概要
普段Webアプリ開発を行っています。
クラウドの知識や視野を広げるためAzureのFundamentals系(リンク先の左上)の資格を受けてみました。
2022年12月時点でFundamentalsレベルとして公開されているのは以下3つ
■Azure Fundamentals(AZ-900)
クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azureでどのように提供されているかの基礎知識
■Azure AI Fundamentals(AI-900)
機械学習 (ML) と人工知能 (AI) の概念および関連する Microsoft Azure サービスの基礎知識
■Azure Data Fundamentals(DP-900)
データの中核概念と関連する Microsoft Azure データ サービスに関する基礎知識
※内容は定期的にアップデートがかかるようです。
試験情報
■受験場所
自宅とテストセンターどちらでも。私は普段と違う場所で受験したかったでテストセンターを選択
■試験時間
Fundamentalsレベルは60分、それ以外は130分
■合格スコア
700/1000。部分点も考慮されてそうですが、詳細不明です。
■受験料
なかなかいいお値段です。Fundamentalsレベルは¥12,500(+税)、それ以外は¥21,103(+税)
Virtual Trainingを受けると受験料が無料になるようです。でも平日しかやってないようで受けるなら仕事休まないといけない。Microsoftと提携している企業は割引も?
■問題文の特徴
翻訳が不十分?なところもあり難解な日本語の場合があります。英文表示も活用して確認することをおススメします。
■学習教材
有料だといくつか日本語の参考書もあるみたいですが数は少なそうです。Udemyなどでも教材がありますが英語のものばかりです。無料で学習するならMSLearnでしょうか。
■その他
Fundamentalsレベルは有効期限はありませんが、それ以上のレベルは有効期限1年(2021年6月30日以前に取得した場合は2年)で、期限が切れる前に無料の更新試験を受けるようです。期限が切れると、またお金を払って受験する必要があります。
それぞれつまみぐい
■AZ-900
幅広すぎるのでさらっと
・クラウドモデルの種類(パブリック、ハイブリッド、プライベート)と概要
・クラウドサービス(IaaS,PaaS,SaaS)の概要と、Azureで提供しているサービス分類
・Azureのネットワークやストレージの概要
・AzureのコストやSLOの概要
■AI-900
・責任あるAIの原則(公平性、信頼性と安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、アカウンタビリティ)
Microsoftは上記6つの原則を指針として偏りのないAIを提供している。
・機械学習には、教師あり(回帰、分類)と教師なし(クラスタリング)がある
・コンピュータビジョンには6つある(画像分類、物体検出、セグメンテーション、画像解析、顔検出、OCR)
AzureではComputerVisionサービス(上記の一般的な機能)、CustomVisionサービス(画像分類に特化)、Faceサービス(顔検出に特化)、Formrecogninizerサービス(文字抽出に特化)を提供している
・文字言語や音声言語を理解する自然言語処理
Azureでは、Languageサービス(テキストの理解や分析)、Translatorサービス(テキスト翻訳)、Speechサービス(音声認識や合成)、Azure bot(ボット機能)を提供している
■DP-900
・データ形式には、構造化データ(エクセルみたいに行と列で表すような構造)、半構造化データ(部分的に形式てきなところがあるjsonなど)、非構造化(音声データなど表形式で表せないデータ)が存在する
・データベースの種類としてリレーショナルデータベース(MySQLやPostgresなど)と非リレーショナルデータベース(BlobやCosmosDbなど)がある
・主要なSQLステートメントはデータ記述言語(CREATE,ALTER,DROP,RENAME)、データ制御言語(GRANT,DENY,REVOKE)、データ操作言語(SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE)
・データ分析サービスとして、Azure Synapse Analytics、Azure Databricks, Azure HDInsightが提供されている
勝手にランキング
3つ受けたので、思うがままにランキング作ってみました。
・楽しかった順
①AI-900 ②DP-900 ③AZ-900
→AI-900は身近な画像認識の例もいくつかあり興味深く勉強を進めることができた。
・難しかった順
①AZ-900 ②DP-900 ③AI-900
→AZ-900は難しいというより範囲が広く覚えないといけないことも多い。AI-900は単語からある程度推測できるものもあり勉強時間も短かった。
・受ける順
①AZ-900 ②DP-900 or AI-900
→広い範囲から勉強して、徐々に深く学んだ方がいいのかな。AZ-900はクラウドとはどんなものか?などもあるので、Azureに関わらず一般的なクラウドの基礎知識も学べる
まとめ
Fundamentalsレベルは、Azureの初心者や技術者以外も対象にしているようで普段ITに関わることをしている人はそこまで難しいものではないと思います。
しかし、試験の終了画面でボタンを押すとすぐに合否がわかるので、毎回ドキドキです。
もう一回見直しする?もういんじゃない?いや、もう少し粘る?と自分の中での葛藤の末、ぽちっと終了ボタンを押し合格の文字でひと安心です。
実務で使うレベルを習得するには、もう一段上の資格や実際にAzureポータルで興味のあるサービスを触ってみた方が早いと感じました。
ただ、概要レベルでも幅広く知ることができるのでAzureに関する引き出しは増えたと思います。