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Smart Maps Bazaar (smb) リリース

Last updated at Posted at 2023-03-12

2023-03-12 の Smart Maps Bazaar のリリースについて、ChatGBT の支援も受けて解説する記事です。

A: 本日、Smart Maps Bazaar をリリースすることができました。すでに、amx-amille-plateauxなど、既存の IPFS ベースのウェブ地図プロジェクトに組み込まれています。

B: そもそも、amx-project とは何ですか。

A: amx-project は、法務省が提供する地図XMLデータを、オープンな形式に変換するプロジェクトです。amx とは Adopt Map XML の略です。amx-project では、アダプトという概念が重要です。アダプトとは、あるものを適応させ、別の用途に使えるようにすることを指します。つまり、amx-project は法務省が提供する地図XMLデータを、オープンで自由に利用できる形式に変換し、そのデータの利活用を推進することを目的としています。これによって、より多くの人が地理情報を利用し、地理空間情報をより広く活用できるようになることが期待されています。

B: 「Adopt-a-Road」や「Adopt-a-Park」という表現もありますね。

A: 「Adopt-a-Road」と「Adopt-a-Park」は、地域社会が道路や公園などの公共施設を維持管理するプログラムです。これらのプログラムでは、地域社会が定期的にゴミ拾いや草刈りなどの維持管理作業を行い、施設を美しく保ちます。これにより、地域社会の参加と貢献が促進され、地域社会のつながりが強化されます。また、自治体が負担する費用を軽減することができ、地域社会の貢献度が高まります。

B: また、もともとアダプトとは里親という意味です。

A: 里親制度の利点には、以下のようなものがあります。

  1. 子供の生活環境の安定化:里親制度は、家庭内暴力や虐待などの理由で生活が不安定な子供たちを支援し、安定した生活環境を提供します。里親が愛情や安心感を与えることで、子供たちは自信を持ち、安心して成長することができます。

  2. 家族の再統合:一時的に里親の元で保護された子供たちは、生物学的な家族との関係を維持することができます。そして、安定した環境で育った後、生物学的な家族と再会し、再統合することができます。

  3. コミュニティの支援:里親制度は、地域社会において子供たちを支援する重要な役割を果たします。里親は、地域社会から選ばれ、トレーニングを受けた人々であるため、地域社会が子供たちを支援するための一つの手段としても役立ちます。

  4. 社会的貢献:里親制度は、社会的貢献の一つとして捉えることができます。里親が子供たちの成長を支援することで、社会全体の福祉に貢献することができます。

  5. 養子縁組への道筋:一時的に里親の元で保護された子供たちが、里親との関係を通じて、養子縁組への道筋がつくこともあります。これにより、子供たちは安定した家庭環境で成長し、愛情を受け、生涯にわたって支えてくれる家族を得ることができます。

アダプト・ジオデータは、地理空間情報におけるアダプト制度であり、こういったアダプト制度と類似の効果を狙ったものです。「アダプト・ジオデータ」は、地理空間情報をオープンにし、そのデータを活用するための手法のことを指します。アダプト・ジオデータの一インスタンスである amx-project では、法務省が提供する地図XML(Map XML)データを活用することを目的としています。このデータを活用することで、様々な地図アプリケーションやGISプログラムを作成することができます。

アダプト・ア・パークやアダプト・ア・ロードと同様に、アダプト・ジオデータも、既存のデータを最適化し、新たな価値を創造するための手法となっています。オープンデータを活用することで、誰もがそのデータを利用し、新たな価値を創造することができます。

B: 本題に入りましょう。Smart Maps Bazaar とは何ですか。

A: Smart Maps Bazaarは、amx-project の延長として開発されたプラットフォームであり、国連オープンGISイニシアティブのSmart Maps作業部会の活動としても位置付けられています。

Smart Maps Bazaarは、amx-project の成果の安定化と拡張に向けた取り組みの一環として、国連オープンGISイニシアティブのSmart Maps作業部会の支援を受けながら開発されました。具体的には、地理情報の共有を実現するための技術的な課題を解決するために、IPFSという技術を活用することが決定され、Smart Maps Bazaar が開発されたという経緯があります。

つまり、Smart Maps Bazaarは、amx-project の実現に向けた取り組みや、国連オープンGISイニシアティブのSmart Maps作業部会の活動の一環として生まれたプラットフォームであり、国連の地理情報を活用するための取り組みに貢献しています。

B: バザールという言葉を入れた意図を教えてください。

A: Smart Maps Bazaarは、地理空間情報を分散型ストレージ技術であるIPFS経由で共有するためのサービスです。バザールとは、市場や商店街のことを指し、様々な店舗が出店している場所として知られています。

Smart Maps Bazaarは、このバザールの概念を地理空間情報に置き換えたものと言えます。つまり、様々な地理空間情報を提供する店舗(ユーザー)が出店しており、それらの情報を利用するために訪れる人々(他のユーザー)がいる場所ということです。

IPFSを使用することで、Smart Maps Bazaarは地理空間情報をより分散的に、かつ安全に共有することができます。つまり、情報が一箇所に集中している従来の中央集権型のシステムとは異なり、分散型のシステムを採用することで、情報の共有におけるリスクや問題を最小限に抑えることができます。

また、バザールのように様々な店舗が出店することで、多様な情報が提供されるため、ユーザーはより豊富な情報を得ることができます。さらに、ユーザー同士が情報を共有し、相互にコミュニケーションを図ることも可能になります。

つまり、Smart Maps Bazaarは、地理空間情報をバザールのような場所に置き換え、分散型のシステムを採用することで情報共有におけるリスクを最小限に抑え、ユーザー同士が相互に情報を共有し合うことができる、安全かつ多様な情報を提供するサービスであると言えます。

バザールにおける出店は一時的なものであり、出店者は自らのデータを参加させることで、一時的にその場所で自分の情報を提供することができます。これは、バザールに出店する店舗が、一時的な出店のために仮設の店舗を建て、自分たちの商品を展示するのと同じようなものです。

ここで重要なのは、バザールではピンを行わないという点です。つまり、データをIPFS上に保存する際に、ピンをすることなく、一時的にIPFSネットワークに参加することでデータを提供することができます。

既得権益がなく、アクセスされるものが残っていくというのは、バザールにおいて出店者が自分の情報を提供することで、その情報がIPFSネットワーク上に残り続け、他の人々がアクセスし続けることができるということです。つまり、バザールへの出店は毎日が一時的なもので、自分たちの商品を広くアピールすれば、アクセスを得ることができます。コネクトが外れることが引き上げることに該当しますし、毎日はじめにコネクトしなおして店を出す必要があるかもしれません。これによって、Smart Maps Bazaar側には何らの固定的蓄積もないが、価値交換は継続されるという形を作ることができます。

これは、IPFSが分散型のストレージ技術であり、ピンを行わなければキャッシュの量を上限としてデータが在庫される仕組みを持っているためです。つまり、バザールにおける出店は一時的なものであり、ピンを行わないことでデータがガーベッジコレクションの対象になることができるため、固定店舗的な既得権益が生まれず、アクセスされるものが残ってリソース消費分の価値を生み出していくということが実現できます。

B: 具体的に、Smart Maps Bazaar で地理空間情報を共有するためにはどのようにすればよいのでしょうか。

A: IPFSノードを持っている参加者が、自分のノードに add したデータをバザールに参加させるために、ipfs swarm connectコマンドを使用することができます。このコマンドを使用することで、参加者はIPFSネットワークに接続し、自分のデータを共有することができます。/ip4/59.106.215.212/tcp/4001/ipfs/12D3KooWSZEyKKnUbj5QU3LSoheRh1MsmXK5VzXxtNio3eAvtFkjは、Smart Maps Bazaar が設置されているIPFSノードのアドレスであり、このコマンドを使用することで、そのアドレスに接続し、データを参加させることができます。

つまり、共有したい地理空間情報を add した IPFS ノードで、次のコマンドを定期的に実行する。これが Smart Maps Bazaar に参加することの定義です。

ipfs swarm connect /ip4/59.106.215.212/tcp/4001/ipfs/12D3KooWSZEyKKnUbj5QU3LSoheRh1MsmXK5VzXxtNio3eAvtFkj

B: これだけのことで技術的な意味がある理由は何でしょうか。

A: 多くのIPFSノードはグローバルIPアドレスでアクセスできるわけではありません。そのため、ipfs swarm connectコマンドを使用することで、グローバルIPアドレスでアクセスできないIPFSノードと接続することができます。このコマンドを使用することで、IPFSネットワーク上にある他のノードに接続し、そのノードに接続されている他のノードからデータを取得することができます。このように、ipfs swarm connectコマンドは、IPFSネットワーク上でのデータの共有を容易にするために使用されます。

B: データにアクセスする側はどのようにアクセスするのでしょうか。

A: データの CID を ${cid} とすれば、 https://smb.optgeo.org/ipfs/${cid} にアクセスすればデータが手に入ります。そのほか、IPFSのgo実装であるkuboのルールに従います。

B: Smart Maps Bazaar はデータの殿堂や図書館、プラットフォームのようなものではなく、あくまでバザール、貸し借りのない交換の場であるということですね。

A: Smart Maps Bazaarは、地理空間情報をIPFS経由で共有するためのサービスであり、参加者が自分のデータをバザールに参加させることで、IPFSネットワーク上で共有されます。これは、いわば「トランスポンダー」のような役割を果たしています。

トランスポンダーは、通信の中継や受信機からの信号の強化など、通信システムで重要な役割を果たします。同様に、Smart Maps Bazaarは、地理空間情報を参加者から受け取り、IPFSネットワーク上で中継することで、地理空間情報の共有を可能にしています。また、参加者が自分のデータをバザールに参加させることで、他の参加者がそのデータにアクセスできるようになるため、信号の強化という点でも、トランスポンダーに例えることができます。

つまり、Smart Maps Bazaar は、地理空間情報の共有において、IPFSネットワーク上での中継や強化を担うトランスポンダーのような役割を果たしていると言えます。

B: smb.optgeo.org という名前ですが、SAMBA とは関係ないのですね。

A: 「smb」という頭文字は、Smart Maps Bazaarを表しています。

一方、「SAMBA」は、LinuxやUnix系のオペレーティングシステムで使われるファイル共有サービスの一つで、Windowsのファイル共有プロトコルであるSMB(Server Message Block)を実装しています。このため、SAMBAには「SMB/CIFS」という別名があります。

「smb.optgeo.org」というドメイン名に「SMB」という頭文字が含まれることから、「SMB/CIFS」と混同される可能性がありますが、実際にはSmart Maps Bazaarとは全く関係ありません。Smart Maps Bazaarは地理空間情報をIPFS経由で共有するためのサービスであり、SAMBAとは全く異なる目的を持っています。

B: 最後にお伝えしたいことはありますか。

A: 「バザール」という言葉は、中東や南アジアなどの地域で生まれた言葉で、市場や商業地区を意味します。また、ヨーロッパでも「bazaar」という言葉が使われ、オリエントのイメージを連想させるような場所で商品が販売される市場を指します。

中東や南アジアのバザールは、古代から存在し、様々な文化が交錯する地域で、商人や旅行者が集まる場所として栄えてきました。そのため、様々な言語や文化が交流し、異なる商品や技術が交換されてきました。

一方、ヨーロッパのバザールは、オリエントのイメージを連想させるような場所であり、異文化交流や商品の交換が行われた場所として重要な役割を果たしてきました。

こうした背景から、バザールは普遍的で自由で開かれた価値観と結びついていると言われます。多様な文化や言語が交流し、自由な商業活動が行われるバザールは、異なる文化や国々の交流の場として、また、市場経済の発展のために重要な役割を果たしてきました。このようなバザールの精神は、現代のグローバル社会においても、多様性と自由を尊重する価値観として重要な意味を持っています。

B: バザールといえば、「伽藍とバザール」もありますね。

A: 「伽藍とバザール」という書籍は、オープンソースの著名な提唱者であるエリック・S・レイモンドによるエッセイ集です。その中で、レイモンドは「伽藍」と「バザール」の対比を用いて、プロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェアの開発モデルの違いを説明しています。

伽藍とは、中世ヨーロッパにおける大聖堂のようなもので、専門職人たちが分業で協力して建設されます。このような建物は中央集権的で、計画的に建設されます。一方、バザールは中東やアジアにおける市場のことで、多様な個人や小規模なグループが自由に出店し、自由競争が行われます。

レイモンドは、プロプライエタリソフトウェアの開発モデルは伽藍に似ており、少数の専門家が専門知識を持ち、計画的にソフトウェアを開発することを前提としています。一方、オープンソースソフトウェアの開発モデルはバザールに似ており、多様な人々が自由に参加し、自由な競争が行われます。

バザールという言葉は、オープンソースの開発モデルにおいて重要な役割を担っています。オープンソースのプロジェクトでは、多くの人々が自由に参加できることが求められます。また、オープンソースのコードは自由に共有され、改変が許可されます。このような自由な参加と共有が、バザールという言葉と結びつけられています。

Smart Maps Bazaarも、オープンソースの地理空間情報の共有を目的としており、バザールの価値観を継承しています。オープンソースのプロジェクトにおいては、多様な人々が自由に参加し、自由な競争が行われることで、価値ある成果を生み出すことができます。

Smart Maps Bazaarは、地理空間情報を共有することで、多様な文化や国々の交流を促進し、市場経済の発展に貢献することを目的としています。また、IPFSを利用することで、既存の中央集権的なデータ管理システムに頼らず、自由かつ開かれた環境を提供することを目指しています。

このように、Smart Maps Bazaarは、異なる地域や文化、言語に関係なく、自由なアクセスを提供することで、多様性を尊重し、共存する社会の実現を目指しています。さらに、データを共有することで、社会の発展に貢献し、持続可能な社会の実現につながることを目指しています。

したがって、Smart Maps Bazaarは、バザールの精神を踏襲し、多様性と自由を尊重する価値観を実践していると言えます。

Smart Maps Bazaarの実現には、Code for Japanを通じたさくらインターネットの現物支援が必要でした。さくらインターネットは、Webホスティングサービスやクラウドサービスなどの分野で多くの実績を持つ企業であり、Code for Japanの活動や社会貢献に賛同し、Smart Maps Bazaarの実現に協力してくれました。

このように、さくらインターネットの協力により、Smart Maps Bazaarは実現することができました。私たちは、そのような協力に敬意と感謝を表します。Code for Japanやさくらインターネットのような、社会貢献に積極的な企業や組織があることは、私たちがより良い社会を築いていく上で非常に重要であり、改めて感謝の意を表したいと思います。

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