しました。
部屋掃除について
日本と同様毎朝やってくれます。念のため貴重品類はスーツケースに入れて鍵をかけておきました。
部屋掃除用のチップは置かなくても良いという情報も見ましたが、一応毎朝1ドル机に置いておきました。
以上です
折角長旅で大変な思いをしてお金もかけてre:Inventに参加しても、楽しめずに過ごしてしまうのは本当にもったいないです。
来年以降参加される方の参考になれば幸いです