個人スケールで大容量の地理空間情報をホストするために有望な3つの要素である HTTP/2、CORS、IPFS と、それらを用いるのに便利な nginxの概要、および個人スケールで大容量の地理空間情報をホストすることの社会的インパクトについてのまとめを、ChatGPT の支援を得て行ってみました。
3つの要素
HTTP/2
Webサイトの読み込み速度を向上させるためのプロトコルです。Webサイトのデータ転送が高速で効率的に行われるため、地理空間情報を含む大量のデータをホストするためには重要な要素となります。特に、ベクトルタイル、COPC、COGなどのクラウド最適化フォーマットではデータがストリームされるので、HTTP/2による増速効果が高いように思います。
CORS
Cross-Origin Resource Sharingの略で、異なるドメイン間でのリソース共有を制御する仕組みです。異なるドメインからのアクセスを許可するために必要な設定となります。
IPFS
InterPlanetary File Systemの略で、P2Pネットワークを使用して分散型ファイル共有システムを実現する技術です。ここでは、地理空間情報を分散してホストするために使用します。
nginx
nginxは、高速で軽量なWebサーバーソフトウェアであり、リバースプロキシ、負荷分散、キャッシュ、SSL/TLS暗号化などの機能を持っています。nginxは、HTTP/2とCORSの設定を簡単に行うことができます。
また、nginxは、Raspberry Pi OSで簡単にインストールできるので、UNVT Portable など Raspberry Piベースの技術と相性が良いです。
社会的インパクト:
個人スケールでも大量の地理空間情報をホストできるようになった場合、民間や学術的な地理情報システムの構築・運用において、大企業や研究機関に依存する必要がなくなってきます。
地理空間情報を分散してホストすることで、ネットワーク上の負荷やセキュリティ上のリスクを分散することができるため、より信頼性の高い地理情報システムの構築が可能になってきます。確かに、中央のサーバが落ちると機能しなくなるサービスというのは、現状多いです。サービスの信頼性を向上し、SNSか、さらに望ましいところでは携帯電話程度までの信頼性を持たせることができると、世の中からの期待が変わってくるように思います。
IPFSの使用により、インターネット上での情報共有において中央集権化の問題を解決することができ、より分散化された、自律的な情報共有システムの構築が可能になります。