ハンズオンマテリアル関係
こちらとこちらを用いて、柴本さん・松澤さんとともにハンズオンを行なった。
asciinema を使うようにしたい
ango の開発の際に検討はしていて採用はしていなかったのだが、やはりasciinema のような CUI のスクリーンキャストを使う等にすると良いと思う。
なぜなら、聴講者に対して「何がコマンド入力で、何がコマンド出力か」を確実に伝えるのは、スタティックな表示では難しいからだ。
modify.js や modify.sql の意義を丁寧に説明する
国連ベクトルタイルツールキットはストリーム志向のソフトウェアなのだが、その処理の中で modify.js や modify.sql が入る理由について、今回は質問をいただいた。
次のような理由を、積極的に説明していくことが適切だと思う。
- modify.js を使うことで、中間ファイルの保存を行わずに済ませ、ストレージを節約するとともに、処理速度を向上することができる。
- ベクトルタイルの生産担当者には、必ずしもマスターデータを変更する権限がない場合が多い。ベクトルタイル生産の都合によるデータの調整は、マスターデータに対しては行えないので、modify.js を使う。
そもそもベクトルタイルとは何かについて説明する
私は次のように説明します。
- ウェブ地図では地図を細切れに分けてストリームするが、その細切れのことをタイルと言い、タイルには画像タイルやベクトルタイルがある。画像タイルもベクトルタイルも表示された見た目は同じ。
- しかし、画像タイルはレンダリングした画像であり、ベクトルタイルは機械可読なデータである。
- 画像よりもデータの方が75%ほど軽い。その軽さがイノベーションをもたらす。
スマートな Raspberry Pi の使い方
PC に Raspberry Pi をイーサネットケーブルで直結して、 raspberrypi.local というホスト名に ssh するという方法がもっともスマートであるように思われる。
電源ケーブルとイーサネットケーブルを十分短いものにすれば、かなりスマートな提示ができると思われる。
実際には、PC 側に必ずしもイーサーネットポートがあるわけではないので、USB/イーサネット変換や、USB-C/イーサネット変換のアダプタもある程度の数持っておく必要があると考える。
Docker Toolbox ではポート転送が必要
Docker Toolbox を使う人に対しては、 Oracle VirtualBox でポート転送を設定してもらう必要がある。そのほかの場合には、既存の案内内容で十分にポート転送ができている。
自ホスト名をスマートに扱う
自ホスト名が localhost になるパターンと raspberrypi.local になるパターンが発生し、 style.(h)json を書き換える必要が発生した。
自ホスト名を config/default.hjson あたりに逃し、rake build の時に自ホスト名を style.json に埋め込むようにすると、面倒な編集が不要になる。
自ホスト名は、タイルのテンプレート URL、スプライトの URL、フォントの URL と三回使われることになるので、rake build のときに埋めるようにしたほうが安全、ということである。
tippecanoe のコマンドラインオプションは short form? long form?
ango では、私が long form のオプションを使い、柴本さんが short form のオプションを使った。統一できた方が良い。
私は rake にコマンドを書いて、研修の中で解説だけすることにしたので、long form を使った一方、柴本さんはコマンドを直接打ってもらうことにしたので、short form を使ったのである。よって、rake を使うかどうかの判断に合わせて、long か short かを決断すれば良いと思う。
地球地図に取り組んでいく
地球地図はすでにベクトルタイルにされているから、ハンズオンにそれをなぞるような感じになる。まずは、地球地図 GeoJSONS を optgeo の中に作るのも一つの方法だと思う。
レポジトリを私が作るとしたら Inazo という名前にすると思う。
サポート要員の数
サポート要員の必要数は、同時に発生するサポート要求の数に合わせれば良い。今回はサポート要員2名で16名程度への対応であったので、かなり余裕を持って対応することができた。最小のサポート要員数は1だと思う。サポート要員をゼロにして講師だけで対応しようとすると、ハンズオンの質がかなり下がる可能性がある。
プレゼンテーションの内容関係
こちらのプレゼンテーションを行なった。
適切なガバナンスの確保について
OSGeo Incubation Process への応募を長期的に目指していくことで、オープンソースプロジェクトとしての適切なガバナンスを得ていくことを目指す。
そのための課題は、ここでじわじわと検討していくことになる。
統制されたネットワークへの対応について
次の世代のハンズオンマテリアルについて作業をするにあたって、「インターネットから独立したウェブ地図」として動作するようになることをまず目指す。
FOSS4G Monthly Online について
Zoom を使って月例開催する方向で考えていくが、目標は10月の第三木曜日に初実施、というあたりだと考えている。
ツールの勉強
とりあえず、次の二つのツールについて、動き始める前に勉強をしておく必要があると認識している。
- Slack
- Zoom