ふと気になったので検証してみました
環境
- CentOS Linux release 7.8.2003 (Core)
検証
まずrootになる
sudo -i
ユーザーを作成、確認する
useradd tester
cat /etc/passwd | grep tester
- 実行結果
tester:x:1001:1001::/home/tester:/bin/bash
グループが作成されていることを確認する
cat /etc/group | grep 1001
- 実行結果
tester:x:1001:
適当なファイルを作成する
vim abc.txt
現在の所有者を確認する
ls -la abc.txt
- 実行結果
-rw-r--r-- 1 root root 11 6月 20 09:33 abc.txt
所有者を変更、確認する
chown tester:tester abc.txt
ls -la abc.txt
- 実行結果
-rw-r--r-- 1 tester tester 11 6月 20 09:33 abc.txt
ユーザーを削除、確認する
userdel -r tester
cat /etc/passwd | grep tester
- 実行結果(何もなし)
グループが削除されていることを確認する
cat /etc/group | grep 1001
- 実行結果(何もなし)
所有者を確認する
ls -la abc.txt
- 実行結果
- 元の所有者のユーザーIDとグループID
1001
になった
- 元の所有者のユーザーIDとグループID
-rw-r--r-- 1 1001 1001 11 6月 20 09:33 abc.txt
- これはプライマリグループIDを変更しても変わらなかった
番外編:ユーザー削除後に再度同じ名前でユーザーを作成すると・・・
- 実行結果
- 所有者が復活!
-rw-r--r-- 1 tester tester 11 6月 20 09:33 abc.txt
結論
- ファイルの所有者を削除すると、元の所有者のユーザーIDとグループIDになった(実質元の所有者のまま)
- 削除したユーザー名で再度作成すると、所有者が復活する
- 未調査ですが、ユーザーを削除しても情報はどこかに残ってそう
- 何かの拍子にユーザーを削除してしまっても所有者は復活できる
- 削除時
-r
とかでホームディレクトリを削除していなければ最悪助かる
- 削除時