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2017年ベクトルタイル利用の代表的な成功例

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2017年には、ベースマップ提供者以外で、バイナリベクトルタイルを使って成功されている例が見られました。その代表的な例を紹介したいと思います。

バイナリベクトルタイルは、転送量を低下させサービスの速度を向上させるというデータ提供側にとっての利点も大きいですが、地物の属性を利用し、ウェブ上のほかのリソースに接続し、表示内容を動的に変化させることができる、というデータ消費側にとっての利点も大きいです。今回紹介する成功例は、この利点を強く活用されていると思います。


NYCPlanning Labs

NYCPlanning Labs は次のことを標榜されている組織のようです。


We believe better outcomes can be achieved using modern design and development practices along with open technology. We are civic technologists here to help support the Department of City Planning's mission.


NYCPlanning Labs には ZoLa, Community Profiles, Migration Visualization, Tax Lot Selector の4つの作品がありますが、Migration Visualization を除く3つはすべてウェブ地図を伴うもので、その3つすべてでバイナリベクトル技術が活用されています。


ZoLa

ニューヨーク市のゾーニング及び土地利用の情報を表示するために、バイナリベクトルタイルが使用されています。行政界や地下鉄路線、3D建物、2016年の航空写真も見ることができるように設定されています。ここでは、主題ベクトルタイルは planninglabs.carto.com というサーバにホストされているもよう。


Community Profiles

ニューヨーク市の区ごとに、人口構成や各種指標、ゾーニング情報、施設情報、浸水想定区域等が表示されるようになっています。

区の形状を示すポリゴンやゾーニング情報、施設情報、浸水想定区域について、バイナリベクトルタイルが使用されています。ここでは、主題ベクトルタイルは planninglabs.carto.com というサーバにホストされているもよう。


Tax Lot Selector

筆を選択すると、その筆に関する情報が CSV や Shapefile でダウンロードできるという渋いサービスのようです。ここでは、主題ベクトルタイルは planninglabs.carto.com というサーバにホストされているもよう。

NYCPlanning Labs の作品には以前 jane-maps というものもありましたが、こちらは退役した模様。


ひなたGIS

ひなたGISでは多くのバイナリベクトルタイルが使われています。特に、統計情報との統合の部分が秀逸だと私は思います。タイルの観点から見てみますと、執筆時点では、技術的な構成は次のようになっているようです。

使われているバイナリベクトルタイルの一例を紹介しますと、次の通りです。非常に多くのバイナリベクトルタイルが使われていますね!


  • OSM ベクトルタイル

  • 全国河川中心線

  • 全国道路中心線

  • 全国用途地域

  • 500Mメッシュ

  • 全国土壌図

  • エコリス植生図

  • 全国文化財

  • 全国土地利用図

  • 熊本県遺跡

  • H17全国小地域人口等

  • H22全国小地域人口等

  • H27全国小地域人口等

  • ...


感想

ベクトルタイルの消費サイドを見るに、やはり統計情報・帳票情報と地理空間情報の融合というような文脈において、ベクトルタイルは大きな力を発揮するのではないかと思います。相互運用性と速度、これらがバイナリベクトルタイルの成功にとってのチャンスでありチャレンジであろうと改めて思いました。