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はじめに

こんにちは、HRBrainでQAエンジニアをしているhh(@hh_hrb)です。
そろそろ入社して1年半ほど経ちますが、入社当時と比べて随分QAチームが変わってきたなと感じています。
2年前(私が入社する少し前)までは1人体制だったそうで、そこから2名・3名と増えていき、今ではチームとして活動の幅を広げられるまでに成長しました。

そこで今回は、爆速で成長している弊社QAチームの「今」を皆さんにお伝えできればと思います。

QAチーム(QAエンジニア)の現体制

弊社QAエンジニアは大きく二つの軸に分けて活動しています。
ひとつはプロダクトチームに所属しプロダクト自体の品質向上を担うこと、もうひとつはQAチームとして横ぐしで全体の品質改善・向上を行うことです。

プロダクト品質向上のためのQA

現在、QAエンジニアはプロダクトチームにそれぞれ所属する形で活動をしております。
各チームに1~3名程度のQAエンジニアが所属し、一連の品質保証業務(※)を担当しています。

スクリーンショット 2024-06-05 21.33.30.png

上記1チームで動くため、全体のプロセスやどんな経緯で作られたのかを把握しやすい状況になっています。
そのため、機能以外に「ユーザーが使いやすいものか」などのUX確認、リリースに至るまでのプロセスやテストフローの改善などテスト業務以外でも幅広く活躍しています。


(※)一連の品質保証業務イメージ
スクリーンショット 2024-06-05 21.55.32.png
おおよそ1~2週間単位のスプリントサイクルで実施

横断的な全体品質向上のためのQA

各プロダクトチームでの活動と合わせて、QAチームとしても横断的に品質向上活動を行っています。

プロダクトチーム内のみの活動になると以下が起こりやすくなり、テスト工程をはじめとした全体の品質向上が行えない状態に陥ると考えています。

  • 所属しているQAエンジニアのスキルに寄ってしまいプロダクト間での品質のばらつきや属人化が生じやすい
  • テスト自動化の促進やテスト観点の最適化、効率化への取り組みが限定的かつ鈍化しやすくなる

これらを細分化し一つずつ解決していくことで、QAとして「より早く、持続的にユーザーに届ける」ことへ貢献できると思っています。
では実際に、どんなことに取り組んでいるのかについては以下に記載します。

現在取り組んでいる施策

フロー改善、不具合分析など取り組んでいきたい課題はたくさんありますが、現在は大きく以下3点に絞って施策を打っています。

テスト自動化

プロダクト数の増加、機能追加などから手動回帰テストの負荷が倍増しているため、回帰テストの工数削減の対策としてテスト自動化の推進を行なっています。

各々が好きなスタイルでシナリオ作成してしまうとそれこそ属人化してしまうので、
ある程度の運用ルール(シナリオ作成ルールやデータ初期化方法の明記など)を自分達で設け、そこから少しずつシナリオ数を増やしています。

テスト観点の標準化

担当者それぞれの経験に頼っている形がほとんどのため、テストの網羅性や観点の均一化を目指しテスト標準観点の作成を行なっております。

一般的な観点+αで弊社固有の観点を厚めにもったオリジナルなものを作り、日々ブラッシュアップしていける体制を目指しています。
もちろん、プロダクトの特性によって見るべき観点は異なりますが、観点を標準化することで属人的な観点がなくなり誰でも一定品質のテスト設計が行えるようになる(=テスト品質の向上と属人化抑止)と考えています。

また、QAだけで完結せずに標準観点をエンジニア側に伝達していくことで上流から不具合の作り込み抑止へつなげていけるのではと密かに思っています。

文書のインスペクション

アジャイル開発では仕様書などの粒度が荒くなりがち(QAも含め)なので、認識の齟齬や仕様上の不整合などが発生しないよう、開発仕様書やテスト仕様書などの文書をインスペクションしていこうとしています。

開発の早い段階でQAが参画し、パターンの精緻化、不整合の指摘などを行い不具合の作り込みを防ぐような取り組みを行っています。
また、QA同士での観点やケースの抜け漏れがないかなどのレビュー体制についても取り組んでいく予定です。


スクリーンショット 2024-06-05 23.10.55.png

QAを取り巻く環境

QAチームとしても、プロダクトチームとしても積極的に活動しているんだなというのはお伝えできたかと思います。
では、なぜここまで私たちがプロダクトに寄り添い、多岐に渡って活動できているのかというと、「品質保証業務を推進しやすい環境」であるからの一言に尽きます。

プロダクトチームの一員であるからこそキャッチアップや提案がしやすいですし、チーム全員がテストや品質に対して意識を向けてくれています。
加えて組織文化によるものも大きく、掲げているvalueの通り、自分達で課題発掘、施策考案し取り組んでいくことが可能かつ、その取り組みに対して後押しや協力をしてくれる環境となっています。

この環境だからこそ、この1年半の間で品質改善・向上に係る取り組みをスピード感を持って進められていると実感していますし、これからも取り組んでいけるものと考えています。

★value = Intensity、Take Ownership、Power to the Team

スクリーンショット 2024-06-05 23.36.00.png

おわりに

今回はQAチームの「今」についてお伝いたしました。
私たちはテストだけではなく「プロダクトの品質」や「組織の品質」を向上するための活動をこれからもしていきたいと思っています。まだまだやりたいことがたくさんありますので、この記事を読んでHRBrainのQAに興味を持っていただけたらぜひご応募ください!!!

なお、この先に目指している「未来」についても、後日別メンバーが記事にしますのでお楽しみに〜!

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